クレディ・スイスが大量の資金流出!

2023年3月、大手金融機関のクレディ・スイスが財務報告で、「2021年と2022年の財務報告で内部管理に問題があり、重大な弱点がある」と発表したことに端を発したクレディ・スイスの危機はUBSが買収することで解決したかに見えた。

ブルームバーグ(Bloomberg)によると、第1四半期(1~3月)に612億スイス・フラン(約9兆2000億円)の資金が流出したという。ウェルスマネジメント部門で13億フラン(約2000億円)の減産費用を計上し、さらに471億フラン(約7兆1300億円)であった。この他、スイス部門では69億フラン(約1兆円)が流出し、資産運用部門からは116億フラン(約1兆7500億円)が引き上げられた。

なお、クレディ・スイスは第1四半期の税引き前損益は1280万フラン(約20億円)の黒字であった。ウェルスマネジメント部門で13億フランの赤字を出したにも関わらず黒字になったからくりは150億フラン(約2兆2700億円)相当のAT1債を無価値としたためである。これはUBSの買収合意を得るための措置ではあったものの、多くの投資家の不満を買った。

その結果、4月19日、クレディ・スイスの債券保有者はスイス金融当局に訴訟を起こした。

訴状には、「連邦金融市場監督機構(Swiss Financial Market Supervisory Authority:FINMA)がクレディ・スイスにAT1債の無価値化を命じたのは相応かつ誠意を持った行動とは言えず違法である」とある。

クレディ・スイスのウェルスマネジメント部門に関して、シティグループのアナリストのニコラス・ハーマン(Nicholas Herman)氏は、「UBSの買収後、ウェルスマネジメント部門は預かり資産の約2割に相当する1100億スイス・フラン(約16兆4500億円)を失う」と予測した。両行の企業文化の相違と競合他社による顧客丸ごとのバンカーの引き抜きがその主な理由である。なお、顧客と資金の流出を防ぐため、UBSは優秀なバンカーを繋ぎ止める措置を講じているという。

クレディ・スイスの資金流出は現在、動きが緩やかになったものの、反転はしておらず、依然として苦しい状況が続いている。

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