ブラックロックのビットコイン現物ETF申請でビットコインに何が起きた?

世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が6月15日にビットコイン現物ETFを米証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission:SEC)に申請した。

ビットコイン現物ETFはこれまでSECに何度も却下されており、まだ1件も承認されていないものの、ブラックロックは世界最大の資産運用会社であり、CEOのラリー・フィンク(Larry Fink)氏はSEC委員長ゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏と同等の政治力を持っている。そのため、多くのビットコイン投資家から「ブラックロックは何かを知っている」という憶測が流れ、「今回は承認される」という期待が高まった。その結果、ブラックロックのETF申請以降、ビットコインの価格は急上昇し、4月以来2ヶ月ぶりに3万ドルを超えた。

ビットコインの価格が3万ドルを超えた理由はブラックロックがビットコイン現物ETFを申請したことがきっかけではあるが、これだけではない。ブラックロックのETF申請をきっかけに、ウィズダムツリー(WisdomTree)がウィズダムツリー・ビットコイン・トラスト(WisdomTree Bitcoin Trust)を、インベスコ(Invesco)がインベスコ・ギャラクシー・ビットコインETF(Invesco Galaxy Bitcoin ETF)を申請した。さらに、ビットワイズ(Bitwise)もETFを申請する予定だという。これら、大手資産運用会社のビットコインETF申請の動きが市場を後押しした。

しかし、暗号通貨取引企業QCPキャピタル(QCP Capital)はレポートにおいて、「SEC委員長ゲイリー・ゲンスラー氏の暗号通貨に対するスタンスから見て、すぐに承認される可能性は低い」と分析した。しかし、「ブラックロックがこれまでSECに申請した576件のうち、却下されたのは1件しかないというデータは注目に値する」とも言っている。最後に、「機関投資家向けのビットコインとイーサリアムは資産運用の世界にとって大きな存在であり、数ヶ月から数年かけて、その方向へと向かうプロセスとして次の展開を見ることになるだろう」と締めくくった。

なお、ビットコインETFの相次ぐ申請に対して、暗号通貨取引所ジェミナイ(Gemini)の共同創設者キャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏は、「ビットコインの大量の買い占めが始まった。ETFの申請ラッシュを見れば誰でも、ETFが承認されて販売が始まる前に、IPO(新規公開株)前のビットコインを購入できるチャンスが急速に減っていることがわかる。ビットコインが過去10年間で最高の投資であったとすれば、これはおそらく今後10年間で最高の取引になるだろう」とツイートした。

ビットコインの次の上昇のカギを握るブラックロックのビットコイン現物ETFの動向、そして、そのカギを握るSEC委員長ゲイリー・ゲンスラー氏の動きから今後も目が離せない。

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