ダークウェブとサイバー犯罪の監視企業サイブル(Cyble)社が「 AndroidマルウェアERMACの活発化(ERMAC Android Malware Increasingly Active)」というタイトルの調査レポートを発表した。レポートによると、入力ミスを利用して偽サイトに誘導してAndroid端末やWindows端末にマルウェアに感染したアプリをインストールさせる事件が多発している。
入力ミス・ハッキングの手法とは
ハッカーは有名な企業やブランドのドメインに似たドメインで本物と非常によく似たサイトを用意する。ドメイン名は入力ミスで入力してしまうような名前である。
例えば、スペルミスや文字の過不足や単数形と複数形など。入力ミスしてアクセスしたサイトを本物と勘違いしたユーザーがIDやパスワードや秘密鍵を入力する。
または入力ミスしてアクセスしたサイトが偽サイトだとはユーザーが気づかずに、マルウェアに感染されたアプリをインストールする。これはタイポスクワッティング(typo-squatted)と呼ばれる手口である。
バンキング型トロイの木馬のERMACというマルウェアに感染すると、ハッカーは秘密鍵などデバイス内の重要なデータにアクセスでき、情報を盗まれてしまう。
ERMACは金融アプリをターゲットにするAndroidマルウエアで2021年8月に初めて発見された。2022年5月、バージョン2.0となってさらに活発化した。現在までに460以上のアプリケーションが標的になったことが確認されている。なお、ERMAC 2.0は月額5,000ドルでレンタルできる。
攻撃の標的になっているアプリはTiktok、Vidmate、Snapchat、Paypalなど個人向けのものから、Notepad+、Tor Browserなど開発者向けのアプリまである。
さらに、Metamask、Phantom、Cosmos Wallet、Ethermineなど暗号通貨ウォレットや暗号通貨マイニングおよび関連サイトも標的となっている。被害(ハッカーにとっての利益)を最大化するため、これらの標的となったドメインには様々なタイポスクワッティングドメインが登録されている。
※タイポスクワットとは、打ち間違い (タイポ; typo) と占有 (squatting) から成る造語で、ユーザーがブラウザにURLを入力する際の打ち間違いを利用し、サイバースクワッター(企業やブランドや有名人の名前を付けたドメインを彼らよりも先に登録して、後から高く転売する目的の人)が所有する別の偽サイトにアクセスさせる手口のURLハイジャッキングである。
入力ミス・ハッキングの対策

サイブル社のレポートでは、タイポスクワッティング対策として、スマホやPCをアンチウイルスソフトで保護し、定期的にウォレットや銀行口座の取引記録をチェックするなどアドバイスをしている。
中でも一番の対策は、URLを入力するのではなく、検索エンジンで名前を検索してサイトにアクセスすることである。
さらに、ブログに掲載された案内や広告キャンペーンに表示されるリンクも偽サイトの可能性があるのでクリックしない方が良い。
AndroidマルウェアERMACの活発化(ERMAC Android Malware Increasingly Active)

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