バイナンス:FTXの買収計画を撤回 暗号通貨全面暴落

大手暗号通貨取引所バイナンス(Binance)の創設者兼CEOチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏は、11月9日同社の全グローバルチームメンバーに送ったメモをツイッターで公開された。「ここ数日間に起きた事に関していくつかのポイントを再確認したいです。私たちはこの件(FTXを買収)に関連する計画を作成したわけではありません」と書かれていた。

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バイナンスによる買収計画を撤回

ジャオ氏はFTX.comを買収する(金額は非公開)という法的拘束力のないLOIを締結し、FTXを流動性危機から救うと発表した。しかし、一晩明けると話は一転し、バイナンスはFTXの買収を撤回した

先日WikiBitも報道(詳細はバイナンスがFTXを買収 問題決着かしたように、8日夜、流動性危機に直面したFTXはジャオ氏に助けを求め、ジャオ氏はそれに同意した。しかし、デューデリジェンスの結果、顧客資金の誤処理、米国政府機関による捜査の疑いを理由に、その方針を変更した。

バイナンスは「企業のデューデリジェンスの結果、顧客資金の誤処理、米国当局の捜査の疑いに関する最新報道を受け、FTX.comの潜在的な買収を追求しないことに決定しました」とツイートした。

バイナンスによるツイート

また、バイナンスのスポークスマンは以下の発表をした。

「当初、弊社は FTX の顧客に流動性を提供できると考えていましたが、問題は私たちが管理、支援できるレベルを超えていました。業界の大手企業が破綻するたびに、投資家は苦しみます。
この数年、暗号通貨エコシステムの回復力は高まっています。顧客資金を悪用する企業は市場から排除されると考えています。規制の枠組みが整い、業界が分散化していけば、エコシステムは更に強くなります」

今年初め、FTXは10億ドルを調達した際、投資家から320億ドルと評価された。

財務問題(詳細はこちら:バイナンスとFTXの対立  理由は関連会社の財務トラブル)が浮上して以来、顧客の出金が急増し、流動性危機を引き起こした。
FTXのCEOサム・バンクマン‐フリード(Sam Bankman-Fried)氏は「資産に問題がない」と発表し投資家を安心させようとした。しかし、ジャオ氏はバイナンスが保有するFTXトークンのFTTを全て売却することを発表し、問題は加速化した。記事作成時点では、フリード氏のそのツイートは削除された。

12時50分追伸:米規制当局から調査

ウォール・ストリート・ジャーナルなどのメディアによる、米国証券取引委員会(SEC)とアメリカ合衆国司法省(DOJ)が FTX を捜査していると報じた。

司法省は詐欺などの刑事犯罪を扱い、SECは投資家保護法を扱う。州の規制当局はFTXおよびFTX.USが連邦規制当局に登録せずに米国の投資家にデリバティブ取引サービスを提供したかを調査している。

FTXの従業員は「あるFTXの幹部は数日間サム・バンクマン・フリード氏と連絡が取れなかった。彼はFTX内部で何が起こっているのかを知らされておらず、Twitterではじめて状況を知った」と語った。サム・バンクマン・フリード氏は社内とコミュニケーションを取っておらず、 Twitterで事態を知った従業員たちは驚き、怒りをあらわにした。

暗号資産暴落 市場のリスク心理に影響

窮地に立ったFTXに救世主はまだ現れていない。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、FTXは80億ドルの負債を抱え、早急に資金調達が必要である。

バイナンスのFTX買収の破綻は、暗号世界を揺るがす大事件の序章となるかもしれない。コインベース(Coinbase)、サークル(Circle)、 デリビット(Deribit)などの暗号通貨取引所は相次いで「FTXに対する重大なエクスポージャーはない」と発表した。

しかし、暗号通貨投資企業ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)の第 3 四半期 (3Q) の決算報告によると、同社は FTX へのエクスポージャーが7,700 万ドル近くある。

日本時間本日午前中に更新された、Fear & Greed index 「#恐怖と貪欲さの指標」指標は22となり、市場全体は「極度の恐怖」レベルとなっています。

現在暗号通貨市場全体がリスク心理を受け、暴落中。ビットコインは投稿時点で、一時16,000ドルを割り込んだ後に、16,420ドル台で推移中、2020年以来の安値となる。

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