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WikiFX VPS利用ユーザー(取引情報開示に同意済み)の取引データを集計 2024-04-24 06:00:00更新
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2024.4.22
たむの週間分析レポートGBPUSD|2024年4月22日
4H足分析 現在のポンドドル4時間足は下降トレンドを形成しており、高値と安値を切り下げています。このトレンド線を上に抜けない限り、基本的には下降戦略を維持することが適切です。ただし、一度トレンドラインを超えてから再び下落する動きも観察されているため、警戒が必要です。 ダウ理論に基づいて、現在のトレンドの最高値は1.27000、最低値は1.24200です。最近の動きでは、この最低値を下抜け、下降トレンドの継続が確認されました。この動きにより、売り戦略を優位に進めることができます。 注目すべき小規模な動きとして、1.24200から1.24830の間で約60pipsのレンジが形成されていました。この範囲内での反発が頻繁に見られ、特に下端での反発時には買い戻される傾向が強いですが、最終的にはこのレンジを下抜けして下降トレンドが確定しました。 現在、リターンムーブが発生しており、1.24200に向けての上昇が期待されます。しかし、4H足のトレンドラインに近づいておらず、大規模な調整が予想されるため、この上昇に乗るのではなく、再びの下降を待つ戦略が推奨されます。 15M足分析 15分足もレンジ相場の特徴を示しており、繰り返し上下に反発しています。反発点でのスムーズな売買の転換は、売りと買いの力が均等に行われていることを示しています。しかし、最近は1.24200を下抜け、1.23600まで60pipsを更新し、レンジを抜けたことが確認されました。 このレンジを抜けたことで、市場にはポジションを持たないトレーダーも多く、次の動きに対する新規ポジションの機会を見極めることが重要です。自分の取引スタイルに合ったエントリーポイントを慎重に選び、市場の更なる確認を待つことが賢明です。 現在のGBPUSDの値段 TradingView提供のGBPUSDチャート
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2024.4.22
FXのデイトレードに必勝法はある?利益を上げるコツ教えます
FXのデイトレードって、どんなトレードスタイル? 必勝法とかあるの? デイトレードは、1日の中で取引が完結するトレードスタイルのことです。 そのため、デイトレードを始めたい人の中には、必勝法があるかどうか気になる人もいることでしょう。 もし必勝法があれば、ぜひ使いたいところですが、果たして本当に存在するのでしょうか? 仮に無いようなら、具体的にどうするか考えたいところです。 この記事でわかること FXのデイトレードの概要 FXのデイトレードの必勝法の存在や具体的な方法 FXのデイトレードのメリット・デメリット この記事を読めば、FXにおけるデイトレードの概要から必勝法の存在や具体的な方法、デイトレードのメリット・デメリットまで理解できます。 FXのデイトレードがどんなトレードスタイルか知りたくて必勝法も探しているなら、ぜひ参考にしてください。 FXのデイトレードとは? デイトレードとは、1日の間に注文チャンスがあれば注文と決済を数回行うトレードスタイルのことです。 トレードスタイルは大別すると4種類あり、それぞれ下記の通りです。 トレードスタイルスキャルピングデイトレードスイングトレードポジショントレードポジション保有期間数秒~数分数十分~1日数日~数週間1ヶ月~数年使用チャート1分足~15分足5分足~日足1時間足~週足日足~週足取引回数かなり多い多い少ないかなり少ない分析方法テクニカル分析がメインテクニカル分析がメイン たまにファンダメンタルズ分析テクニカル分析とファンダメンタルズ分析が半々ファンダメンタルズ分析がメイン利益為替差益為替差益為替差益+スワップポイント為替差益+スワップポイントトレードスタイルの種類 デイトレードは、比較的短期のトレードスタイルであるため、スキャルピングに似ています。 そのため、ポジションの保有期間が「数十分~1日」と短いため、取引回数も比較的多くなります。 また、相場分析やエントリーはテクニカル分析がメインとなるため、ファンダメンタルズ分析はたまにする程度です。 他にも、ポジション保有期間がその日の内に全てクローズさせる点からスワップポイントもないため、利益は為替差益のみとなります。 デイトレードは「スキャルピングのように短時間で取引判断を下すのは苦手だけれど、短時間で終わる取引をしたい!」という方に向いています。 FXのデイトレードに必勝法はある?答え:なくても稼げる 結論から言うと、FXのデイトレードに「聖杯」と呼ばれるような必勝法はありません。 なぜなら、必勝法が存在してしまうとすべてのトレーダーが勝ってしまい、価格が一方向へ傾き続けて市場が崩壊してしまうからです。 サッカーで例えるなら、シュート成功率100%のチームが存在するとそこばかりが常勝してしまい、スポーツとして成り立たなくなるのと同じ理屈です。 ですが、手法によってはデイトレードで勝率を上げることならできます。 具体的には、下記の特徴を持つ手法を使うことです。 FXのデイトレードで勝率が上がりやすい手法の特徴 シンプルな手法 みんなが使うような手法 1つ目の特徴は「シンプルな手法」で、できるだけ単純な手法の方がデイトレードでは有効になります。 必勝法と聞くと、 さまざまなインジケーターを組み合わせた複雑な手法を使わなければ、勝てないのでは? と、イメージしがちです。 しかし、複雑な手法では毎日の分析やエントリー判断が大変になるため、精神的に疲れやすく、かつ失敗しやすい点から勝率が下がりやすくなります。 勝率を上げるなら、分析や判断がしやすいインジケーターを使った手法が有効です! 2つ目の特徴は「みんなが使うような手法」で、できるだけ多数派の手法を使った方がデイトレードでは勝ちやすいということです。 というのも、チャートというのは市場参加者の総意で動いているからです。 もし少数の人たちしか使っていないようなマイナーなインジケーターでは、エントリーや決済タイミングが大衆とズレる可能性が高いため、勝ちにくくなります。 マイナーなインジケーターばかり使うと、みんなとは違う場面で取引することが多くなるので、注意しましょう。 そこでここからは、FXのデイトレードで勝率を上げるための方法を5ステップに分けて解説していきます。 FXのデイトレードで勝率を上げるための方法5ステップ 流動性の高い通貨ペアで取引する 日足・4時間足でトレンド確認する 15分足・5分足でGC・DCを探す 利確・損切りを設定する 決済する ステップ1.流動性の高い通貨ペアで取引する FXのデイトレードで勝率を上げるための方法1ステップ目は、「流動性の高い通貨ペアで取引する」です。 デイトレードは1日だけで利益を狙うため、いつでも希望の価格で注文を通す必要があります。 流動性が高い通貨ペアなら希望価格で注文が通りやすくなるため、通貨ペア選びは重要なポイントです。 具体的には、メジャー通貨同士の通貨ペアなら流動性は高くなります。 デイトレードにおすすめの通貨ペアは、以下の通りです。 FXのスイングトレードにおすすめの通貨ペア 米ドル円 ユーロ円 ユーロ米ドル 豪ドル円 豪ドル米ドル など 逆に「メキシコペソ円」や「トルコリラ円」などマイナー通貨が入った通貨ペアでは、流動性の低さからスリッページの原因となります。 また、流動性が低い通貨ペアはボラティリティも激しいです。 大きな変動幅を狙ってボラティリティが激しい通貨ペアを選んでも、高いリスクも背負うため、思わぬ損失を招く危険もあります。 それでも、ボラティリティが高い通貨ペアで取引して、大きな利益を狙いたい! と考えるなら、流動性が高くてボラティリティが低い通貨ペアを選びつつ、レバレッジを高くすればいいでしょう。 ステップ2.日足・4時間足でトレンド確認する FXのデイトレードで勝率を上げるための方法2ステップ目は、「日足・4時間足でトレンド確認する」です。 日足や4時間足でトレンドが確認できれば、1日の値動きもそのトレンドにしたがって動くことが多いと言えます。 トレンド確認をするなら、MA(移動平均線)が最も分かりやすく、かつ大勢が使っているので、おすすめです。 MAの設定値 短期線MA(赤):20日 長期線MA(青):50日 トレンドとMAの関係は、下記の通りです。 トレンドエントリー上昇トレンドMAが上向きレンジMAが交差下降トレンドMAが下向きトレンドとMAの関係 上昇トレンド レンジ 下降トレンド このように日足や4時間足などの大きな時間足からトレンド確認していく分析方法のことを、「マルチタイムフレーム分析」と呼びます。 ただし、MAが交差している場合は、トレンドが明確になっていないレンジと判断できます。 レンジだと、上に行くのか下に行くのかハッキリしません。 無理してエントリーしても、レンジでトレンドが明確になっていないせいで乱高下する可能性が高いと言えます。 トレンド確認でその日はどんな方向でエントリーするかをまとめると、下記の通りです。 トレンドエントリー上昇トレンド買いで順張りレンジ中止下降トレンド売りで順張りトレンドとエントリーの関係 上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りと、トレンドに逆行しない順張りメインでエントリーするのがおすすめです! ステップ3.15分足・5分足でGC・DCを探す FXのデイトレードで勝率を上げるための方法の3ステップ目は、「15分足・5分足でGC・DCを探す」です。 移動平均線のGC・DCは、移動平均線を使う手法の中では最もポピュラーであり、大衆心理に乗ってトレードするという意味でおすすめです。 GCは「ゴールデンクロス」、DCは「デットクロス」のことで、下記の条件で成立します。 GC・DC条件エントリーGC(ゴールデンクロス)短期線が長期線を上抜け買いDC(デッドクロス)短期線が長期線を下抜け売りGC・DCの成立条件 GCやDCでエントリーすれば、短期足でも明確なトレンド転換を確認してから売買できるため、有利な価格でエントリーできます。 仮にステップ2で上昇トレンドを確認できたら、15分足や5分足でGCするまで待ち、出現に合わせて買いエントリーしましょう。 GCで買いエントリー 逆に下降トレンドを確認していたら、15分足や5分足でDCするまで待ち、出現に合わせて売りエントリーします。 DCで売りエントリー 短期線が長期線にタッチしただけでは、GCやDCとなりません!しっかり上抜けや下抜けするのを確認してから、GCやDCと判断しましょう。 ステップ4.損切り・利確を設定する FXのデイトレードで勝率を上げるための方法の4ステップ目は、「損切り・利確を設定する」です。 特に損切り設定していないと、相場が急変した時に想像以上の損失を抱えるため、FXでは必須と言えます。 損切りと利確の設定方法は、下記の通りです。 エントリー損切り利確買い直近安値損切り幅の2倍ローソク足が長期線を下抜け売り直近高値損切り幅の2倍ローソク足が長期線を上抜け損切りと利確の設定方法 損切り設定は、大きな含み損を抱えないためにも、直近安値や直近高値で設定します。 買いエントリーでの損切り設定 売りエントリーでの損切り設定 上記の損切り設定なら、多少の反発ですぐ損切りされることを防げます。 また利確設定は、「損切り幅の2倍」か「ローソク足が長期線を下抜け・上抜け」で設定しましょう。 下記は、ローソク足が長期線を下抜け・上抜けした場合の利確です。 買いエントリーでの利確設定 売りエントリーでの利確設定 取引の終了時間が迫ってきたら、指値注文を入れて放置するのもいいでしょう。 ステップ5.決済する FXのデイトレードで勝率を上げるための方法の5ステップ目は、「決済する」です。 その日の取引時間が迫ってきても、ステップ4で設定した損切りや利確に達しない場合は、決済するようにしましょう。 そもそもデイトレードは、当日のうちにポジションを全決済して次の日に持ち越さないトレードスタイルです。 ポジションを持ち越してしまうと、相場を見ていない時に思わぬ暴騰や暴落で大きな損失を生む可能性があります。 また、結果が気になって、夜に眠れなくなる原因にもなりかねません。 そのため、設定していた損切りや利確に達していなくても、できるだけ決済するようにしましょう。 大きな含み益があってまだ伸びそうな場合は、含み益がある価格で逆指値注文を入れておきましょう。 FXでデイトレードをするメリットは5つ! FXのデイトレードのメリットを理解しながら取引すれば、理解しない場合よりも上手く立ち回れるため、勝ちやすくなります。 そこでここからは、FXのデイトレードのメリットを5つ解説していきます。 FXのデイトレードのメリット 短時間でトレードが終わる 資金効率が良い スワップポイントが気にならない チャートを見ていない時のロスカットを避けられる 上達しやすい メリット1.短時間でトレードが終わる デイトレードのメリット1つ目は、「短時間でトレードが終わる」点です。 デイトレードは、他のトレードスタイルと同じようにエントリー前に相場分析をしますが、エントリー自体は5分~15分足がメインとなります。 そのため、チャートが動きやすいロンドン時間やニューヨーク時間ならすぐ利確か損切りで決済するため、取引が早く終わりやすいです。 デイトレードの1日のスケジュール例を示すと、下記の通りです。 デイトレードの1日のスケジュール トレンド分析:30分~1時間 注文:30分~1時間 決済:1~2時間 上記のスケジュールなら、およそ3~4時間で終わります。 デイトレードなら平日忙しいサラリーマンやOLの方でも、会社から帰宅後に短時間でトレードが終わらせられます。 メリット2.資金効率が良い デイトレードのメリット2つ目は、「資金効率が良い」点です。 デイトレードは、1週間に数回だけトレードするスイングトレードとは違い、1日に何度か往復取引するため、取引回数が多くなります。 特に、相場がよければ利益を重ねて取りに行けるため、チャンスがあればどんどん稼げます。 また、レバレッジを高くすれば少ない資金でも効率良く稼げるため、レバレッジとデイトレードの相性は最高と言えるでしょう。 ただし、レバレッジを高くしすぎると、少しの下落で多くの含み損を抱えるので、注意が必要です。 メリット3.スワップポイントが気にならない デイトレードのメリット3つ目は、「スワップポイントが気にならない」です。 デイトレードはその日のうちにポジションを決済してしまうので、スワップポイントは付きません。 もし、マイナス金利が発生している通貨ペアを夜明けまで持ち越してしまうと、スワップポイント分だけ損失が発生します。 取引量が少なかったり、数日だけの持ち越しだけだったりするなら大した金額にはなりませんが、そうでなければ大きな負担になります。 例えば、1万通貨で1日当たり-200円のスワップポイントが発生する通貨ペアを1週間保有すると、1,400円のマイナスです。 スワップポイントの負担を気にせずに取引したいなら、デイトレードが最適と言えます! メリット4.チャートを見ていない時のロスカットを避けられる デイトレードのメリット4つ目は、「チャートを見ていない時のロスカットを避けられる」です。 デイトレードは、基本的にその日のうちにエントリーした注文をすべて決済して終了します。 そのため、チャートを見ていない深夜や仕事の時に相場が急変すると、ロスカットは避けられません。 基本的にFXは、平日24時間でチャートが動いています。 経済指標や突発的な戦争などのニュースが舞い込むと、途端にチャートが乱高下することが多いので、注意しましょう。 自分の見ていない時にロスカットされて思わぬ損失を発生させたくない人は、注文をすべて決済して終了するデイトレードがおすすめです。 メリット5.上達しやすい デイトレードのメリット5つ目は、「上達しやすい」です。 デイトレードは毎日トレードをするため、1週間に数回トレードするか否かのスイングトレードなどのトレードスタイルよりも上達しやすいと言えます。 FXはどうしても経験を積まなければ上達できない部分があります。 例えば、 トレンド分析 エントリータイミング 損切り・利確の設定 など は、失敗や成功体験を通じて上達していくものです。 つまり、本を読んだり、他人がトレードしている動画を観ていたりするよりも、実践で素早くトライ&エラーを繰り返した方がいいと言えます。 取引回数が比較的多くなりやすいデイトレードは、初心者が短期間でFXを上達するのに最も適したトレードスタイルと言えるでしょう。 FXのデイトレードに潜むデメリットは5つ! FXのデイトレードのデメリットを理解していれば、問題が起きた時に動揺せずによりも上手く立ち回れるため、勝ちやすくなることでしょう。 そこでここからは、FXのデイトレードのメリットを5つ解説していきます。 