2022年11月21日、サッカーワールドカップカタール大会が開催された。日本がドイツに逆転するという歴史的な快挙を達成し、大いに盛り上がっている。今回のワールドカップの特徴として、暗号資産、Web3、メタバース、NFTなどのブロックチェーン技術の話題が目立っている。暗号資産をやっているサッカーファンはそれを実感しているだろう。
シートン・ホール大学が米国成人1,500人を対象に行った調査によると、スポーツファンはNFT、ビットコイン、イーサリアムの購入意欲が高い。この調査では、熱心なスポーツファンがいる世帯の57%が暗号資産を保有していることがわかった。暗号資産をやるスポーツファンは若者が多く、中でもZ世代が多いのが理由である。
ファンと暗号資産を繋げるファントークン

今回のワールドカップでは「FIFAワールドカップ カタール2022」というファントークンが発行された。このファントークンは出場チームと大会をトークン化した物である。 FIFAワールドカップ カタール2022は大会前に大きく上昇し、大きな注目を集めた。
中でも、アルゼンチン代表のトークン(ARG)やポルトガル代表のトークン(POR)など優勝候補の人気チームのファントークンは大きく上昇した。

ただし、ワールドカップは一過性のイベントであるため、大会終了後は人気がなくなり、場合によっては価値が0になる可能性もあるので、注意しなければならない。
ファントークンを発行しているのはワールドカップだけではない。
世界の有名クラブチームもファントークンを発行している。
例えば、プレミアリーグのマンチェスターシティ(CITY)、フランスのパリ・サンジェルマン(PSG)、ラ・リーガのFCバルセロナ(BAR)などがある。
ファントークンは専門のプラットフォームで発行される。その中で有名なのがチリーズ(Chiliz:CHZ)である。チリーズは2018年のワールドカップの時期に立ち上げられたが、当時の影響力は現在よりも小さかった。チリーズの運営方法はDAOと同じく参加者(ファン)がコミュニティを構築・管理・運営し、ファンを定着させるためにコミュニティ内でイベントを開催している。ワールドカップなどのスポーツイベントと暗号資産号が密接に結びついていた例である。
ワールドカップ関連のNFTが活況
ファントークンは投機的な性質があり、記念の意味合いは薄い。そこで、ワールドカップに合わせ、記念グッズとしての記念NFTコレクションが続々と登場している。
今年4月、パリ・サンジェルマンFCは、リオネル・メッシの7回目のバロンドール受賞を記念したNFTを発売した。
5月、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドはバイナンスと独占パートナーシップを結び、彼のNFT立ち上げを発表した。
10月、ブラジルのネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオールはワールドカップ期間中に個人のNFTの立ち上げを発表した。このNFT保有者は、ネイマールとの限定ミーティングに参加して直接話すことができる、限定サイン入りコレクションの入手できるなどの特典がある。
スーパースターのNFTの他、ワールドカップをテーマにしたNFTゲームも登場。メタバース・ゲームのアップランドミー(Uplandme)、試合予想ゲームのマッチデイ (Matchday)、ファン参加型モバイルアプリのファイグトル(Phygtl)、選手育成ゲームのアルタード・ステート・マシン(Altered State Machine)の4つである。FIFAは、「これらのゲームはすべてWeb3とデジタル・エンゲージメントの未来のために設計された。ゲームとeスポーツは、新しいデジタル空間、プラットフォーム、ゲームに進出するFIFAにとって最も可能性のあるチャンスである」と述べた。
スポーツイベントはWeb3のブレークスルーになるかもしれない。

Web3には長い開発プロセスが必要である。Web3の知名度向上と普及を推し進めるには、勢いのあるマーケティングを行わなければならない。若者に人気のスポーツイベントは格好の場となる。
ブルームバーグによると、暗号資産関連企業は今年8月までの1年半でスポーツ分野のスポンサーシップに24億ドル以上を投資した。投資の目的は全てはWeb3の世界にユーザーを引き付けるためである。
先日破綻したFTXはNBAのマイアミ・ヒート、OKXは英国プレミアリーグのマンチェスター・シティ、コインベース(Coinbase)などの米国の主要暗号資産取引所はスーパーボウルなどの国民的スポーツイベントのスポンサーとなった。しかし、FTXの失敗から見ると、これにはリスクを伴う。
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