S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンス(S&P Global Market Intelligence)が42ヵ国4,000人を対象に行った調査によると、80%がメタバースに関心を示し、半数以上が今後10年以内にメタバースが社会に大きな影響を与えると考えていることがわかった。
また、同調査からメタバース旅行への関心が高まっていることもわかった。新観光名所へのバーチャル観光が関心の高いバーチャル体験の第3位にランクインし、今後はメタバースと観光が融合する可能性がある。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニア・リサーチ・アナリストのマイク・パクストン(Mike Paxton)氏は、「メタバースが観光産業に与える影響は新観光名所へのバーチャル観光だけに留まらない」と指摘した。
メタバースには、現存するスポットやイベントを再現する能力があり、バーチャル空間の中でそのスポットを下見または再体験できるという特徴がある。没入感が高く細部まで作り込まれたバーチャルの観光スポットを下見することで、そのスポットを事前に体験でき、満足すれば実際に訪れたいと思うため、実際にそのスポットを訪れる可能性が高くなる。
ホテル業界と旅行業界はメタバースの可能性を認識している。旅行業界のナレッジプラットフォームRevfineは、「コロナのパンデミックによって旅行業界の弱点が浮き彫りになった。メタバースは旅行業界と共存でき、旅行者に新しい旅行の楽しみ方を提供できる」と指摘した。
マッキンゼーのデータによると、2030年までに、メタバースは旅行業界に200億ドルのビジネスチャンスをもたらす。
メタバース旅行の導入には、分散型メタバース間を繋げ、没入型デバイスが使用できるようにし、データのセキュリティを保証することが重要なステップとなる。統計調査データプラットフォームのスタティスタ(Statista)は、メタバースはアップル(Apple)、エヌビディア(Nvidia)、クアルコム(Qualcomm)などの大手テクノロジー企業の関心を集めているため、市場規模が急成長し、2030年までに9,366億ドルに達すると予測している。

アジアではメタバース旅行への関心が高まっている。マレーシアのテクノロジー企業UnBoundは配偶者や恋人と一緒に世界中を旅行できるメタバースUnBoundを2017年から開発している。マレーシアのメタバースの市場規模は年間47.6%のペースで成長し、今年は114億米ドル、2030年までに80億米ドルに達すると予測される。
シンガポールもメタバースを積極的に取り入れており、メタバースプラットフォームのロブロックス(Roblox)でメタバース空港のチャンギバース(ChangiVerse)をオープンさせた。チャンギバースはチャンギ空港をメタバース内で再現し、管制塔や人気スポットがあり、メタバース内でチャンギ空港を現実と同じように体験できる。また、チャンギバースには空港を楽しめるミニゲームが用意されている。シンガポールのメタバース市場規模は、今年は34.1億米ドルに達し、今後7年間で232億米ドルに達すると見込まれる。
タイ国政府観光庁(Tourism Authority of Thailand:TAT) は、ビットカブ(Bitkub)と提携して、TATが推進するスマートツーリズムプロジェクトの一環としてビットカブメタバースを開発した。タイのメタバース市場は、今年は約2.6億ドルに達し、2030年までに26.9億ドルまで急増する見込みである。
アドビ(Adobe)、アップル(Apple)、オートデスク(Autodesk)、エヌビディア(Nvidia)、ピクサー(Pixar)は8月1日、ピクサーのUniversal Scene Description(USD)技術の標準化、開発、成長を促進するため、アライアンスAlliance for OpenUSD(AOUSD)を結成したことを発表した。
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