FXのデイトレードのデメリット5つ 1回の取引で大きな利益は期待できない スワップポイントがつかない 取引コストが高くなりやすい 毎日の取引時間が確保できないと厳しい レンジ相場では勝ちにくい デメリット1.1回の取引で大きな利益は期待できない デイトレードのデメリット1つ目は、「1回の取引で大きな利益は期待できない」です。 デイトレードはポジション保有期間が最長で1日であるため、取引1回当たりの利益も大きくなりません。 例えば、デイトレードと保有期間が「数日~数週間」と長いスイングトレードの取引1回当たりの利益を比較すると、下記の通りです。 トレードスタイルデイトレードスイングトレード利確幅数10pips100pips以上トレードスタイルによる取引1回当たりの利益 デイトレードでは1回の取引で利益が数10pipsになることが多いですが、スイングトレードは長期保有のお陰で100pips以上が多いです。 そのため、デイトレードで1回当たりの利益を大きくするなら、取引量を増やす必要があります。 仮に100万通貨保有した状態で10pips以上動けば、利益は10万円以上になります。 ただし、取引量が大きすぎると少しの変動だけで大きな損失を生む危険性があるので、許容できるレベルにしておきましょう。 デメリット2.スワップポイントがつかない デイトレードのデメリット2つ目は、「スワップポイントがつかない」です。 デイトレードは、ポジション保有期間が終日1日までのため、基本的に持ち越しません。 そのため、スワップポイントはつかず、収益は完全に為替差益頼みとなります。 逆に、スイングトレードなどの1日以上もポジションを保有するトレードスタイルなら、スワップポイントがもらえます。 よってスワップポイントも欲しい人は、スイングトレードなどで取引する方がいいでしょう。 売買によってはマイナスのスワップポイントも発生するので、「スワップポイントがつかない」というのは、メリットにもなります。 デメリット3.取引コストが高くなりやすい デイトレードのデメリット3つ目は、「取引コストが高くなりやすい」点です。 FXにおける取引コストは、買値と売値の差であるスプレッドです。 デイトレードは、毎日数回ペースが取引していくため、そのたびに取引コストがかかります。 例えば、1週間でデイトレードとスイングトレードでどれだけの取引コストがかかるかを計算すると、下記の通りです。 トレードスタイル取引量スプレッドトレード回数取引コストデイトレード1万通貨0.3pips10回300円スイングトレード1万通貨0.3pips1回30円デイトレードとスイングトレードの取引コスト 取引コストは「取引量×スプレッド×トレード回数」で計算できます。 結果として、毎日トレードをするデイトレードの方がトレード回数は多くなるため、スイングトレードよりも取引コストがかかります。 もし取引コストをできるだけ下げたければ、スプレッド設定が小さいFX業者を選ぶようにしましょう。 デメリット4.毎日の取引時間が確保できないと厳しい デイトレードのデメリット4つ目は、「毎日の取引時間が確保できないと厳しい」です。 デイトレードは基本的に毎日トレードするのが前提のため、トレード時間の確保が難しいと続けられません。 例えば、普段の仕事が残業続きだったり、帰りが遅くなったりするようではデイトレードの継続は困難でしょう。 また、仕事で疲れてクタクタになっているようなら、 明日も仕事があるから、早く寝よ…… と、トレードする気力が湧かず、先延ばしにする可能性もあります。 トレードできる時間を捻出できるよう、仕事を早めに終わらせるなど、ある程度生活スタイルで工夫する必要があります。 デメリット5.レンジ相場では勝ちにくい デイトレードのデメリット5つ目は、「レンジ相場では勝ちにくい」です。 というのも、レンジ相場ではトレンドが定まらず、乱高下しやすいからです。 仮に、レンジ相場で無理に買いや売りでエントリーしても、相場が思わぬ方向へ進む可能性が十分にあります。 明確なトレンドが発生していないレンジ相場なら当日は無理してエントリーせず、取引を諦めることも考えましょう。 まとめ:必勝法はないが、勝率を上げるための方法はある ここまでFXのデイトレードの概要から勝率を上げるための方法、メリット・デメリットまでを解説してきました。 本記事をまとめると FXのデイトレードは、1日の中で取引が完結するトレードスタイルのこと FXのデイトレードに必勝法はないが、勝率を上げるための方法はある メリットには「短時間でトレードが終わる」や「資金効率が良い」などがある デメリットには「スワップポイントがつかない」や「取引コストが高くなりやすい」などがある FXのデイトレードに必勝法はありませんが、勝率を上げるための方法はあるので、後は実践して経験を積むだけです。 というのも、方法だけを理解しても、ある程度慣れてこないと相場分析やエントリーの精度は高くならないからです。 そのため、できればトレードが終わった後に毎回トレード日誌をつけるのをおすすめします。 トレード日誌があれば、改善点がハッキリするので、トレード成績が良くなりますよ。
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2024.4.19
FXのスイングトレードで稼げる手法は?プロが厳選して紹介!
FXスイングトレードで稼ぎやすい手法には、どんなものがある? スイングトレードのやり方を知りたいな…… スイングトレードは、スキャルピングやデイトレードのような短期売買ではなく、中長期売買がメインのトレードスタイルです。 そのため、スキャルピングやデイトレードとは違う手法を使う必要があります。 仮にスキャルピングやデイトレードと同じ手法では、スイングトレードに最適化されていないため、思うように稼げないかもしれません。 できれば、スイングトレードに合った稼ぎやすい手法を使ってトレードしたいところです。 この記事でわかること スイングトレードの概要 スイングトレードのやり方5ステップ スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法3選 この記事を読めば、FXのスイングトレードの概要から、スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法まで理解できます。 スイングトレードでどんな手法を使えばいいか探しているなら、ぜひ参考にしてください。 【FX】スイングトレードとは? スイングトレードとは、ポジションを数日から数週間保有するトレードスタイルのことです。 トレードスタイルは大別すると4種類あり、それぞれ以下の違いがあります。 トレードスタイルスキャルピングデイトレードスイングトレードポジショントレードポジション保有期間数秒~数分数十分~1日数日~数週間1ヶ月~数年使用チャート1分足~15分足5分足~日足1時間足~週足日足~週足取引回数かなり多い多い少ないかなり少ない分析方法テクニカル分析がメインテクニカル分析がメイン たまにファンダメンタルズ分析テクニカル分析とファンダメンタルズ分析が半々ファンダメンタルズ分析がメイン利益為替差益為替差益為替差益+スワップポイント為替差益+スワップポイントトレードスタイルの種類 スイングトレードは、ポジションの保有期間が他のトレードスタイルよりも長いため、使うチャートも「1時間足~週足」と、長期足がメインです。 また、相場分析やエントリーはテクニカル分析が主体ですが、その後の相場状況を把握するためにも、「ファンダメンタルズ分析」も必須となります。 利益は為替差益の他に、1日以上ポジションを保有することによって発生する「スワップポイント」も期待できます。 ただし、通貨ペアによってはマイナスのスワップポイントで損失になる場合もあるので、注意しましょう。 【FX】スイングトレードのやり方は5ステップ FXスイングトレードやり方は、以下の5ステップがあります。 スイングトレードのやり方5ステップ 通貨ペアを決める マルチタイムフレーム分析で週足からトレンドとエントリーポイントを探す リスクリワードから利確・損切り・取引量を設定する ファンダメンタルズ分析で定期的に確認する 決済する ステップ1.通貨ペアを決める FXスイングトレードのやり方の1つ目は、「通貨ペアを決める」です。 スイングトレードは最長で数週間もポジションを保有するので、できるだけボラティリティが安定した通貨ペアを選びましょう。 スイングトレードにおすすめの通貨ペアは、以下の通りです。 FXスイングトレードにおすすめの通貨ペア 米ドル円 ユーロ円 ユーロ米ドル 豪ドル円 豪ドル米ドル など 逆に「ポンド円」や「トルコリラ円」などのボラティリティが激しい通貨ペアは、スイングトレードには向かないので、選ばないようにしましょう。 ステップ2.マルチタイムフレーム分析で週足からトレンドとエントリーポイントを探す FXスイングトレードのやり方の2つ目は、「マルチタイムフレーム分析で週足からトレンドとエントリーポイントを探す」です。 マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間足でトレード判断やトレンド分析をすることです。 マルチタイムフレーム分析によって、「順張り」や「逆張り」するためのトレンドが探せます! スイングトレード初心者なら、既に形成されているトレンドに「順張り」するのがいいでしょう。またスイングトレード上級者なら、大きな利幅が期待できる「逆張り」もおすすめです。 具体的には、「週足→日足→4時間足→……」と大きな時間足から小さな時間足へ推移しながら、トレンドとエントリーポイントを確認していきます。 マルチタイムフレーム分析を使ったトレンドとエントリーポイントの探し方は、以下の通りです。 マルチタイムフレーム分析を使ったトレンドとエントリーポイントの探し方 週足から4時間足に切り替えてトレンドがないか確認していく トレンドが確認できたら、さらに1つか2つ下の時間足でエントリーポイントを探していく 例えば、米ドル/円でトレンドを探すと、下記のように日足で上昇トレンドが確認できます。 米ドル/円の日足で上昇トレンドを確認 ここで上記の①、②の部分がどうなっているか、1時間足で確認すると、以下の通りです。 米ドル/円の日足①、②の部分を1時間足で確認 米ドル/円の日足、1時間足のトレンド分析をまとめると、 日足:上昇トレンド 1時間足①:上昇トレンド と、日足と1時間足①でトレンドが一致しているので、①で買いエントリーすれば成功率が高いと言えます。 ですが、反対に 日足:上昇トレンド 1時間足②:下降トレンド と、1時間足②の下降トレンドが日足の上昇トレンドに逆らう動きをしているので、②で売りエントリーしても失敗する確率が高いと言えます。 というのも、下位足のトレンドは最終的には上位足のトレンドに沿って動く性質があるからです。 そのため、上位足と下位足のトレンドが一致していない場合は、エントリーを見送るようにしましょう。 ステップ3.リスクリワードから利確・損切り・取引量を設定する FXスイングトレードのやり方の3つ目は、「リスクリワードから利確・損切り・取引量を設定する」です。 エントリーポイントが見つかったら、そこからリスクリワードが「損失:利益=1:2以上」になるように、利確・損切りポイントを設定しましょう。 損切りポイントは、1回の損失額を全資金の2%以内に収める「2%ルール」から算出します。 例えば、 全資金が「100万円」 リスクリワードが「1:3」 損切りまでが「50pips」 という条件で、損切りや利確、取引量の設定をすると、以下の通りです。 損切り100万円×2%=2万円取引量損益÷値動き=2万円÷50pips=4万通貨利確損切りまでのpips×リスクリワード=50pips×3=150pips利確・損切り・取引量の設定 もし1ヶ月以上にわたってポジションを長期所有するなら、損切りは最大6%に高めてもいいでしょう。 ただし、6%まで高めてエントリーした場合は、その月は一切エントリーしてはいけません。 というのも、1ヶ月の間にエントリーできる損切りの許容量は、全資金の最大6%までという「6%ルール」が存在するからです。 1ヶ月の損失が6%をオーバーすると、プレッシャーに押しつぶされて破産しやすくなるので、注意しましょう。 ステップ4.ファンダメンタルズ分析で定期的に確認する FXスイングトレードのやり方の4つ目は、「ファンダメンタルズ分析で定期的に確認する」です。 スイングトレードは取引回数が少なく、長期保有が前提のため、エントリー後にできるだけ利益が伸びるように取引します。 そのため、トレンドが終わるキッカケが政策発表や経済指標などで生じていないか、ファンダメンタルズ分析で定期的に確認する必要があります。 主に確認しておきたいファンダメンタルズは、以下の通りです。 定期的に確認したいファンダメンタルズ 各国の金利政策(FRB(FOMC)金利政策発表 など) 経済イベント(アメリカ大統領選挙、ジャクソンホール会議) G7首脳会議 経済危機(リーマンショック、ギリシャ金融危機、ブリグジットなど) 大国の経済破綻リスクに関するニュース 地政学リスク(戦争やパンデミックなど) など 例えば米ドル円でスイングトレードするなら「FRB(FOMC)金利政策発表」に注目して、アメリカと日本の金利差がどれほど広くなっているか定期的に確認しましょう。 理由は、金利差がスワップポイントに直接影響するため、スワップポイント狙いで保有している他のスイングトレーダーの動向が測れるからです。 もしFRBが金利を上げれば、金利が高い方へ資金が集中しやすいなるので、ドル高円安になります。 また「大国の経済破綻リスクに関するニュース」の影響例として、2023年3月10日の「シリコンバレー銀行(SVB)の破綻ニュース」が挙げられます。 シリコンバレー銀行(SVB)は、アメリカのスタートアップ企業に多額の融資を行っていた銀行です。 そのため、破産ニュースを知った多くのトレーダーが、 米国不況の幕開けかもしれない……。 と考えて大量に米ドルを売って円を買ったため、米ドル円が約7円まで下落する事態に発展しました。 2023年3月10日の「シリコンバレー銀行(SVB)の破綻ニュース」報道後の米ドル円の下落 スイングトレードでエントリーをしたら利確するまで放置するのではなく、相場に問題が無いか、定期的にファンダメンタルズ分析をするようにしましょう。 ステップ5.決済する FXスイングトレードのやり方の5つ目は、「決済する」です。 「ステップ3.リスクリワードから利確・損切り・取引量を設定する」で決めた利確に達したら、そのまま利確するのもいいでしょう。 しかし、まだまだ利益が伸ばせるようなら、トレール注文を活用して利益をさらに伸ばすのもアリです。 トレール注文とは、値動きに追従するように損切りラインを少しずつ上げていく注文方法のことです。 例えば、上昇トレンドでエントリーしたポジションがあった場合、当初の利確ラインは「利確①」だったとします。 トレール注文 しかし、上昇トレンドが続くと考え、利確ラインを「利確①→利確②→利確③」と、どんどん上げてトレール注文していきます。 すると、最終的に利確③で利確されるため、利確①で利確するよりも高い利幅が取れるのです。 そのためトレンドが継続するようなら、できるだけ利益を伸ばすためにも、トレール注文を活用してみましょう。 【FX】スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法3選 スイングトレードは長期保有が前提のため、短期売買がメインのスキャルピングやデイトレードと同じ手法では稼ぎづらいです。 そこでここからは、スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法3選を紹介していきます。 【FX】スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法3選 移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX MACDダイバージェンス+移動平均線 2重ボリンジャーバンド 手法1.移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX スイングトレードで稼ぎやすい手法の1つ目は、「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」を使った順張り手法です。 移動平均線は、チャートの追従性が良い「指数移動平均線(EMA)」の短期・中期・長期線の3本を使用します。 EMAを3本使う理由は、エントリーや決済の精度が高いパーフェクトオーダー(平均線3本が全て同じ方向の状態)を見つけるためです。 EMAの設定パラメーターは、以下の通りです。 EMAの設定パラメーター 短期線:20日 中期線:50日 長期線:100日 また、トレンドの強さを確認するために、モメンタム指標の「ADX」も使用します。 ADXは、値が「25」以上なら「強いトレンドの発生」を意味します。 ADXの設定パラメーターは、以下の通りです。 