バイナンスとFTXの対立  理由は関連会社の財務トラブル

大手暗号通貨取引所バイナンス(Binance)の創設者兼CEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は11月6日ツイッターで、バイナンスが保有するFTXトークン(FTT)をすべて売却すると発表した。

ジャオ氏は、「最近明らかになった事実が売却の理由です」、「弊社は業界の企業同士の協力を奨励しています。FTT売却は競合他社に対する妨害措置ではありません。暗号資産業界は誕生したばかりで、プロジェクトが失敗するたびにユーザーと取引所が被害を被っています」とツイートした。

FTTの売却については、サム・バンクマン‐フリード(Sam Bankman-Fried)氏が設立したアラメダリサーチ(Alameda Research)の財務内容に関係しているのではないかという見方が強い。
アラメダリサーチの財務内容とはコインデスク(CoinDesk)がリークしたアラメダリサーチの賃借対照表のことで、アラメダリサーチの資産の多くがFTTで構成されていたことが発覚した。以下の記事で詳しくしている。

11月4日、暗号通貨関連メディアのDirty Bubble Mediaに、「アラメダリサーチの財務内容はセルシウス・ネットワーク(Celsius Network)が破綻したのと同じスキームのように見える」という内容の記事が掲載された。

同記事には、「セルシウス・ネットワークとサム・バンクマン‐フリード氏が深い関係を築いていたことは容易に見て取れる。セルシウス・ネットワークの最終的な賃借対照表には24 億ドルの穴が開いており、その資金の大部分が FTXを経由している。FTX は CELトークンの主要取引所であり、CELトークンの価格を維持するためFTX を通して何千万CELものトークンを購入したのは事実である。FTX は破産申請前にCELトークンの大量売却を促した」と書かれている。

バイナンスはFTXの初期投資家だった。バイナンスの幹部は、バイナンスが2021年FTXの株式を手放す際バイナンスUSドル (BUSD)FTTで合計21億ドルを受け取ったことを明かした。

ジャオ氏は「市場への影響を最小限に抑える方法で売却を行います。市場の状況や流動性を見ながら、完了までには数ヶ月かかると思われます」とツイートした。さらに、「FTTの売却は崩壊したLUNAから学んだことで、撤退後のリスク管理に過ぎません。弊社はこれまではサポートしてきましたが、”離婚の後”に愛し合うふりをするつもりはありません。弊社は誰に対しても敵対しているわけではありませんが、他の暗号通貨関連企業を邪魔するために陰でロビー活動をするような人をサポートしません」とツイートした。

ジャオ氏は11月5日にバイナンスに転送された22,999,999FTTがFTT売却の一環であることを認めた。

バイナンスの動きについて、FTXのCEOサム・バンクマン‐フリード(Sam Bankman-Fried)氏は、「手段は異なれど、ジャオ氏も含めて今日の業界を築き上げるために尽くした全ての人に敬意を表する」とツイートした。

FTXは10月19日に『考えられるデジタル資産業界標準(Possible Digital Asset Industry Standards)』と題した暗号通貨に対する規制草案を公開し、その中でDeFi(分散型金融)プロトコルについて物議を醸す提案をし、多くの暗号通貨業界関係者から非難を浴びた。一方、ジャオ氏はDeFiの主な支持者であり、DeFiに多額の投資をしている。

HTML, CSS and JavaScript demo

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiBitアプリはこちらから

アプリ画面
WikiBitとは

WikiBitは、暗号通貨取引所・トークンの信頼性に関する情報を収集・公開している第三者プラットフォームです。
登録されている暗号通貨取引所・トークンの数は、全世界で1万件を超えています。

「真相公開」のページでは、実際に詐欺に遭ってしまったトレーダーからの被害報告が日々投稿されています。
また、WikiBitでは暗号通貨に関連するニュースや、相場情報までトレードに役立つ有益な情報を日々発信しています。

初めて暗号通貨(仮想通貨)取引所を利用する際は、入金前にWikiBitのアプリで、取引所の安全性や評判を確認することを強く推奨しています。

コンテンツは全て無料で閲覧できます。
ぜひ上記のリンクからWikibitアプリをダウンロードして、取引所の情報をチェックしてみてください。

免責事項

暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiBitでは、暗号通貨に興味のある全ての方に向けて『今日から役立つ暗号通貨の知識』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次