11月14日、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙はFTXの元CEOサム・バンクマン‐フリード(Sam Bankman-Fried、通称SBF)氏へのインタビュー記事を掲載した。(原文は下記のリンク)

SBF氏は破綻事件発生の以降に、ツイッターへの投稿、従業員へのメッセージ、記者へのメール以外、公の場では発言していない。今回のインタビューで彼は、事業の成長が速すぎて危険の兆候を見抜けなかったと語った。しかし、FTXの顧客資金の解決案については語らなかった。
SBF氏は、1週間足らずで業界のカリスマ成功者から敗者・悪者へと転落し、財産の大半を失った。評価額320億ドルの会社が破産に陥り、証券取引委員会と司法省の捜査対象となった。さらに、80億ドルの負債を抱えていたため、その衝撃は業界全体に波及し、多くの暗号通貨企業に悪影響を与え、投資家に暗号通貨に対する不信感を植え付けた。
アラメダ・リサーチとFTXとの関係がSBF氏の転落への原因であった。彼は2017年に投資会社アラメダ・リサーチ(Alameda Research)をカリフォルニア州バークレーに設立し、ビットコイン市場で数百万ドルを稼いだ。
FTXとアラメダ・リサーチの関係
2019年、SBF氏は暗号通貨に規制の緩い香港に本社を移転させた。トレードチームとともに、暗号資産投資家向けにデジタル資産の売買・管理を行うマーケットプレイスFTXを立ち上げた。
FTXとアラメダ・リサーチ両社はズブズブの関係だった。
アラメダ・リサーチはFTXで多額の取引を行い、FTXの顧客の損失が会社の利益になるという利益相反と呼ばれる収益モデルだった。アラメダ・リサーチはFTXに流動性を提供していた。アラメダ・リサーチはエリソン氏が経営していたが、SBF氏は大きな取引の意思決定には関与していた。FTXの財務に詳しい人物によると、FTXはアラメダ・リサーチに100億ドル貸し付けていた。
SBF氏によると、アラメダ・リサーチはFTXに対して多額の「マージン・ポジション」を積み上げていた。要するに、FTXから資金を借りていたのである。 SBF氏は「私が考えていたよりも、かなり大きなものでした。実際、ダウンサイドリスクは非常に大きかったです。ポジションの規模は数十億ドルでした」と話し、それ以上は語らなかった。
SBF氏は、「もう少し自分の仕事に集中していれば、もっと慎重にできたはずです。そうすれば、危険の兆候を察知できたはずです」と答え、急拡大と危険の兆候を見逃したという暗号通貨コミュニティの批評に同意した。
ニューヨーク・タイムズはSBF氏の元同僚やビジネス・パートナーにも取材を行った。彼らへの取材と内部のメッセージから、この数カ月間、彼の暗号通貨帝国が危機に瀕しており、兆候が出ていたことがわかった。
2021年、SBF氏は米国では違法なリスクの高い取引ができるバハマへFTXを移し、投資家が暗号通貨の将来に賭けられる仕組みを作った。

SBFの今後
FTXとSBF氏は現在、ニューヨークの連邦検察当局の捜査対象となっている。サリヴァン・アンド・クロムウエル(Sullivan & Cromwell)法律事務所が捜査と破産に関するFTXの代理人となっており、ポール・ワイス(Paul Weiss)法律事務所の弁護士がSBF氏の代理人を務める。
SBF氏は「今は睡眠時間が少ない割には眠れている」と語った。
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