ADXの設定パラメーター 期間:14日 下降トレンドにおける「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」を使った順張り手法は、以下で行います。 下降トレンドの場合 EMAの3本(短期・中期・長期線)が「全て下向き」のパーフェクトオーダー(下降トレンド) ADXが上向きで値が「25以上(強いトレンド発生)」 1.と2.の条件が揃った時点でエントリー 損切りは、1.のパーフェクトオーダー形成時の高値 利確は、パーフェクトオーダーが崩れた(短期線が中期線を上抜けした)時 また、上昇トレンドにおける「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」を使った順張り手法は、以下の通りです。 上昇トレンドの場合 EMAの3本(短期・中期・長期線)が「全て上向き」のパーフェクトオーダー(上昇トレンド) ADXが上向きで値が「25以上(強いトレンド発生)」 1.と2.の条件が揃った時点でエントリー 損切りは、1.のパーフェクトオーダー形成時の安値 利確は、パーフェクトオーダーが崩れた(短期線が中期線を下抜けした)時 ここからは上昇トレンドの場合の順張りを例にして、具体的なやり方を解説していきます! 仮に米ドル/円の日足で、2021年9月後半からEMAの3本(短期・中期・長期線)が全て上向きのパーフェクトオーダーにより、上昇トレンドが確認できたとしましょう。 さらに、ADXも上向きで値が「25以上」なので、 この上昇トレンドは強い可能性が高い。 と判断できます。 上昇トレンドでの「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」順張り手法1 パーフェクトオーダーとADXから上昇トレンドが続く可能性が高いため、条件が揃った時点で買いエントリーします。 また、エントリーと同時にパーフェクトオーダー形成時の安値で、損切り注文も出しておきましょう。 上昇トレンドでの「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」順張り手法2 やがて短期EMA(20日EMA)が中期EMA(50日EMA)を下抜けてパーフェクトオーダーが崩壊するので、このタイミングで利確します。 上昇トレンドでの「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」順張り手法3 パーフェクトオーダーの崩壊は「トレンドの終焉」につながりやすいので、短期EMA(20日EMA)が中期EMA(50日EMA)を下抜けたタイミングが、利確に最適なタイミングと言えます。 手法2.MACDダイバージェンス+移動平均線 スイングトレードで稼ぎやすい手法の2つ目は、「MACDダイバージェンス+移動平均線」を使った逆張り手法です。 MACDとは、トレンド系とオシレーター系の2つの性質を持つインジケーターのことです。 MACD線のダイバージェンスで逆張りポイントを探し、移動平均線(EMA)でトレンド確認やエントリー、決済をします。 MACDの設定パラメーターは、以下の通りです。 MACDの設定パラメーター 短期EMA:12日 短期EMA:26日 シグナル:9日 EMAの設定パラメーターは、以下の通りです。 EMAの設定パラメーター 期間:100日 「MACDダイバージェンス+移動平均線」を使って下降トレンドからの反転を狙う場合は、以下の手順で行います。 下降トレンドからの反転を狙う場合 下降トレンド中にMACD線がダイバージェンスを起こしている部分を探す 1.後に、ローソク足がEMAを上抜けする部分を探す(1回目) さらにローソク足がEMAを上抜け(2回目)したら、買いエントリー 損切りは直近安値 ローソク足がEMAを上抜けしたら、利確 また、「MACDダイバージェンス+移動平均線」を使って上昇トレンドからの反転を狙う場合は、以下の通りです。 上昇トレンドからの反転を狙う場合 上昇トレンド中にMACD線がダイバージェンスを起こしている部分を探す 後に、ローソク足がEMAを下抜けする部分を探す(1回目) さらにローソク足がEMAを下抜け(2回目)したら、売りエントリー 損切りは直近高値 ローソク足がEMAを上抜けしたら、利確 ここからは上昇トレンドからの反転を狙う逆張りを例にして、具体的なやり方を解説していきます! 仮にユーロ/米ドルの日足で、2020年8月から発生しているダイバージェンスを発見したとします。 上昇トレンドからの反転を狙う場合の「MACDダイバージェンス+移動平均線」逆張り手法1 「価格チャートはきり上がっているのに、MACD線が下がっている」というダイバージェンスが発生すれば、これが反転シグナルとなることが多いです。 反転が完了すれば上昇トレンドから下降トレンドへ移行するので、売りエントリーするタイミングをうかがいます。 その後に、ローソク足が1回目のEMA下抜けをしているか確認し、続けて2回目の下抜けが確認できた時点で売りエントリーしましょう。(ローソク足の2回のEMA下抜けで「トレンドが反転しつつある」と認識できます) 上昇トレンドからの反転を狙う場合の「MACDダイバージェンス+移動平均線」逆張り手法2 損切りは、直近高値で設定します。 上昇トレンドからの反転を狙う場合の「MACDダイバージェンス+移動平均線」逆張り手法3 下落トレンドに反転して継続的に価格が下がっていくので、ローソク足が明確にEMAを上抜けしたら利確します。 上昇トレンドからの反転を狙う場合の「MACDダイバージェンス+移動平均線」逆張り手法4 ここで利確する理由として、EMA上抜けすれば下落トレンドが終了する可能性が高いからです。 手法3.2重ボリンジャーバンド スイングトレードで稼ぎやすい手法の3つ目は、「2重ボリンジャーバンド」を使った順張り手法です。 ボリンジャーバンドを1σ~2σまでの2重線で表示することで、トレンド確認からエントリー、決済までの一連の流れをこれ1つだけで完結できます。 ボリンジャーバンドの設定パラメーターは、以下の通りです。 ボリンジャーバンドの設定パラメーター 期間:20日 下降トレンドの場合の「2重ボリンジャーバンド」を使った順張り手法は、以下で行います。 下落トレンドの場合 ボリンジャーバンドがエクスパンションしている箇所を見つける(中央線の下向きで下降トレンドを確認) ローソク足の高値が-1σにタッチしたら、売りエントリー 損切りはエントリーポイント直上のボリンジャーバンドの中央線 ローソク足の終値がボリンジャーバンドの中央線を上抜けしたら、利確 上昇トレンドの場合の「2重ボリンジャーバンド」を使った順張り手法は、以下の通りです。 上昇トレンドの場合 ボリンジャーバンドがエクスパンションしている箇所を見つける(中央線の上向きで上昇トレンドを確認) ローソク足の安値が+1σにタッチしたら、買いエントリー 損切りはエントリーポイント直下のボリンジャーバンドの中央線 ローソク足の終値がボリンジャーバンドの中央線を下抜けしたら、利確 ここからは上昇トレンドでの順張りを例にして、具体的なやり方を解説していきます! 仮に米ドル/円の日足で、ボリンジャーバンドがエクスパンションして、中央線が上向き(上昇トレンド)している箇所を見つけたとしましょう。 エクスパンションとは、ボリンジャーバンドが上下に拡大している状態なので、トレンド発生のシグナルとみなせます。 そのため、ボリンジャーバンドがエクスパンションしつつ、中央線が上向いていれば、上昇トレンドが発生していると判断できます。 上昇トレンドでの「2重ボリンジャーバンド」順張り手法1 ローソク足の安値がボリンジャーバンドの+1σにタッチしたら、買いエントリーしましょう。 というのも、-1σや+1σは「押し目」や「戻り目」になりやすいからです。 また損切りは、エントリーポイント直下のボリンジャーバンドの中央線に設定します。 上昇トレンドでの「2重ボリンジャーバンド」順張り手法2 ローソク足の終値がボリンジャーバンドの中央線を下抜けしたら、利確しましょう。 上昇トレンドでの「2重ボリンジャーバンド」順張り手法3 中央線下抜けで利確する理由は、ローソク足がボリンジャーバンドの中央線を抜けた場合、そのまま反対側のσ(+σ→-σ、-σ→+σ)へ向かう性質があるからです。 つまり、反対側のσ到達でトレンドが終了する可能性が高いと言えます。 まとめ:スイングトレードで稼ぎやすい手法は、通貨ペアや相場で変わる ここまでFXスイングトレードの概要から、スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法などを解説してきました。 本記事をまとめると スイングトレードとは、ポジションを数日から数週間保有するトレードスタイルのこと スイングトレードのやり方は、「通貨ペアを決める」から「決済する」まで5ステップある スイングトレードで稼ぎやすいおすすめ手法には、「移動平均線のパーフェクトオーダー+ADX」など、3種類ある FXは環境が刻々と変化しやすい投資であるため、スイングトレードで稼ぎやすい手法は、通貨ペアや相場で変わります。 そのため、ここで紹介した手法でも普遍的に使えるわけではありません。 時期やタイミングによっては、使えなくなる可能性もあります。 もし収支が悪くなったら、設定値やインジケーターの組み合わせを変えるなどのアレンジを加えてみましょう。 相場に合わせてアレンジすれば、稼げる手法を維持できる可能性が高いです!
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2024.4.19
たむの週間分析レポートEURUSD|2024年4月19日
4H足分析 ユーロドル(クリックで参考レートをご覧ください)4時間足分析では、現在明確な下降トレンドが形成されており、引き続き下降戦略が推奨されます。大きな波(黒色の折れ線)では、顕著な下落が確認されており、切り下げラインを設定できます。この波は直近の安値1.06900を下回っており、ダウ理論に基づき下降トレンドの継続が確定しています。 注目すべき点は、1.07280での一時的な反転から1.06900を下回り、再上昇せずに下降が続いたことです。これは一般的なトレンド転換の兆候を示す場面を否定し、下降トレンドの強さを強調しています。 小さな波(赤色の折れ線)も同様に高値安値を切り下げ、下降トレンドを形成しています。最新の安値は1.06000で、現在は1.06900の節目でのリターンムーブを経ています。今後もこの小さな波が示す下降トレンドが続く見込みですが、急激な下落後の調整で短期的な上昇が予想されます。 この調整が小さな切り下げラインを超え、大きな切り下げラインに達する可能性がありますが、その時点での上昇は短期的な戦略として利用することが適切です。 15M足分析 15分足では、大きな波の安値1.06900を超えた後の動きに注目しています。この節目を超えた後、1.06000での停滞が見られ、その後は徐々に上昇に転じています。再度1.06900に到達した際には迅速に下降に戻っています。この動きから、売買が拮抗し、上昇から下降への転換がスムーズに進んでいることが窺えます。 現在、1.06000に再到達しているため、このレートを下に抜けるかどうかが次の重要なポイントです。反転する場合は、高値と安値が切り上がっていることを確認後に戦略を立てることが求められます。 現在のEURUSDの値段 TradingView提供のEURUSDチャート
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2024.4.18
ドル円のスワップポイントで稼ぐことは可能?プロが徹底検証
米ドル/円のスワップポイントの魅力を知りたい! 円安の影響はある? 疑問にお応えし、この記事では、FXの米ドル/円のスワップポイントの魅力や円安の影響について解説しています。 この記事で分かること 米ドル/円のスワップポイントの魅力とは?メリットとデメリットの詳細を解説 ポジションを保有しているだけでお金がもらえるのでデイトレードより簡単 米ドル/円の利回りは?いくら稼げる?インデックスファンドとの比較 なぜ円は弱いのか?米ドル/円のスワップは買い時なのか? 米ドル/円のスワップポイント投資はおすすめできるが業者選びは重要 円安と米ドル/円のスワップポイントの関係性 円安が続けばロスカットが起こらず安全にスワップポイントをもらえる 円安が続くと考えるならば米ドル/円のスワップポイント投資はやるべき 現在は貯金より投資の時代 米国が金利を上げ、日本の金利が低い今、米ドル/円のスワップポイントは投資先として強い銘柄となってきました。今まではスワップポイント投資と言えば新興国通貨ペアが主流でしたが、米国と日本の両国の関係性を考えても、米ドル/円のスワップポイント投資を考慮しても良いと思います。 また、現在は円安なので外貨を持つというのは生活を自衛する上で良い手段です。多くの輸入品に頼っている日本では、円安になると物価が上がりデメリットしかないと思われがちですが決してそうではありません。 米ドル/円のポジションを保有すれば、我々のような一般の人間であっても簡単に円安の恩恵を受けることができます。この記事では、米ドル/円のスワップポイントの魅力や円安の影響、投資すべきかどうかについて解説していきます。 米ドル/円のスワップポイントの魅力とは?メリットとデメリットを解説! 米ドル/円のスワップポイントは、現在非常に付与額が高く、新興国通貨ペア並みに人気のある銘柄です。しかし、リスクが大きいのではないかとか、本当に儲かるか分からないという人も多いと思います。 今回は、米ドル/円のスワップポイントの魅力とメリットとデメリットを交えながら、調査と計算に基づいた客観的な視点から以下の項目で解説していきます。 米ドル/円のスワップポイントの魅力について ポジションを保有しているだけでお金がもらえるのでデイトレードより簡単 米ドル/円のスワップポイント投資はデイトレードと比べて取引量は減る 米ドル/円の利回りは?いくら稼げる?インデックスファンドとの比較 米ドル/円は基本的に右肩上がりになる なぜ円は弱いのか?米ドル/円のスワップは買い時か? 人口で見る国力の違い スワップポイント運用のデメリットとしては為替差益でマイナスになる恐れがあるということ スワップポイント投資は資金がホールドされるデメリットもある 今後、米ドル/円のスワップポイントが低くなると予想される根拠 米ドル/円のスワップポイント投資は「大衆は常に間違っている」投資手法なのか? 米ドル/円のスワップポイント投資はおすすめできるが業者選びは重要 ポジションを保有しているだけでお金がもらえるのでデイトレードより簡単 FXのデイトレードで勝てない人も、米ドル/円のスワップポイント投資なら、ポジションを保有しているだけでお金がもらえるので遥かに簡単です。 ただし、以下の点でデイトレードとは違ったデメリットが存在するので注意してください。 デイトレードと比べた時の米ドル/円のスワップポイント投資のデメリット デイトレードよりも取引量は減る 長期保有により為替差益がマイナスになるリスクがある 資金がホールドされる 米ドル/円のスワップポイント投資はデイトレードと比べて取引量は減る 米ドル/円のスワップポイント投資は、ロスカットにさえ注意すれば、誰でも勝てるというところが良いところですが、デイトレードよりも稼ぎは減ります。 理由は、一回の取引にかけられるお金がデイトレードよりも少ないからです。デイトレードは損切り設定を行い、リスクを制限しています。 しかし、米ドル/円のスワップポイント投資は、基本的には損切り設定を行わず、資金量でロスカットに耐えるという手法をとることが多いです。 つまり、デイトレードのように十分な実効レバレッジを使って取引することは不可能だといえます。 もう少し分かりやすく具体例を挙げて解説します。 10万円の資金があった時に、デイトレードならば、必要証拠金6万円の米ドル/円のポジションを1Lot保有しても問題ありません。 リワードを50pipsリスクを20pips程度と設定したときに、米ドル/円のデイトレードが負けた場合の証拠金維持率の計算式は以下のようになります。 (有効証拠金(10万円)-含み損(20pips×100=2,000円))÷必要証拠金(6万円)=163% このように、実効レバレッジを高めても、20pips程度の損失ならデイトレードなら簡単に耐えれます。 簡単に耐えられるので、少ない資金で大金を得るチャンスもあるということです。 一方で、米ドル/円で1年間スワップポイント投資をすると考えてみましょう。 1年間スワップポイントを投資するということは、相場の変動にそれだけ耐える必要があります。 単純に計算して、1年間分のチャートの変動幅程度は耐えられる証拠金が必要です。 以下の画像が米ドル/円の2023年3月から2024年3月までの1年間分のチャートの変動幅となります。 pipsの見方は0.01円が1pipsである場合が多いです。pipsという概念はFXの業者が勝手に考えている単位なので、業者によっては単位が異なる場合があります。 