アップル（Apple）社が現在、 VR（Virtual Reality、仮想現実）と AR（Augmented Reality、拡張現実）の分野で、高解像度ディスプレイ、10台以上のカメラ、業界最速の最新M2チップを搭載したヘッドセットを開発しているという噂がある。ブルームバーグによると、ヘッドセット用の3D複合現実世界の構築やコンテンツ制作を行うエンジニアを募集していることが明らかになった。このことから、同社が独自のメタバースを開発している可能性がある。
3D複合現実世界の開発経験がある人材を求めている
新規掲載している求人の一つに3D複合現実世界の開発知識を有するエンジニアがある。求人内容に「3D複合現実世界への接続体験を実現可するツールやフレームワークを構築する」とある。この求人情報から、アップル社がメタ（Meta）社のホライゾンワールド（Horizon Worlds）のような、ユーザー同士が出会い、交流できる独自の世界を構築するメタバースプラットフォームの開発に取り組んでいることが読み解ける。
また、別の求人では、VRハードウェアに適したコンテンツ向けの3Dビデオプラットフォームを構築するエンジニアの募集もある。英国のマーケティングリサーチ出版社のメタバース市場に関するレポートで、「この分野は今後数年でトレンドとなり、インタラクティブ映画産業の成長を促す。2026 年までに290 億ドルの市場に成長する」と予想した。
アップル社CEOティム・クック（Tim Cook）氏は、9月末の大学スピーチでは、「AR の可能性はさらに広がります。AR はスマートフォンのカメラやスマートグラスなどを介して、仮想オブジェクトを現実世界に出現させます。スマートフォンやインターネットのない生活をもはや考えることができないように、AR のない生活を想像できない時代が訪れるでしょう」と分析した。
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