ビットコインとイーサリアムの流動性が低下している。現在の流動性の水準は2022年5月のテラ(Terra/LUNA)の崩壊以降、最悪の水準にある。
暗号通貨調査会社カイコ(Kaiko)のデータによると、USDTペアのビットコインの2%マーケットデプス(流動性を測る指標)はFTX破綻直後よりも低い水準である。イーサリアムの2%マーケットデプスも2022年10月以降バイナンス(Binance)を筆頭に半分以上減っている。
流動性低下の原因は?
流動性の低下は大きな価格変動を引き起こす。なぜなら、流動性が低くなるということは、取引に参加する人が少ないということであり、取引に参加する人が少なくなれば、売りたい時に買ってくれる人がないため、取引が成立しなくなるからである。
すると、売りたい人はどんな価格でもとにかく売りたいということで、取引が成立する価格がどんどん下がり、その結果、下落の方に大きく変動する。その逆もあり得る。売る人が少なく買いたい人はいくら支払っても良いからから買いたいとなれば、取引が成立する価格がどんどん吊り上がり、上昇の方に大きく変動する。
その結果、流動性低下は相場が荒れやすくなる。特にアルトコインはビットコインと比べると取引量が少ないため、流動性低下による変動が大きくなると可能性がある。そのため、多くの暗号通貨投資家は流動性低下によって相場が荒れ市場の先行きが見えなくなることを危惧している。
なぜ、流動性が低下したのか?
FTXの破綻の影響が大きい。昨年11月FTXが破綻し、それから流動性が枯渇し始めた。なぜなら、FTX破綻の元凶となったアラメダ・リサーチ(Alameda Research)が小規模および大規模なトークンに数十億ドルの流動性を提供するマーケットメーカーだったからである。TDX Strategies創設者兼CEOのディック・ロー(Dick Lo)氏は「アラメダ・リサーチが破綻したことで、多くの裁定取引や頻繁に取引を行う会社が潰れ、そして、他の大手マーケットメーカーが影響を受け、マーケットメークの縮小や停止をした」と語る。
好材料が出ない限り、流動性はすぐに回復する見込みはないため、暗号通貨市場は今後荒れる可能性がある。
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