上記の画像を見てみると、2500pipsの変動幅に耐える必要があるということですが、しかし、チャート上を見ると下落幅は1200pips程度なので、結果論にはなるのですが、1200pips耐えるだけの有効証拠金が必要だったということになります。 ちょっとよく分からなかった人もいるかもしれませんが、米ドル/円でスワップポイントをもらう場合は、2024年3月現状は「買い」でエントリーしなければなりません。 つまり、チャートが上昇する分は耐える必要がなく、むしろ為替差益の利益が出て二重においしい状態になるわけです。 あくまでもチャートが下降する分を耐えなければならない想定になります。 では、1200pips耐えられるだけの有効証拠金についてですが、計算式は以下のようになります。 (有効証拠金(X)-1200pips×100=12万円)÷1Lotの必要証拠金6万×100=50 今回は強制ロスカットされる証拠金維持率を50%に設定しました。FX業者によって強制ロスカットされる証拠金維持率には差があります。 有効証拠金(X)は、15万円となります。 2500pipsの損失に耐えられる額は、28万です。 つまり、デイトレードならば10万円あれば十分取引を行えますが、米ドル/円で1Lot分をスワップポイント投資をしたいと考える場合は、最低30万程度は欲しいといったところです。 このようにデイトレードとスワップポイント投資では、資金効率が段違いとなります。しかも、投資のサイクルもデイトレードは短期でありスワップポイント投資は長期なので、利回りにも雲泥の差が生じます。 ただし、この想定はデイトレードで勝てればという話です。勝てない場合はデイトレードは時間を使って損をするだけになるので、スワップポイント投資と比べて全く儲からないことになります。 米ドル/円の利回りは?いくら稼げる?インデックスファンドとの比較 デイトレードよりも、スワップポイント投資の方が資金効率が悪いことは解説しました。 しかし、そもそもデイトレードはうまくいくかどうか分からない博打に近いトレード方法です。 投資家が考える投資のイメージはどちらかというと、長期間お金を投資してリターンをどのくらい得れるかといった銘柄を考えるほうが一般的でしょう。 つまり、デイトレードとスワップポイント投資を比べること自体が間違いであるとも考えられるわけです。 資金管理さえできていればほぼ成功する投資と、そもそも損益が定かではないデイトレードとでは、投資としての性質が違いすぎます。 ここは同じような投資手法であるインデックスファンドへの投資と利回りと比べてみるべきでしょう。 米ドル/円を30万で1万通貨(1Lot)保有した場合、スワップポイントが200円と想定した場合、1年で365×200円=7万3千です。 利回りの計算は以下のようになります。 利益(7万3千円)÷投資金額(30万円)÷運用年数(1年)×100=利回り(約24%) 仮に、米ドル/円を1万通貨(1Lot)保有し、30万円で投資を始めた場合の利回りは24%です。 ただし、スワップポイントは変動しやすいので、不確かな数値であることが前提の計算になります。 インデックスファンドの平均利回りは約3~5%程度と言われているので、インデックスファンドより相当いい利回りです。 そもそも、20%を超えるような金融商品などほぼ存在しません。つまり、この数字を出している以上はかなりリスクがある商品だとも言えます。 あまりにも利回りが出ておかしいと考えるかもしれませんが、1年保有というかなり限定的な状況での利回りとなっているので、公平を期すために10年間保有するという場合の計算も行ってみましょう。 以下が、米ドル/円の10年間のチャートとなります。 約5,000pipsほど変動しています。しかし、結果論にはなるのですが、チャート上のどこでポジションを保有したとしても、最大の下落幅は2500pips程度です。 つまり、結果的には2500pips耐えればいいという話になります。 2500pips耐えるための有効証拠金は、強制ロスカット率が50%想定ですと、28万です。 5000pips耐えるための有効証拠金の場合は、強制ロスカット率50%想定で53万です。 53万で米ドル/円を10年運用した場合の利回りは13%なので、この利回りでも破格なのですが、実は米ドル/円のスワップポイントが高いのはここ最近の話なので、実際は13%は出ないです。 インデックスファンドは自動的に分散投資をしているので、リスクを比べたら米ドル/円のスワップポイント投資の方が高いことは明らかだといえます。 しかし、計算したら分かるように、米ドル・円で安全ラインのお金をスワップポイントの投資に回した場合でも、利回りは10%は越えるということです。 明らかな下落が起こったらどうするんだ?と思うかもしれませんが、現状は中々それは考えづらく、むしろ為替差益のおまけをもらえて、利回り10%どころじゃない利益をもらえる可能性も高いとすらいえます。 米ドル/円は基本的に右肩上がりになる 米ドル/円が基本的に右肩上がりになるなんてどうして分かるのだ?と思うかもしれません。 為替チャートというのは、通貨の強弱によって決まります。円は非常に弱く米ドルは相対的に非常に強いです。 この現状は今後も続くだろうと予測されます。 実際に、現状の円がどれほど弱いのかを通貨強弱を分析するためのツールで解説してみましょう。 上記が7つの主要通貨の強弱を現した画像です。 通貨強弱の7つの主要通貨 ユーロ(青) 米ドル(太い赤) ポンド(薄い緑) 豪ドル(濃い緑) スイスフラン(オレンジ) 日本円(太い青) カナダドル(赤) 2021年あたりから円が最も弱い状態が続いていることが分かります。それではなぜ円がこんなにも弱いのかというと理由としては2つあります。 円が弱い2つの理由 金利が低いから 成長性がないから なぜ円は弱いのか?米ドル/円のスワップは買い時か? 円が弱く米ドルが強ければ、米ドル/円のスワップポイントは安泰です。逆の状態になってしまうと、米ドル/円のスワップポイント投資は失敗すると考えて良いです。 なぜ円が弱いのかについてですが、日本が低金利国家だからでしょう。低金利国家とはお金を預けても利息が増えないということです。 なぜ現在米ドル/円のスワップポイントが高いのかというと、米ドルがかつてないくらい金利を上げていて、日本がずっと低金利だからです。 スワップポイントは両国の金利差によって生じます。なので、金利が低い日本との通貨ペア(クロス円)でスワップポイント投資を考える場合、米ドル/円に限らず、買いポジションがプラススワップとなり、チャートは右肩上がりしたほうが有利になると考えて問題ありません。 日本が金利を上げられない理由は、借金のためと言われています。借金の額は米国に続いて世界2位ですが、対GDP比が低いので世界一の債務国と言っても良いでしょう。 金利を上げると利息が増えるということは、この借金の額も利息も増えるということです。 だから、日本は金利を上げられないといわれています。国際統計データサイトであるGLOBAL NOTEの調べによりますと、2022年の対GDP比が日本が2位で260.08%。 米国が12位で121.31%と大きな差が開いています。 参考サイト GLOBAL NOTE 経済力にこれほどの違いがあるということです。なぜ日本が低金利政策を続けるのかについてですが、日本の経済力では金利を上げても思うような経済効果を得られないと考えているのかもしれません。 人口で見る国力の違い 経済力は人口に比例するといわれているので、移民政策などを行って積極的に人口を増やしたほうが経済的に有利です。 経済的に有利になればその国の通貨はますます買われ、弱い国の通貨は売られます。 つまり、移民政策が盛んな米国は今後経済力が上がると考えられており、移民政策をしていない日本は経済力が下がると考えられているということです。 しかし、いわゆる経済力が向上する人口ボーナスというのは、人口に単純比例するのではなく、平均年齢によって決まります。 いくら人口が多くても年寄りが多かったら何の意味もないということです。 最も人口ボーナスの恩恵を得やすい年齢は20代です。 これが10代になってしまうと人口ボーナスの恩恵を得られなくなります。 上の世代に行けば行くほど、経済的な成長の見込みはないことになるのです。 国連のデータを参考にした各国の平均年齢のランキングを世界辞典というサイトがのせておりました。 これによると、最も平均年齢が高いのが日本で48.36歳です。米国は53位で平均年齢は38.31歳です。 参考サイト 世界辞典 参考サイト 世界辞典 以上のことから分析してみても、米ドル/円のスワップ投資は買い時であると考えることもできます。 スワップポイント運用のデメリットとしては為替差益でマイナスになる恐れがあるということ 米ドル/円のここ10年くらいのチャートですと右肩上がりなので、スワップポイント投資を行う環境には適していました。 10年で上昇幅5000pipsに対して、下落幅2500pips、1年で上昇幅2500pips、下落幅1200pipsということは、1年前にスワップポイント運用を始めていた場合1万通貨で運用した場合にスワップポイント約7万円に加えて、為替差益10万円程度を手にすることもできたというわけです。 10年前となると、スワップポイントが大きく異なるので厳密な計算はできませんが、為替差益だけでいうならば、25万から50万程度の為替差益を得ることができました。 しかし、この先どうなるかは実際のところ全く分かりません。今後の米国と日本との経済状況の分析を上述しましたが、何が起こるか分からないのが経済です。 例えば、コロナ渦など誰も予想できなかったでしょう。似たような出来事がいつどんなタイミングで起こるのか誰にも分からないということです。 どれ程優れた経済の専門家でも未来を言い当てることはできないと考えるべきでしょう。天変地異以外としても起こりうる経済革命の1つとして技術革命が考えられます。 技術革命の波が日本で来ないともいいきれないのです。 つまり、米ドル/円のチャートがずっと右肩上がりだからスワップポイント投資は安定だとは言えないということです。 デイトレードのような短期売買とスワップポイント投資を比べた時のリスクが、スワップポイントを得れたとしても、為替差益でマイナスになってしまったら意味がないという点です。 これまでの話を聞いて、米ドル/円がおいしい投資だと思ったかもしれません。 分散投資先の1つとしてはおすすめできるのですが、この話だけを聞いて全部のお金で投資を行うことはおすすめできません。 どんな投資であっても、全部の資金を1つの投資に集中するのは危険です。 その点、リスクが非常に限定されるデイトレードの場合は、大金で取引してもリスクの可視化が早いからすぐに撤退できるという利点もあります。 スワップポイント投資は資金がホールドされるデメリットもある デイトレードの方な短期投資と比べて、スワップポイント投資は資金がホールドされるデメリットがあります。 このデメリットは長期投資全てに言えるデメリットではあるのですが、資金を自由に使えないというのは明確なデメリットです。 つまり、投資した額と同じだけの利益を得るためには、利回り20%であっても5年かかるという計算になるということです。 利回り20%が続く状態というのはまず考えにくいので、米ドル/円のスワップポイント投資の利回りも落ちていくということは十分に予想できます。 利回りが悪くなったから撤退したいと考えても、たまたま現在含み損を抱えていたら決済できないという状態にもなりかねないということです。 このような状態を防ぐためにも、1つの投資手法に資金を全投入せずに分散投資を心がけることをおすすめします。 今後、米ドル/円のスワップポイントが低くなると予想される根拠 現在、米ドル/円は非常にスワップポイントが高くて、投資のし甲斐がある銘柄です。しかし、スワップポイントが高くなったのは最近のことで、ずっと高かったわけではありません。 スワップポイントは両国の金利差で発生すると上述しましたが、米国の金利の歴史を見ていると、現在の様な高金利の状態は普通の状態ではないことが分かります。 以下の画像が、米国の金利の推移の歴史です。 参考文献 外為どっとコム 見て分かるように米国の金利は長い間0に近かったことが分かります。金利が上がりだしたのは最近のことですし、5%を超えたのは2023年になってからです。 では、米国の金利が低かった時代のスワップポイントはどのくらいかというと、1万通貨保有で約10円程度でした。現在のスワップポイントが業者によって異なりますが、1万通貨保有で約230円であることを考えると破格の数値であることが分かります。 そもそもなぜ、現在の米国の金利が上がっているかについてなのですが、コロナウィルスによる物価の上昇を抑制するためという説があります。 金利を上げると、利息が上がるので企業はお金を借りにくくなり製品の研究や開発が行えなくなり、消費が冷え込むということです。 消費が冷え込めばインフレを抑えることができるという考え方です。そのため、多くの専門家の予測では今後米国の金利は緩やかに低下すると考えている人もたくさんいます。 とはいえ、予想が覆ることもよくあるので、実際にどうなるかは誰にも分かりません。 米ドル/円のスワップポイント投資は「大衆は常に間違っている」投資手法なのか? 現在の米ドル/円のスワップポイント状態を見てよく言われる投資の教えとして大衆に知れ渡ったらその投資は売り時だというものを思い出す人もいるかもしれません。 現在の上がり切った米国の金利の状態で、今更投資をするのはまずい投資なのではないかという考え方です。 一理あるのですが、無視して問題ありません。スワップ投資は国債と違って資金が完全ホールドされるわけでもありませんし、今後も米ドル/円のチャートが右肩上がりになっていくことも予想される出来事です。 そもそも、プロであっても投資の成功率は6割しかありません。2つに1つは失敗するのです。なので、ある程度理があると思った投資ならば、少額で始めて問題ないのです。 投資において問題なことは、詐欺案件に投資をしないということです。まともな投資ならば、1つの投資先として十分に投資する価値があります。 成功率が6割というと随分低いと思うかもしれませんが、投資が成功すれば大きな利益を得るのに対して、投資が失敗した場合は投資額が減るだけなので成功率6割でも大きな成果を得ることができるのです。 また、投資を成功させるうえで、既に成功している投資手法に乗っかるというのは強力な手法です。つまり、三番手や四番手には旨味がなくても、二番手程度ならば十分に利益を得られます。 投資の一番手になる事はやはり難しい部分があります。かつてリーマンショックがあった際に、大衆が大損した中、サブプライム住宅ローンの破綻を予測し、億万長者になった投資家も存在はしています。 こういった投資家は、まず計算能力が高いです。投資は比較によって成り立ちリスクリターンを比べないと、良い投資を見つけることはできません。 リーマンショックが起こることを予測するのも計算ができないとできないのです。 次に必ず調査を行います。納得のいくデータが得られないならば、満足のいくデータが見つかるまであきらめません。この2つができなければ投資の一番手にはなれません。 しかし、一番手はどれほど慎重に調査をして計算をしても失敗もつきものです。 二番手の途中乗りというのは、むしろ成功率の高い手法なので、米ドル/円のスワップポイント投資は行っても大丈夫です。 ただし、分散投資をするならという条件付きとなります。投資において最も重要なことは分散投資です。分散投資は仮に詐欺に騙されていたとしても対策ができる優れた投資手法です。 米ドル/円のスワップポイント投資はおすすめできるが業者選びは重要 まず、海外FXでスワップポイント投資を行うことはおすすめできません。海外FXの場合資産の保証がないからです。まともなFX業者は日本のものだけとなります。 なぜなら、日本のFX業者は信託法という国の法律で資産が守られているからです。つまり、海外FXの場合大手でも破産したら出金拒否になりますが、日本のFX業者は大小関係なく破産した場合は絶対に返金されるということです。 一見、海外FXの方がすごくサービスが良いように見えますが、実のところ日本のFX業者の方がサービス内容は断然上なので、国内のFX業者を利用するようにしましょう。 同じFXでも海外FXの場合、利用する業者の経営状態まで心配しないといけないので、とても投資などできません。 次に国内の業者でどこを利用すべきかについてですが、GMOクリック証券がおすすめです。理由は資本金が多く自己資本率の比率も高くプラットフォームのスペックが高いからです。 単純にスワップポイントの額だけを重視するならば、みんなのFXかLIGTHFXもおすすめとなります。 自動売買を検討している場合は、MATSUI証券もおすすめです。 円安と米ドル/円のスワップポイントの関係性 現在は円安が続いています。円安についてあまり良い影響はないと考えてる人は多いと思いますが、米ドル/円のスワップポイント投資においてはメリットが大きいです。 円安は輸入額を上げてしまうので、輸入に依存している日本の物価が上がりますし、海外旅行好きとしてはうれしくない事態ではあります。 しかし、円安はデメリットだけではありません。