大手クレジットカード会社マスターカード(Mastercard)は10月4日、暗号通貨詐欺の疑いのある取引先を特定できるクリプトセキュア(Crypto Secure)システムを導入することを発表した。
暗号通貨取引の犯罪防止できるソフトウェア
クリプトセキュアとは、人工知能アルゴリズムを使用したマスターカードの決済ネットワーク上の暗号通貨取引所に、関連する犯罪リスクを判断するソフトウェアである。
マスターカードが昨年買収したブロックチェーンセキュリティ新興企業のサイファートレース(CipherTrace)社が開発・提供するシステムである。このシステムでは暗号通貨取引の公開記録であるブロックチェーンデータと他のソースから情報を収集・解析する。
ブロックチェーン分析会社チェイナリシス(Chainalysis)のデータによると、犯罪と関りがある暗号通貨は2021年、過去最高の140億ドルまで急増した。2022年には、暗号通貨投資家をターゲットとしたハッキングや詐欺が相次いである。
クリプトセキュアのプラットフォームでは、疑わしい活動に対するリスクを色分け評価し、リスクが高いほど赤く、リスクが低いほど緑色となる。特定の暗号通貨を受け入れる加盟店を排除するかどうかの判断は、カード発行会社が行う。
マスターカードのサイバーおよびインテリジェンス担当役員のアジャイ・バーラ(Ajay Bhalla)氏は「暗号資産市場は大きく成長した。この対策によりパートナーは複雑な環境に対応できるようになる」と述べた。
さらに、バーラ氏は「暗号資産市場は規模が大きく、進化している。将来更に大きくなると長期的な視点で見なければならない」、「弊社は長期的にステークホルダーにソリューションを提供していく」と語った。
暗号資産犯罪増加中
暗号通貨の価格が暴落し取引量も減少する一方で、暗号資産に関わる犯罪は増加の一途をたどる。
多くの犯罪に、暗号通貨ネットワークを跨いだ資金移動に使われるブロックチェーンブリッジが利用されている。大手金融サービス企業や暗号資産業者は、不正な利益がシステムを介して送金されるリスクを減らすよう投資を行っている。
現在、パブリックブロックチェーン上のデータを分析し、高度なデータサイエンスと機械学習の技術を取り入れた新しいソフトウェアツールの開発が進んでおり、暗号通貨関連の犯罪者が得た不正利益を追跡することが以前より「簡単」になっている。
取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiBitアプリはこちらから

WikiBitは、暗号通貨取引所・トークンの信頼性に関する情報を収集・公開している第三者プラットフォームです。
登録されている暗号通貨取引所・トークンの数は、全世界で1万件を超えています。
「真相公開」のページでは、実際に詐欺に遭ってしまったトレーダーからの被害報告が日々投稿されています。
また、WikiBitでは暗号通貨に関連するニュースや、相場情報までトレードに役立つ有益な情報を日々発信しています。
初めて暗号通貨(仮想通貨)取引所を利用する際は、入金前にWikiBitのアプリで、取引所の安全性や評判を確認することを強く推奨しています。
コンテンツは全て無料で閲覧できます。
ぜひ上記のリンクからWikibitアプリをダウンロードして、取引所の情報をチェックしてみてください。
暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。
コメント