イーロン・マスク氏がツイッターCEO退任！後任は？

ツイッター（Twitter）のCEOイーロン・マスク（Elon Musk）氏は5月11日、ツイッターのCEOを退任すると発表した。マスク氏は「ツイッターの運営会社X社に新たなCEOを迎えるというお知らせができることに興奮している。彼女はおよそ6週間で仕事を始めるだろう」とツイートした。

ツイッターの新CEO候補はNBCユニバーサル（NBCUniversal）の広告担当責任者リンダ・ヤッカリーノ（Linda Yaccarino）氏であり、現在交渉中とのことである。なお、マスク氏はCEOを退任した後、会長兼CTOとなり、製品、ソフト、システム運営を担当することとなっている。

マスク氏のツイッターCEO退任のニュースを受け、彼がCEOを務めるテスラ（Tesla）の株価は2％以上上昇した。このことから、テスラの投資家にとってはマスク氏のツイッターCEO退任は歓迎されていることが窺える。テスラの株価は2022年、大きく下げた。そんな状況でのマスク氏のツイッターCEO就任はマスク氏の負担が更に増えることになるため、多くのテスラの株主から批判があった。そこでマスク氏は12月、ツイッターのCEOを辞めるべきかアンケートを実施したところ、賛成57.5％、反対42.5％という結果が出た。

その結果を踏まえての今回のCEO退任である。

なお、テスラが4月19日に発表した2023年第1四半期では24％の減益で、3年ぶりの減益となった。これを受け、テスラ株は10％下落した。そのため、4月にはテスラの株主の多くがテスラの取締役会に対し、マスク氏がテスラにもっと時間を割くよう要請した。そのため、テスラの株主にとって、マスク氏のツイッターCEO退任は喜ばしいニュースとなった。

マスク氏がツイッターのCEOに就いたのは2022年10月、440億ドルでツイッターの買収を完了させた時である。マスク氏はツイッターのCEOに就任後、6000人以上の従業員を解雇した。マスク氏は大量解雇の理由を「30億ドルの負のキャッシュフローを抱えた状況で思い切った行動を取る必要があった」と説明している。

また、マスク氏はツイッターを決済機能などを搭載した万能アプリしようと考えている。その一環として、4月13日、ツイッターはソーシャル投資プラットフォームeToroとバートナーシップを締結した。

この他、マスク氏がツイッターのCEO在任中、ツイッターのロゴが彼のお気に入りの暗号通貨ドージコインのシンボルに変わったことがある。この時、ドージコインが0.07ドルから0.10ドルまで急騰し、24時間の取引量は12.2億ドルに上った。しかし、ツイッターのロゴが元に戻った後、ドージコインは24時間で5.73%下落した。

今回のマスク氏のツイッターCEO退任はドージコインにどのような影響を与えたか？現在のところ、大きな動きはない。

世界中の暗号通貨、トークン、プロジェクトの安全性と信頼性を評価するWikiBitでは、ドージコインのスコアは8.55である。