輸出額は逆に上がるので、輸出を行う企業にとっては追い風なのです。個人でもできることはあります。 それが外貨を持つことです。FXを使えば、とても便利にお得に外貨を持てます。今後も世界情勢を考えても、米ドル/円のスワップポイント投資はおすすめできる投資手法です。 以下の項目からさらに詳しく円安と米ドル/円のスワップポイントの関係性について解説していきます。 円安と米ドル/円のスワップポイントの関係性についての考察 円安が続けばロスカットが起こらず安全にスワップポイントをもらえる 円安は続くとする説は多い 円安が続くと考えるならば米ドル/円のスワップポイント投資はやるべき 投資において借金は悪ではなくFXは投資初心者の頼れる味方 現在は貯金より投資の時代 円安が続けばロスカットが起こらず安全にスワップポイントをもらえる 円安というのは、米ドル/円のチャートでいうところの右肩上がりであり、注文内容でいう「買い」ポジションです。つまり、米ドル/円のスワップポイント投資を行うトレーダーにとって、円安は歓迎すべき事態と言えます。 スワップポイント投資はFXで絶対に勝てる夢のような投資手法ですが、唯一怖いのがロスカットです。ロスカットというリスクがあるからこその破格の利回りということになります。 しかし、円安が続けば安全にスワップポイントがもらえることに加えて、為替差益も得ることが可能です。 円安は続くとする説は多い 様々な要因から円安は続くと考えている専門家が多いことは上述しました。金利面から考えても経済面から考えても、日本円はこれからますます売られるし、米ドルは買われるだろうという考え方です。 こういった話を聞くと我々の生活はどんどん貧しくなるのではないかという絶望感や焦燥感を持つ人もいるかもしれませんが、外貨を持っておけばある程度の生活を守ることはできます。 FXは簡単に外貨を持てますし、円の価値が低下すると考えるならば、円のまま貯蓄することは意味がありません。日本の証券会社の資産保障制度は素晴らしいので、証券会社に入金し、米ドル/円のスワップポイント投資を始めればリスクの分散になるでしょう。 もちろん、いきなり何らかの事情が変わって円高になる可能性も十分にあります。少し前のコロナウィルスにしてもそうですが、戦争や天変地異、技術革新などどこで何が起こるかなんて誰にも分かりません。 円安が続くと考えるならば米ドル/円のスワップポイント投資はやるべき 大事な考え方としては、資産を分散するということです。分散先として、米ドル/円のスワップポイント投資は割合良い分散先でしょう。 なぜなら、現状ではやはり米国は発展し、日本は衰退するという見方が強いからです。米ドル/円のスワップポイント投資をしておけば、円の価値が下落し生活に困るようになってしまっても、一方で米ドルの価値が高まるから多少は生活を維持できるかもしれません。 最も怖いことは、1つの投資手法に全掛けすることです。貯金は投資に思えないかもしれませんが、貯金も立派な投資です。円を保有するのと、米ドル/円を保有するのは殆ど同じだと考えても問題ありません。 違いとしては、利回りが違います。円の貯金の利回りは0.01%以下です。米ドル/円のスワップ投資の場合、過去チャート10年分耐えられる投資額で計算すると10%強の利回りが出ます。 しかし、投資に詳しい人は、いやそれはインチキだというかもしれません。FXはレバレッジがかかっているからいわば借金をしている状態で、貯金はレバレッジがかかっていないのだから不公平だという意見です。 実際に実効レバレッジ1倍で考えると、米ドル/円を1Lot保有する必要証拠金の目安は、150万程度必要になってくるでしょう。 年に7万の米ドル/円のスワップポイント収入があると考えると、利回りは5%程度です。それなら十分に分散投資で来ているインデックスファンドに投資したほうが良いのではないかという考え方です。 ですが、この意見は一理あるようで的外れな意見と考えざるを得ません。 投資において借金は悪ではなくFXは投資初心者の頼れる味方 レバレッジというのは、いわば借金と同じです。借金と聞くと悪いイメージがあるかもしれませんが、借金をするというのはとても高い能力を要求される高度な技術です。 例えば、不動産を購入しようと考えたとしましょう。頭金だけを払ってローンを組むといったことをするとします。これも借金です。 しかし、銀行がお金を貸すのはサラリーマンになるでしょう。安定した支払い能力がない人に対して銀行はお金を貸しません。 不動産投資を行う場合、頭金を払ってローンを組むことは普通なのですが、これもレバレッジと表現します。FXのレバレッジとまったく同じです。 不動産投資の場合は、月々のローンを払っても家賃によるリターンが大きくなる計算だから、どんどん借金してどんどん不動産を購入すればよいのだと考える人もいます。 借金できるというのは強い権利であり能力です。実業家でも投資家でもお金を借りれるなら借りたいと思う人もたくさんいます。その代表格が銀行です。 お金さえ借りられればそのお金でお金を生み出せるからです。消費に使う借金は確かに悪ですが、実業や投資に使う借金は善である可能性があります。 何が言いたいのかと言いますと、FXは保証もなしにお金を貸して投資をさせてくれる投資初心者の頼れる味方だといいたいのです。 もしかしたら、貯金こそ善で円のまま保有するのが最善だと考える人もいるかもしれませんが、その考え方こそ意味のない借金のようなものだといえます。 なぜなら、将来どうなるかは誰にも分からないからです。しかも、現状の世界はやはり円安になる可能性が高いというのは、見て取れる事実でもあります。 そんな状態なのに、円一点賭けするというのは、借金を背負うよりも大変リスクのある博打行為だと言わざるを得ません。 円安が予想される現在では、分散投資を考えないと生活の自衛はできなくなります。分散投資先として、米ドル/円のスワップポイント投資はある程度は信頼できる投資先だといえるでしょう。 現在は貯金より投資の時代 日本でも1980年代は銀行にお金を預けているだけで、利回りが10%だった時代もありました。現在でいうところのインデックスファンドに対する投資のようなもので、リスクが少ない投資とされていた時代もあったのです。 一方現在は間違いなく貯金よりも投資の時代です。これはお金を預かっている銀行の立場から考えれば良く分かります。 金利が高い時代は、銀行も積極的にお金を貸したいと考えるでしょう。お金を貸しているだけで楽に稼げるからです。しかし、現在のように低金利時代になると銀行はどのように考えるでしょうか? 間違いなく貸し渋ります。そして、他のもっと良い投資を行うにきまっているでしょう。計算すれば分かる単純な話です。 具体的には、銀行は日本国債などを大量に購入しているようです。日本国債の利回りは0.1%程度なので大した利回りではありませんが、安全性が担保されていると銀行は考えているのでしょう。 つまり、金利が高い時代は銀行はとにかくお金を貸したがるし、金利が低い時代は銀行は投資をしたがるということです。 ということは、我々の場合は金利が高い時はとにかく貯金しまくって、金利が低い時代はとにかく投資しまくることが大切ということになります。 特に円安が続くと想定するならば、米ドル/円のスワップポイント投資は投資先として悪い選択ではありません。ロスカットにだけ十分注意して少額から投資することをおすすめします。 円安の影響で米ドル/円のスワップポイントが高い!分散投資の1つとして検討しよう! 「米ドル/円のスワップポイントの魅力を知りたい!」「円安の影響はある?」ご要望にお応えし、記事では、米ドル/円のスワップポイントの魅力や円安との関係性、投資のコツなどについて詳しく解説してきました。 この記事のまとめ 米ドル/円のスワップポイントの魅力は付与額が高く安全性が高いということ ポジションを保有しているだけでお金がもらえるのでデイトレードより簡単 米ドル/円の利回りは入金額と保有ポジションによって左右されるが安全に投資することを考えると15%程度 米ドル/円のスワップは様々なデータから分析したところ買い時 米ドル/円のスワップポイント投資はおすすめできるが業者選びは重要 円安が起これば米ドル/円のスワップポイントは有利になる 円安が続けばロスカットが起こらず安全にスワップポイントをもらえる 円安が続くと考えるならば米ドル/円のスワップポイント投資はやるべき 現在は貯金より投資の時代 米ドル/円のスワップポイントの魅力は付与額が高く安全性が高いという点です。米国の金利は現在コロナ渦の影響で非常に高くなっております。現在がピークであるとも考えられますが、チャートが右肩上がりする可能性は高いので、為替差益でも十分に勝算がある投資です。 何よりも、デイトレードよりはるかに簡単というのが魅力的だといえるでしょう。ロスカットにさえ注意すればだれがやっても成功しますし、実効レバレッジ1倍で取引しても利回り5%は出る計算です。 実際には、スワップポイントは両国の僅差によって生じるので、今後の日本と米国の金利政策次第というところではあります。 魅力の多い米ドル/円のスワップポイント投資ですが、業者選びは特に注意したいところです。特に海外FXの利用だけは行わないようにしましょう。 資産の保証がないからです。おすすめは、みんなのFX、LIGHTFX、GMOクリック証券、MATSUI証券の4つのFX業者となります。 米ドル/円のスワップポイント投資は円安と強い関係性があります。円安が続けば、米ドル/円のスワップポイント投資はそれだけ有利になっていくといえるのです。 円安が続くと生活が困ると思う方もいるかもしれませんが、外貨を持つことで生活を維持できる可能性が増えます。 現在の日本の金利は0.01%以下なので、投資をすべき時代と言えます。我々がお金を預けている銀行ですらそう考えるのです。 金利が高い時代は貯蓄すべきだし、金利が低い時代は投資すべきです。これは数字を見ればわかる客観的な事実であり、投資をするべき時代には投資をするというのが生活を守るコツとなります。 現在、円安の影響で米ドル/円のスワップポイントが高いので、分散投資先の1つとして検討してみましょう。
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2024.4.17
FXのスワップポイントはいつもらえる?業者別にまとめてみた
FXのスワップポイントはいつもらえる? スワップポイントを狙った早朝トレードのコツを知りたい! 疑問にお応えし、この記事では、FXのスワップポイントが付与されるタイミングや手法について解説しています。 この記事で分かること スワップポイントが付与されるタイミング スワップポイントのみを出金できる業者と出金できない業者の違い マイナススワップには注意が必要 スワップポイント付与直前に買ってスプレッドが落ち着いたタイミングで売る手法 FXのスワップポイントが付与されるタイミングは業者によって異なりますが、早朝であることが多いです。スワップポイントが付与される直前にポジションを保有する手法も存在しますが、早朝はスプレッドが拡大するので注意が必要です。 早朝のスプレッドの拡大は業者によって大きな違いがあるので、スワップポイント狙いの早朝トレードを行う場合は業者選びが重要になります。 この記事では、FX業者のスワップポイントが付与される時刻の一覧表やスワップポイントを狙った早朝トレードについて解説してきます。 スワップポイントが付与されるタイミング スワップポイントが付与されるタイミングは業者によって異なりますが、早朝であることが多いです。 他にもかなり細かい業者ごとの違いがあり、確認しておかないと思わぬ損失を出してしまったりするので注意が必要です。 FXのスワップポイントの付与のタイミングについてさらに詳しく以下の項目から解説していきます。 スワップポイントが付与されるタイミング スワップポイントはポジションを保有してると付与される 付与される時刻は業者により異なるが早朝の場合が多い 夏時間と冬時間とでズレがある 毎日付与されるがFX業者の休日である土日の分は木曜に付与されることが多い スワップポイント付与はタイミングにずれが生じることがある スワップポイントのみを出金できる業者が存在する スワップポイントが付与される直前に買っても反映される マイナススワップには注意が必要 スワップポイントはポジションを保有してると付与される スワップポイントはポジションを保有していると付与されます。ポジションを保有するとは「買い」か「売り」の注文を行い、決済をしていない状態です。 そのポジションを保有している状態で、1日が過ぎるとスワップポイントが付与されます。 スワップポイントは、「買い」と「売り」で値が異なり一方はお金がもらえるスワップポイント、一方がお金が減るスワップポイントであることが多いです。 買いでも売りでもお金が減る「マイナススワップ」がつく銘柄もあります。 スワップポイントは通貨ペアの両国の金利差によって決定されます。そのため金利が変わればスワップポイントも変わります。 例えば、米ドル/円の場合は米国の金利が5%で日本の金利が0.01%だとすると、米ドルを買えばプラスのスワップポイントが月、日本円を買えばマイナスのスワップポイントが付くということになるのです。 FXの注文でいえば、通貨ペアの前に表示される銘柄を保有する場合は「買い」、後ろに表示される銘柄を買う場合が「売り」です。 つまり、米ドル/円の場合は、買い注文をすればプラススワップがつき、売り注文をすればマイナススワップがつくということです。 両国の金利差に加えて、業者ごとの手数料を上乗せされたものがスワップポイントなります。そのため、スワップポイントは業者ごとに異なった数値になります。 付与される時刻は業者により異なるが早朝の場合が多い スワップポイントを付与されることをロールオーバーと言います。ロールオーバーを行う時間は業者によって異なりますが、早朝の5:00~7:00辺りが多いです。 早朝の5:00~7:00より前にポジションを保有していれば、ロールオーバーが行われスワップポイントが発生します。 仮に買いと売りの両方のポジションを保有していた場合は、買いと売りのスワップポイントの差額が付与されます。 人気のあるFX業者の人気順のスワップポイントの付与時間一覧表を作成したので参考にしてください。 FX業者名スワップポイントが付与される時刻GMOクリック証券夏時間が6時00分 冬時間が7時00分DMMFX夏時間が6時00分 冬時間が7時00分外為どっとコム夏時間の5時55分 冬時間の6時55分までにポジションを保有後、夏時間の6時10分 冬時間の7時10分に付与 外資EX夏時間の6時過ぎ 冬時間の7時過ぎみんなのFX夏時間の5時50分 冬時間の6時50分LIGHTFX夏時間の5時50分 冬時間の6時50分マネースクエアポジションが成立した翌営業日のNYクローズ(夏時間6時 冬時間7時)外為オンライン夏時間の6時10分 冬時間の6時55分トライオートFX夏時間は火曜日~金曜日午前5時40分、土曜日午前5時 冬時間は火曜日~金曜日午前6時40分、土曜日午前6時SBIFXトレード夏時間の5時30分 冬時間の6時30分ヒロセ通商夏時間の6時 冬時間の7時セントラル短資FX18時頃パートナーズFXnanoメンテナンス時(夏時間の火~金曜日の午前5時55分~6時10分 冬時間の火~金曜日の午前6時55分~7時10分)FXブロードネット夏時間の5時55分 冬時間の6時55分 夏時間と冬時間とでズレがある FXには夏時間と冬時間という概念があります。日本には夏時間がありませんが、欧米やオーストラリアなどの日照時間が長くなる国では、夏時間(サマータイム)が導入され、営業時間が1時間早まります。 業者の営業時間が1時間早くなるにしたがって、スワップポイントのロールオーバーも1時間早まるので注意が必要です。 ではいつからが夏時間でいつからが冬時間なのかと言ったところが疑問に残ると思いますが、これは業者によって異なります。 代表的なFX業者の夏時間に切り替わるタイミングを以下の表にまとめました。 FX業者名夏時間へ変わる時期SBI FX2023年3月13日GMOクリック証券アメリカ:2023年3月12日イギリス:2023年3月26日ヒロセ通商2023年3月13日DMM FXアメリカ:2023年3月13日イギリス:2023年3月27日みんなのFX2023年3月13日アイネット証券2023年3月13日サクソバンク証券アメリカ:2023年3月13日オーストラリア:2023年4月3日 このように業者によって結構な違いがあるので、ロールオーバーの時間共々、業者で確認する必要があります。 毎日付与されるがFX業者の休日である土日の分は木曜に付与されることが多い スワップポイントは毎日付与されるのですが、FX業者は土日はお休みです。しかし、FX業者がお休みなだけで、実際には相場は土日でも動いています。 つまり、スワップポイントも付与されているということです。しかし、土日は業者が処理できないので別日に3日分スワップポイントが付与されることになります。 スワップポイントに注目してFXを行う場合、結構重要なポイントとなってきます。 木曜日に付与される業者が多いですが、自分の使っている業者がいつ3日分スワップポイントが付与されるのかは確認しておきましょう。 スワップポイント付与はタイミングにずれが生じることがある スワップポイントが付与されるタイミングは実際には結構複雑です。なぜなら銀行が休日日であったりすると付与するタイミングがずれる可能性があるからです。 また、各国の祝日などによってもずれが乗じることがあります。 そういった場合は、スワップポイントの付与日数が「3日分」とか「4日分」になるケースもあるようです。 スワップポイントが「0」と表示される理由ですが、業者によっては少数点が非表示になっているので「0」と表示されているケースもあります。 スワップポイントのみを出金できる業者が存在する スワップポイントだけを出金できる業者とスワップポイントはポジションを決済しないと出金できない業者が存在するので注意しましょう。 スワップポイントで資産運用を考える場合は、かなり重要なポイントとなってくるので必ず確認したほうが良いです。 スワップポイントが口座に反映される場合は、証拠金維持率が高くなるという点もメリットと言えるでしょう。 しかし、一見スワップポイントだけを出金できる業者の方が優れているようにも見えますがデメリットもあります。 決済しないとスワップポイントが受け取れない業者の場合は、税金がポジションを決済するまでかからないという利点もあるのです。 スワップポイントだけを出金できる業者の場合は、都度スワップポイントが口座に反映されているので、必ず税金が発生します。 FXの収益で税金を調整したいと考えている場合は、この辺も大きなところとなるで注意しましょう。 もう1つ注意したい点としては、スワップポイントが出金できる業者の場合、自動で口座に反映されるパターンと手動で申請後出金できるパターンがあることです。 自動で口座に反映される場合は税金が発生しますが、手動で申請するパターンの場合は、申請するまでは税金が発生しないという特徴があります。 つまり、FX業者のスワップポイント出金関連に関しては以下の3つのパターンがあるということです。 FX業者のスワップポイント出金関連の3つのパターン ポジションを決済しないとスワップポイントを出金できない(決済するまで課税なし) ポジションを決済しなくても自動でスワップポイントが口座に反映されていく(課税あり) 申請を行えばスワップポイントだけを出金できる(申請を行うか決済すると課税される) 具体的にスワップポイントだけが出金できる業者としては以下のようなものがあります。 FX業者名手動か自動かヒロセ通商手動外為どっとコム手動みんなのFX手動LIGHTFX手動パートナーズFXnano手動JFX株式会社手動MATUIFX手動マネースクエア手動トライオートFX手動IG証券自動GMOクリック証券自動サクソバンク証券自動アイネット証券自動外為オンライン自動 スワップポイントが付与される直前に買っても反映される スワップポイントはロールオーバーされる直前に買っても反映されます。例えば、付与される時間が朝の6:00だった場合、5:55分にポジションを保有しても反映されるということです。 ただし、早朝はスプレッドが拡大しやすい傾向があるので注意が必要です。 しかも、為替差益で損をするとスワップポイントをもらえても収益がマイナスになる可能性が高くなります。 マイナススワップには注意が必要 長期保有を考える場合、マイナススワップはかなり重要になってきます。上述したスワップポイントが口座に自動反映される場合は、証拠金維持率が徐々に低下していくことになるからです。 1日程度のスワップポイントでは気になりませんが、1ヶ月とかまとまるとかなりの額になるので、マイナススワップの銘柄の長期保有は避けたほうが無難だといえます。 買いでも売りでもマイナススワップという銘柄も業者によってはあったりするので、トレードをするときはスワップポイントを確認してから行うことをおすすめします。 スワップポイント付与直前に買ってスプレッドが落ち着いたタイミングで売る手法を解説! スワップポイント狙いで早朝にポジションを保有すると、スプレッドの拡大で思わぬ損失が発生する可能性が高いです。 スワップポイント狙いの早朝トレードのコツを以下の項目から解説していきます。 スワップポイント狙いの早朝トレードのコツ 早朝はスプレッドが拡大するので様子を見る スプレッドが落ち着くのは東京時間が始まる8時くらい 木曜のスワップポイント3倍を狙うとお得 早朝はスプレッドが拡大するので様子を見る 国内FX業者のスプレッドは表記上は原則固定という表記でみんな同じスプレッドのように思えるかもしれませんが、実はかなりの違いがあります。特に早朝のスプレッドの拡大具合は、業者によってかなりの開きがあるのです。 具体的には、夏時間の6時から6時30分、冬時間の7時から7時30分辺りはスプレッドが拡大します。 スワップポイント狙いでロールオーバー直前に買う場合、問題となるのがスプレッドの拡大です。 日本時間の早朝は取引量が落ちるので、どんな業者であってもスプレッドが拡大しやすくなります。 スワップポイント狙いの取引を行う場合は、スプレッドが拡大しにくいFX業者を選ばなければなりません。 最も早朝のスプレッドが安定しているとよく言われるのが、GMOクリック証券です。GMOクリック証券以外の業者の場合はまず間違いなくスプレッドの拡大が起こります。 スプレッドの拡大が起こる理由は、取引量が少ないためなのですが、逆に取引量が多すぎてもスプレッドは拡大するので注意しましょう。 スプレッドが落ち着くのは東京時間が始まる8時くらい スプレッドが落ち着いてくるのが、東京時間が始まる8時くらいです。8時くらいから日本人のトレーダーが取引を始めるため取引量が多くなり安定してきます。 そのため、スワップポイント狙いのポジションを決済したい場合は、8時程度から考えていくのをおすすめします。 なぜスプレッドが落ち着いてからポジションを決済するのかについてですが、スプレッドが拡大しているとその分の利益が落ちるからです。 スプレッドが拡大すると、損切り注文を入れている場合はスプレッドの拡大に引っかかってストップ狩りされるし、だからと言って決済してしまうとスプレッド分の利益が引かれてしまいます。 では、スプレッドはそもそも誰が決定しているのかについてなのですが、FX業者が決めています。でもFX業者は例えばドル円ならば原則0.2pipsみたいに表記されている業者が多いと思いますよね。 上述したように実際には、スプレッドは業者によって大きく変動します。原則0.2pipsというのは実際には、最小0.2pipsという意味です。 繰り返しになりますが、スワップポイント狙いの取引をする場合は、業者選びがとても大事になります。 木曜のスワップポイント3倍を狙うとお得 FX業者は土日がお休みなので、土日の分をどこかまとめて付与する曜日を決めていることが多いです。木曜日が3倍になる事が多いので、スワップポイントを狙う場合は木曜日を狙うのが効率的です。 ただし、スワップポイント取引を行う際のおすすめのFX業者であるGMOクリック証券は水曜日がスワップポイント3倍の日なので注意しましょう。 また、GMOクリック証券は、自動的にスワップポイントが口座に反映される方式なので、スワップポイントが付与された瞬間に課税されることも覚えておいた方が良いです。 スワップポイントは早朝に付与されることが多い!スワップポイント狙いの早朝トレードを行う場合は業者選びに注意しよう! 「FXのスワップポイントが付与されるタイミングは?」「スワップポイントを狙った早朝トレードのコツを知りたい!」ご要望にお応えし、記事では、業者ごとのスワップポイントが付与される時刻やスワップポイントの注意点、スワップポイントを狙った早朝トレードのコツについて詳しく解説してきました。 この記事のまとめ スワップポイントが付与されるタイミングは業者によって異なる スワップポイントのみを出金できる業者と出金できない業者の違いは課税タイミングの違い マイナススワップには注意が必要長期保有する場合はマイナススワップを意識したほうが良い スワップポイント付与直前に買った場合は8時以降にポジションを決済したほうが良い スワップポイントが付与されるタイミングは、大体早朝であることが多いですが、業者によって微妙な違いがある点は注意が必要です。 FX業者の休みである土日分のスワップポイントがまとめて支払われる曜日は木曜日であることが多いですが、GMOクリック証券などは水曜なのでデイトレードなどを行う場合は意識すれば利益が上がりやすくなるでしょう。 長期保有する場合はマイナススワップにも気を配る必要があります。特に3倍の日に持ち越す場合は注意が必要です。 スワップポイント狙いの早朝トレードを行う場合は、スプレッドの拡大に注意しましょう。早朝のスプレッドの拡大は業者によって大きな差が生じます。 安定したスプレッドで取引したい場合は、GMOクリック証券が有力候補ですが、業者の方針でスプレッドは変更されており、しかもそれをあえて顧客に知らせることはないので、実際に取引してみるということが重要になります。
WikiFX Japan独占配信「猪首秀明のFX講座」
- 1983~2012年 ひまわり証券株式会社 取締役営業本部長
- 2012~2016年 東岳証券株式会社 代表取締役社長
- 2022年5月~ WikiFX Japan 講師
ひまわり証券時代に日本初となる外国為替証拠金取引(FX)を商品化させ、
その普及に貢献する。
延べ3000人を超える個人投資家と接した経験から、
個人向けの金融トレード運用アドバイザーとして活動中。
猪首秀明の監修記事
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IMアカデミーは違法?問題点はないのかプロが検証してみた
IMアカデミーは違法? IMアカデミーは、投資のオンラインスクールですが、MLMの企業なだけに極端に良い評判と悪い評判があります。 売りたい人は極端に良い評価を下し、押し売りされた方は悪評を行いがちです。 実際のIMアカデミーのコンテンツや営業、会社の実態は問題がないのか?専門家が検証していきます。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 結論から先に申し上げますと、IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。 WikiFXとしては絶対にお勧めできませんので、もし利用する場合は自己責任で行ってください。 IMアカデミーの会社概要 IMアカデミーの会社概要 会社名im mastery academy(アイム・マステリー・アカデミー)公式サイトIM Academy (imarketslive.com)本社アメリカ・ニューヨーク州設立2013年代表クリストファー・テリー事業内容FX・バイナリーオプション・仮想通貨等のeラーニング事業 IMアカデミーは正式名称をアイム・マステリー・アカデミーという、運営歴が長いマルチ企業(MLM)です。 コンテンツとしてはFX・バイナリーオプション・仮想通貨のオンラインスクールとなっており、勝率7割越えの講師によってリアルタイムでエントリーに対するアドバイスを貰えるというものです。 自動売買ではありませんが、ミラートレードに近い実態といえます。 会員数は10万人以上となっています。 IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーは詐欺業者なのかについて以下の10つの項目から解説していきます。 投資助言業の資格を有していない業者が国内で勧誘・営業を行うことは禁止されている IMアカデミーの問題点に対しての10の検証 MLMは日本では合法 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある キャッシュトラップには特商法の表記がない キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 講師の勝率に対する疑惑 BTHの5つ星評価に対する疑惑 MLMは日本では合法 MLMとは、マルチ商法を使って集客を行うことを指しますが、日本においてMLMは合法です。 IMアカデミーの場合は、リンクを渡され、自分のリンクからIMアカデミーに登録してもらえれば、報酬が発生するという仕組みです。 確かにMLMは無理やり勧誘されたりして、人間関係が壊れたりするので良いイメージはありませんが、IMアカデミーの行っているマルチ商法自体に問題はありません。 ねずみ講は違法だがIMアカデミーは実態のある商品を扱っている ねずみ講とマルチ商法との違いは、製品の売買がされているかどうかです。 IMアカデミーはスクールを運営しており、運営歴も長いです。 MLMの信頼性の目安として、運営歴が5年以上あれば優秀という考え方があり、IMアカデミーの運営歴は5年を優に超えているため、スクールの実態は十分機能していると考えられます。 例えば、FXの情報商材をマルチ商法で売ろうと考え、中身が誰でも知っているような内容である場合、MLMのために架空の商品をでっち上げたという評価という判断もできますが、IMアカデミーの場合はそういった違法性は今のところ少ないと言えるでしょう。 IMアカデミーを利用する違法者や団体は存在する IMアカデミーの信頼性はある程度高いと言えますが、IMアカデミーをビジネスに利用する個人アフェリエイターや集団、グループの中には悪質な違法者も存在します。 例えば、「一緒に食事をしよう」という口実で会って、初めてIMアカデミーの話をする場合違法となります。 MLMの勧誘をする場合は、「IMアカデミーの話をします」と宣言し、予め相手の了解を得る必要があるからです。 こういったことは、IMアカデミーの規約にも記載されています。 強引に勧誘を行い、IMアカデミーに登録するまで帰さないといったようなやり口の場合は監禁罪に当たります。 MLMの勧誘には上記のような違法行為を行う勧誘者が多発する傾向があるのです。 IMアカデミーは投資助言業の資格を有していない IMアカデミーは日本人向けに明らかに営業をしていますが、日本の金融庁に未登録であり、投資助言業の資格を有していません。 なので、日本の法律では守られません。 トラブルが発生したりお金を持ち逃げされても保証がないということです。 金融庁は投資助言業の資格を有していない業者を国内で勧誘・営業を行うことも禁止しています。 講師のエントリーポイントの指導は違法に当たる可能性がある IMアカデミーでは、講師がリアルタイムにエントリーポイントの解説などを行っていますが、有料で投資に関する助言を行う場合、金融庁の許可がないと違法になります。 講師は「投資助言業」の資格を持っていない場合、有料でエントリーポイントを教えるのは違法です。 金銭が発生しない場合は、エントリーポイントの配信などは違法ではありませんが、IMアカデミーは月額費が発生してるので違法です。 処罰の対象の範囲に関しては曖昧ですが、IMアカデミーに参加し、MLMを行っている場合も、違法と判断される可能性はあります。 違法という判決が下された場合、「5年以下の懲役若しくは5百万円以下の罰金」に課せられます。 今のところ問題ないからと言って将来も問題がないわけではないので、利用は自己責任で行ってください。 法律違反でヨーロッパ圏で警告を受け改名した過去がある IMアカデミーは2019年に改名しており、前身はiMarketslive(International Markets Live)というもので、法律違反でヨーロッパから警告を受けています。 ヨーロッパやアメリカが投資の本場であることを考えると、IMアカデミーのシステムはヨーロッパやアメリカで通じなかったので、投資に関する知識が低い日本にやってきたということも考えられ、コンテンツのクオリティに対する疑惑も浮かびます。 キャッシュトラップには特商法の表記がない IMアカデミーが販売しているバイナリオプションの投資ツール「キャッシュトラップ」についてですが、特商法の表記が現在見当たりません。 特商法の表記がない場合、金銭トラブルや個人情報の漏洩・悪用が行われた場合、自己責任となってしまうので、注意が必要です。 キャッシュトラップの勝率7割以上に対する疑惑 基本的に、システム的なトレードは、ある期間では勝率7割以上だが、別の期間では全く機能しないというものとなります。 なので、キャッシュトラップが謳っている勝率7割以上という表記に意味があるのが疑問です。 講師の勝率に対する疑惑 IMアカデミーでは勝率7割以下の講師は首になるから、勝率の高いトレードを学べると謳っておりますが、トレードにおいて勝率は重要ではありません。 7割勝ててもトータルで負けてしまうことは十分に考えられます。 重要なのはリスクリワードと資金管理です。 例えば、7割勝てても残りの3割で大きく負ける場合、7割勝てる意味がなくなります。 逆に3割しか勝てなくてもトータルで利益を残せることは十分現実的に考えられ、そういった手法を行うトレーダーも多いです。 なので、勝率が悪いからと言って投資のスキルがないとみなし、首にするという行いには疑問を感じます。 BTHの5つ星評価に対する疑惑 IMアカデミーは格付けサイトのBFH(Business for home)に5つ星の評価を受けております。 しかし、BTHの権威はかなり怪しいのではないか?という疑惑があります。 BTHの創業者が米国当局から閉鎖されたマルチ運営の1人であるし、過去にお金を受け取ってポジティブなレビューをしたという経歴も存在するのです。 BTHから五つ星満点を貰っているからと言ってIMアカデミーの権威性が高いかと言われると疑惑が生じます。 IMアカデミーは詐欺とは言い切れないが、違法行為を行っている 「IMアカデミー違法なのか知りたい!」「IMアカデミーの問題点は?」ご要望にお応えすべく、IMアカデミーの問題について調査と検証を行い、解説してきました。 この記事で分かること IMアカデミーの会社概要 MLMとねずみ講の違い IMアカデミーは詐欺業者なのか? IMアカデミーのMLMに対する疑惑 IMアカデミーのコンテンツに対する疑惑 IMアカデミーの商品に対する疑惑 IMアカデミーを評価している格付けサイトBTHに対する疑惑 IMアカデミーは実態としてスクールを営業しており、間違いはありません。 スクールのクオリティも顧客資金を奪うのが目的の「詐欺」とは言い切れないレベルではあります。 しかし、日本の金融庁に未登録であり、違法性が高いのは事実です。 MLMの会員も場合によっては罪に問われる可能性もある点があるため、WikiFXとしてはIMアカデミーをお勧めできません。 利用する場合は、自己責任で行ってください。 猪首顧問のFXコラム:IMアカデミーは 本稿記事の執筆者は、冒頭で… 「IMアカデミーは完全に黒とは言い切れないものの、かなり違法性の高い行為を行っている業者というのが本メディアの見解です。」 と結論付けています。 確かに「真っ黒な詐欺業者」では無いものの、IMアカデミーに対して、私の視点では3つの課題(問題点)があると思います。 MLM(特定商取引)なのか? 金融商品取引法からの観点 トレードの学校としての内容と質はどうなのか? 既に本稿記事にても、以上の3点について解説がされていますが、私からも監修させていただきます。 ①MLM(特定商取引)なのか? 日本に営業拠点が無い、マルチ(ネットワーク)形態は明らかです。 商品(サービス)の実態はありますから、ねずみ講ではありませんが、特定商取引法の対象になります。 特定商取引法では「集客・勧誘」の際には必ず事前に以下の点を明示することが義務付けられています。 統括者や勧誘者、または連鎖販売業を行う者の氏名 特定負担が発生するMLM(連鎖販売取引)への勧誘が目的であること 商品またはサービスの種類 私は全国各地にある、IMアカデミーの営業現場に潜入しているのですが、恐ろしいくらい、この事前告知義務がなされていないところばかりでした。 販売元からの、営業モラルやルールなどの徹底が全くされていない感じでした。 ②金融商品取引法からの観点 IMアカデミーが提供しているサービスは、トレードにおける技術の向上のための学校ということですが、同社が前面に出してる“売り”は、同社所属のプロトレーダーの生トレードが見れるというもの。 勝率が70%~80%が無ければ、同社の公認トレーダーにはなれず、この勝率を下回ればクビになるらしいです。会員(顧客)は、このプロトレーダーの通り真似てトレードすれば、同じように勝てるというものです。 しかしながら、実際にこれだけの勝率で勝てたという実績は聞いたことがありません。 このように具体定な売り買いの情報を、対価をもらって提供するには、金融庁に金融商品取引法における「投資助言業」の登録が義務付けられています。 しかしながら、同社は日本国内に活動拠点を持っておらず、無登録業者ということになります。 これは、もうグレーどころか、真っ黒です… このことを指摘すると、 アメリカの会社だから、日本の法律は適用されないんです これは弁護士にも確認済みですから、問題ありません。 との回答でした。 正直な話、弁護士がこのような回答をすることは考えられません。もう“嘘の説明”の部類です。 「海外(アメリカ)の会社だったら、日本でなんでもやっていい」なんてことあるわけないですし、明らかな違法行為です。 そして、投資助言業に関する登録が必要なのにもかかわらず、無登録で投資助言業を行った場合、「五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金」に課される可能性があります。 重要な点として、この処罰の対象はグループリーダーだけではありません。 顧客を紹介することで紹介料がもらえる「IBO契約」に月々16.71ドルを払ってる人がいますが、これは代理店契約ですから立派なビジネス行為に該当します。。 「紹介するだけなら…」というような軽い気持ちでやってると、個人でも大きな代償を負うことになりますので注意が必要です。 ③トレードの学校としての内容と質はどうなのか? これについては下記の記事にて詳しく監修したいと思います。
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FXのアノマリーとは?効果的な活用法も解説|検証結果アリ
FXやその他投資関連の書籍などを読んでいると「アノマリー」というものを目にすることもあると思います。 「FXのアノマリーってどんなものがあるの? FXのアノマリーは本当に信憑性があるの? この記事を読んでいる方はきっとこのように考えていることでしょう。 そこで今回はFXのアノマリーについて徹底解説していこうと思います。 アノマリーが本当に信憑性があるのか検証もしているので、ぜひ参考にしてくださいね。 FXのアノマリーとは アノマリーという言葉は、「一定の法則・理論に基づいても説明できない事象・物体」という意味を指します。 FXにおいてもアノマリーがあり、なぜそのように動くのかを論理的に解説することはできないが、過去の傾向からそのように動きやすいという法則が存在しているのです。 アノマリーを理解し、自分のトレード手法に組み込んでいくことなど、トレード判断の参考にしている方も多く存在します。 FXのアノマリー 一覧 今回ご紹介するアノマリーを一覧にしてまとめています。 気になるものだけでもいいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 年間でのアノマリー一覧 月アノマリーの内容1月1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に2月ドル円が円高(下落)傾向になりやすい3月ドル円は下落傾向になりやすい4月円安方向になりやすい5月株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある6月夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる7月夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすいドル円が上昇しやすい8月日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすいアメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい9月9月は大相場を形成しやすい日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる10月相場は10月に底をつけやすい過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている11月相場は月末にかけて反転する可能性が高い12月ドルが買われドル高になりやすいクリスマス自は各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 月次でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容ゴトー日(5の倍数の日付)ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になるロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい 曜日・時間でのアノマリー一覧 アノマリー名称アノマリー内容水曜日のスワップ金利水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある FXの年間での代表的なアノマリー それでは、FXの年間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXでは月毎のアノマリーとして以下のようなものが存在します。 FXの年間での代表的なアノマリー 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 3月のアノマリー(日本企業の決算) 4月のアノマリー(新年度) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 7月のアノマリー(サマーラリー) 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 9月のアノマリー(彼岸底) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 11月のアノマリー(休暇前調整) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト) 1月のアノマリー(ジャニュアリーエフェクト)概要 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に 1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場に 米ドル円において1月で出た方向感が1年の相場大きく影響していると言われています。 1月にドル円が下落(月足が陰線)したらその年は下降相場に、逆に1月にドル円が上昇(月足が陽線)したらその年は上昇相場になるということです。 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底) 2月のアノマリー(節分天井・彼岸底)概要 ドル円が円高(下落)傾向になりやすい 2月のアノマリーは、節分天井、彼岸底と言われています。 米国債の償還や利払いがあるため、ドルを円に帰る動きが活発化し円高傾向になりやすいのです。 また、ヘッジファンドの決算に関連した45日ルールなどにより、ポジション解消に向けた動きも影響しています。 2月は特に月初めから月末にかけての下落傾向が顕著に現れると言われています。 3月のアノマリー(日本企業の決算) 3月のアノマリー(日本企業の決算)概要 ドル円は下落傾向になりやすい 3月は日本の決算期にあたり、リパトリエーション(リパトリ)を行うため保有外貨を円に換える動きが多くみられます。 そのため、3月は円高傾向になりやすいと言われています。 4月のアノマリー(新年度) 4月のアノマリー(新年度)概要 円安方向になりやすい 3月の決算時に外貨を円に交換する動きが多くなったあと、新年度に変わり、新たな外貨の仕入れのために円を売りやすくなります。 資金流動が盛んになる時期であり、為替が大きく動く月ともいわれています。 5月のアノマリー(セル・イン・メイ) 5月のアノマリー(セル・イン・メイ)概要 株が売られるのでドル円も影響して円高になる傾向がある 5月の「SELL IN MAY」というアノマリーは世界的に有名なものです。 「SELL IN MAY」とは「Sell in May and go away; don't come back until St Leger day」を省略した名称です。 日本語に翻訳すると「5月には全てを売って、Leger day(9月第2土曜日)まで相場に戻って来るな」という意味になります。 5月は株が売られやすく、それい影響され円高傾向になりやすいと言われています。 6月のアノマリー(ファンドの夏休み) 6月のアノマリー(ファンドの夏休み)概要 夏休みに入るファンドが多くなり、市場参加者が減るので市場の動きが少なくなる 6月は夏休みに入るファンドが徐々に増え出し、市場の動きが落ち着いてきます。 7月のアノマリー(サマーラリー) 7月のアノマリー(サマーラリー)概要 夏のボーナスかつバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなる時期のため、株価が上昇しやすい ドル円が上昇しやすい 7月になると夏のボーナスでバカンス前でアメリカの人が株を買いやすくなります。 それに伴い、株価が上昇し、影響されたドル円相場も上昇しやすいといわれています。 8月のアノマリー(夏枯れ相場) 8月のアノマリー(夏枯れ相場)概要 日本の夏休み・お盆・海外のバケーションが重なり、市場参加者が減り、値動きが鈍くなりやすい アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあり、円高になりやすい 8月になると、日本の夏休み・お盆と海外のバケーションが重なることで、市場参加者がかなり減ります。 特にお盆休みのある日本のマーケットは実需を中心に売り相場となり、アメリカ国債の利払いが行われる時期でもあることから、円高になりやすい傾向にあります。 9月のアノマリー(彼岸底) 9月のアノマリー(彼岸底)概要 9月は大相場を形成しやすい 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まり、ドル円は下落傾向となる 9月は休み明けで市場参加者が帰ってくる月です。 セル・イン・メイの「9月まで戻ってくるな」という言葉からもみて取れるように、9月まで下落傾向にあると言われています。 日本企業の中間決算に向けたリパトリが始まることもドル円の下落傾向に影響を及ぼしています。 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン) 10月のアノマリー(10月効果・ハロウィン)概要 相場は10月に底をつけやすい 過去の歴史的な大暴落もこの月によく起こっている 10月は、アメリカで広まっている「10月効果」と呼ばれるアノマリーがあります。 株価が底を付けやすく、時に大暴落する可能性もあるのです。 ドル円も株価の影響を受け、10月には底をつけやすいとされています。 11月のアノマリー(休暇前調整) 11月のアノマリー(休暇前調整)概要 相場は月末にかけて反転する可能性が高い 11月は9月から続きたトレンドの調整局面とされています。 月の後半にあるアメリカの連休の影響もあって値動きが鈍くなるとも言われています。 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算) 12月のアノマリー(クリスマス・年末・欧米決算)概要 ドルが買われドル高になりやすい クリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなる 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもある 12月は欧米の決算時期です。 日本の決算時期には円が多く買われたのと同様に、アメリカの決算時期にはドルが多く買われドル高になりやすいとされています。 また、12月後半のクリスマスは各国の株式市場が休場なので動きが鈍くなります。 1月効果(その年一年の動きが決まる)を期待して、クリスマス後に買いを入れてくる動きもあるとも言われています。 FXの月次での代表的なアノマリー 次に、FXの月次での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの月次での代表的なアノマリー ゴトー日(5の倍数の日付) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) こちらも順番に詳しく見ていきましょう。 ゴトー日(5の倍数の日付) ゴトー日(5の倍数の日付)概要 ゴトー日(5の倍数の日付)に円安になる傾向がある ゴトー日(5の倍数の日付)は日本特有のアノマリーで、5や10がつく日には円安になる傾向にあります。 日本の輸入企業では、取引先への支払いをドル建て決済する場合が多いのですが、その決済日がゴトー日となっているのです。 ドル建て決済が増えることで、金融機関のドルが少なくなり、ドル高円安傾向になりやすいと言われています。 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30) 米国雇用統計発表(毎月第一金曜日の22:30)の概要 米国雇用統計の結果が良いとドル高傾向になる 米国雇用統計の結果が悪いとドル安傾向になる 米国雇用統計とは、アメリカの雇用の情勢(失業している人数や就業している人数など)を調査した統計です。 最も重要な経済指標の一つとされており、毎月第一金曜日の22:30に発表されます。 発表される指標は10項目あるのですが、「失業率」「非農業部門雇用者数」「平均時給」の3つが特に注目されている指標です。 これらの指標がいいとドル高になり、逆にこれらの指標が悪いとドル安傾向になると言われています。 ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00) ロンドンフィキシング(月末の24:00〜25:00)の概要 欧州時間で16:00〜のポンドドルやユーロドルの方向についていくと、夜中のロンドンフィキシングは同じ方向に動きやすい ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場の値決め(フィキシング)のことです。 ここでの値決め(フィキシング)とは金の取引価格決定のことをさしており、 ロンドン時間の午後4時(夏時間は午後3時)、日本時間の午前1時(夏時間は午前0時)に行われます。 この時間帯は注文が盛んに行われ、 金は主にドル建てで取引されることから、外国為替相場にも影響を与えるとされています。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー それでは次に、FXの曜日・時間での代表的なアノマリーを見ていきましょう。 FXの曜日・時間での代表的なアノマリー 水曜日のスワップ金利 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め こちらもそれぞれ順番に詳しく見ていきましょう。 水曜日のスワップ金利 水曜日のスワップ金利概要 水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなる FX特有のアノマリーになりますが、水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の低い日本円が売られ、金利の高い通貨(主に資源国通貨)が買われる傾向が強くなります。 FXでは土日に市場が開いていないため、土日分のスワップポイントが水曜日にまとめて付与されて仕組みになっています。 そのスワップ金利の付与される時間帯である水曜日の深夜から木曜日の早朝に向けて金利の高い通貨に買い注文が集まるというわけです。 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め 月曜日の早朝(7:00〜8:00)の窓埋め概要 月曜日の朝に生まれたギャップが閉じられる傾向にある こちらFXをやっていれば一度は耳にしたことがある「月曜日の窓埋め」です。 先述しましたが、FXでは土日が休場となっており、月曜日の朝にギャップができて始まることがあります。 このギャップを埋めることが「月曜日の窓埋め」です。 月曜日のこうした傾向もアノマリーとして広く知られています。 FXの代表的なアノマリー分析手法 それでは次に、FXの代表的なアノマリー分析手法について解説します。 FXの代表的なアノマリー分析手法 ウィンターブレイク スーパーボウル理論 花見ラリー それぞれ順番に解説していきます。 ウィンターブレイク ウィンターブレイクは1月の前半から中盤にかけて行うアノマリー手法です。 大口の投資家や機関投資家は、年末になると損失しているポジションを意図的に確定することで節税のための施策を行います。 そのため、「ポジションを年末に整理してから、新年になって新しくトレードをスタート」という流れ生じやすいのです。 毎年必ず起こる現象というわけではありませんが、相場は上昇しやすい傾向にあり、うまく相場間を捉えられれば利益を伸ばすことができるでしょう。 スーパーボウル理論 スーパーボウルとはアメリカで行われるスポーツの一大イベントのことで、スパーボールの勝敗を利用するアノマリー手法です。 ナショナルカンファレンスが勝利したときには米国株式が上昇し、アメリカンカンファレンスが勝利したときには米国株式が下落といった内容のアノマリーになります。 スポーツ好きでスーパーボールを毎年観戦しているという方は、一度取り入れてみたらおもしろい手法かと思います。 花見ラリー 花御ラリーは、3月中旬から4月上旬お花見シーズンのアノマリー手法になります。 日本特有のアノマリー手法で、お花見シーズンには「各企業の決算発表」や「配当確定の時期」と重なるということで、相場が上昇しやすい傾向にあります。 もちろん条件によっては必ずしも上昇するとは限りませんが、うまく上昇の気配を察知することができれば、いつもよりも大きな利幅が取れるかもしれません。 FXのアノマリーを実際に検証してみた ここまでFXのアノマリーについて見ていきましたが、果たしてどれほど信憑性のあるものなのでしょうか? 過去10年間のデータを下に、FXの年間での代表的なアノマリーを実際に検証してみました。 検証結果は以下の通りです。 月的中率1月10%2月50%3月10%4月20%5月60%6月30%7月30%8月40%9月20%10月50%11月40% 12月は複数の要素が絡んでいるため除外しましたが、1月〜11月までを検証してみると、ほとんど傾向が見られません。 有名である5月のセル・イン・メイは60%とその傾向が見られましたが、その他は50%以下のとなっています。 アノマリーは参考程度に考えておこう いかがだったでしょうか? 今回はFXのアノマリーについて徹底解説していきました。 検証結果からもわかるようにアノマリーだけでトレードをするというのは根拠が不十分なように思えます。 相場は様々な要素が絡んだ上で変動しているため、アノマリーは参考程度に考えておくのがいいでしょう。 猪首顧問のFXコラム:アノマリーを参考にしても勝ったり負けたりするのがFX いかがだったでしょうか。本記事では、FXのトレードに直結するアノマリーの数々を紹介していきました。 そもそもアノマリー(anomaly)って初耳の方も多いのではないかと思います。 恥ずかしながら、私も「?」って感じでしたので、さっそく英辞典で調べてみました。 せっかくなので、アノマリーという言葉の語源を調べながら、その意味を掘り下げてみたいと思います。 FXにおけるアノマリーとは先人たちの経験則であり、格言でもある アノマリー(anomaly)直訳すると…… アノマリー(anomaly):変則、例外、異例、変態、例外的な人引用元:Weblio辞書 anomalyとは という意味だそうです。 「えっ?これってトレードと関係あるの?」って思ってしまいましたが、金融(トレード)の世界においては以下のような意味もあるそうです。 アノマリー(anomaly):理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。相場格言として伝えられているものが数多くある。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象。引用元:大和証券 金融・証券用語解説 [アノマリー] アノマリーとは、相場の世界で信じられている「根拠のない経験則」であると同時に、偉大な先人たちが経験則から言い伝えてる「相場格言」でもあるのです。 であれば、私のように長くにわたってトレードに携わってる者の頭の中には、格言の数々が記憶として蓄積されています! 世に数多く存在して語り継がれてるアノマリーの数々を紹介していくときりがありませんが、私が知ってるアノマリーの中から、少しの事例をお話しします。 アノマリーその1:「風が吹けば桶屋が儲かる」 まず一つ目。これは、トレードには直結しませんが、あまりにも有名な一つです。 ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る。また、とてもあてにできそうもないことに期待をかける例えです。 強い風によって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線で生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線の胴に張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠が桶をかじるので桶屋がもうかって喜ぶ。 いかがでしょうか。これって立派なアノマリーの1つと思いませんか? アノマリーその2:「麦わら帽子は冬に買え」 麦わら帽子は夏場は欲しいけど、冬場に欲しいと思う人はいません。 なので、冬場の需要が無い時の安価で買っておけば、夏場の需要が高まったときの高値で売れば儲かる。 マーケットのファンダメンタルを考えれば、これほど的を得た説明って無いですよね。 日本の相場格言は、このようにまるで隠語のような面白いものが存在してます。一見すると意味不明なように見える暗号のようですが、実際にはその意味は深く頷けるものです。 FXのアノマリーは未来が不確定な相場に対する“期待感”から生まれたものかもしれない 私はFXが日本に初登場する1998年からさかのぼること15年前の1983年(昭和58年)から、相場(トレード)業界に身を置いており、商品相場、先物相場、株式相場にどっぷり浸ってきたことから、外国為替相場に限らず、あらゆるマーケットで語り継がれている「アノマリー」に接してきた一人だと思います。 その観点から、あくまでも私なりの意見を述べさせていただきたいと思います。 世に出回っている、また昔から語り継がれてる、金融(トレード)の世界でのアノマリーを列挙すれば、それだけで1冊の(いや、それ以上)本が書けるくらいの量になると思います。 数多く存在するアノマリーの中には、ストーリー的に納得してしまうような奥深いものもあれば、「出かけるときは右足から」みたいな、単なるジンクスでしかないものまで。 未来の予測が困難な金融マーケットだからこそ、人々はわらをもすがる思いで、なんらかの法則、ルール、コツ、再現性…的なものを探し求めて来たのでしょう。 つまるところ、アノマリーと言うのは、未来が不確定なマーケットに関わってる人にとって、なんらかの期待とか可能性が欲しいという気持ちから生まれたものでは無いでしょうか? アノマリーを全否定するものでもありませんし、科学的な(統計的な)分析が万能なわけでもありません。 しかしながら、いずれの考え方によってアクションを起こしても、マーケットの世界ではいずれも、当たったりハズレたり…。 これが現実であり答えではないでしょうか。 結局、アノマリーも相場の未来を予測するツールにはなり切れません。 トレードの優位性にのみ固執せず、資金管理やメンタル管理など、総合的なトレードスキルを磨くことが勝ち組への近道と言えるでしょう。 ただ、アノマリーで語られている中には、トレードに携わるための「心得」や「戒め」として、大切なものは多いと思います。 心情的なものではありますが、これもトレードでは大事な要素だと思います
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FXはメンタルコントロールが全て!?鍛え方をプロが徹底解説
FXではメンタルに関して次のように意見が分かれます。 FXメンタル2つの意見 ✔「FXにメンタルなんかいらない。確かな手法があれば十分だ。」 ✔「FXではメンタルコントロールが何よりも重要だ。」 あなたはどちらが正しいと思いますか? 結論から先に申し上げますと、FXではメンタルを適切にコントロールできないと、長く勝ち続けることはできません。 確かにトレード手法も大事です。しかしどんなに優れたトレード手法であろうと、メンタルをコントロールできない限りは、その手法は意味をなしません。 ここではFXにおけるメンタルの重要性と、メンタルの鍛え方やメンタルダメージの軽減法についてプロが徹底解説していきます。ぜひ最後までお付き合いください。 動画での解説はコチラ https://youtu.be/K4eyC6pmupI FXではメンタルコントロールが手法よりも重要な理由 FXでメンタルが重要なのは、常に損失と隣合わせだからです。 FXの世界ではプロトレーダーでさえ、勝率は5割未満というケースが多いです。 つまり、プロといえど半分以上のトレードを損切りで終えることになります。 私に至っては勝率は40%くらいです。それでも、適切なリスク・リワード設定ができていれば、トータルではプラス(勝ち)になるんです。 FXで勝てないトレーダーの多くは、目の前で自分の大切なお金が失われていくことに耐えられません。 恐怖・不安・焦り・イライラ・後悔、といった負の感情が一気に押し寄せ、冷静さが奪われるのは典型的な例と言えます。 冷静さを欠いたトレーダーはどうなるかというと、トレードルールを破ったり、根拠のないトレードをしてみたり、損切りができなくなるというわけです。 このようなメンタルが崩壊寸前の状態では、感情が先行し、決められたルール通りに行動できなくなるためトレード手法は意味をなしません。 もちろん、トレード手法は大切です。FXはメンタルのみで勝てるものではありません。 しかし順番としましては、まずはメンタルありき。 FXでは損失や含み損に耐えうるメンタルを持ち合わせていないことには、トレード手法を使いこなすことはできないのです。 FXで勝つためのメンタルの鍛え方 FXでは「メンタルの強化」=「勝つ」ことに直接つながります。そしてメンタルは誰もが強化できるものです。 ここからはFXで勝つためのメンタルの鍛え方について詳しく解説していきます。 FXの最高のメンタルトレーニングはルールに従うこと トレードルールを作るのは、FXをやる上では当然のことです。 エントリーや損切り、ポジションサイズや資金管理等にルールがないと感覚のみのギャンブルトレードを繰り返すことになります。 まずはトレードルールを作りましょう。 そしてメンタルを鍛えるために重要なのが、自分が作ったルールを愚直に守り続けることです。 ルールに従って出た損失であれば自分でも納得ができ、次のトレードにフラットな気持ちで臨むことができます。 相場の値動きはコントロールできるものではありません。しかし、自分の行動はコントロールできるものです。 つまり、自分の作ったルールに従うことによって、損失や含み損にも動じないメンタルが自然と作られていくのです。 猪首顧問からのアドバイス 相場の値動きはコントロールできない…そんなこと言われなくてもわかってるよ! という声が聞こえて来そうですが、落ち着いて聞いてください。 例えばトレードにおいて… 「もうこれ以上は下がってくれるな!」「ここからは下がるはずだ、とか、これ以上上がるな!」 というような、感情が前面に出た「期待感」で無駄な神頼みをしていませんか? わかってる(知っている)ということと、できる(実行)ということは、別物だと理解する必要があるのです。 トレードルールに従うというのは、 相場がどのように動いても決められたルールに則り、粛々に淡々とトレードを行うという事です。 含み益になっても含み損になっても、感情を揺さぶられることなく、機械的にアクションを起こせるようにならなければいけません。 FXでは損切り慣れることがメンタル強化になる 損切りを躊躇なく行えることはFXではとても大切なことです。 前述したように、FXではプロのトレーダーでも4割のトレードが損失になります。 つまり、FXをやる上で損切りは必ずあるものなのです。 その必ず存在するものに対してネガティブな感情を抱いていてはいつまでもメンタルは強化されません。 たしかに損失を確定させる行為には痛みを伴います。 しかし、損切りしないことにはいつまで経っても新たなトレードに向かうことはできません。 損切りはいわば仕切り直しをするためのもの。 損切りという行為をポジティブに捉え、迷いなく行えるようになれば自ずとメンタルが強化されるのです。 猪首顧問からのアドバイス FXの初心者は、 利食ったトレード=良いトレード損切りのトレード=悪いトレード と考えがちですが…これは間違いです。 トレードと言うのは、勝ったり負けたりの繰り返しです。 プロであっても、その勝率はせいぜい50%程度のものです。 だから、利食ったトレードも、損切りしたトレードも、どちらも単なるトレードにおける結果でしかなく、トレード結果に対して、良いトレードも悪いトレードも無いのです。 悪いトレードがあるとしたら、「損小利大」ができていないトレードです。 まずはこの大前提になる考え方を、しっかり身に着けましょう。 FXのメンタル強化に知っておきたい「プロスペクト理論」 プロスペクト理論とは「人は得する喜びよりも、損する痛みを避ける」とした、人間の行動心理を表したものです。 このプロスペクト理論を知っているか知らないかで、メンタルコントロールに大きな影響が出てきます。 例えば次のような選択肢があった場合、あなたはどちらを選ぶでしょうか? 質問① どちらか選んでください。 A: 100万円が無条件でもらえる B: コインを投げ、表が出たら200万円がもらえるが、裏であったらもらえない。 質問② あなたに200万円の借金があったとします。そのとき、以下の二つの選択肢が与えられました。どちらか選んでください。 A: 無条件で借金100万円が減る B:コインを投げ、表が出たら借金が全額免除されるが、裏が出たら借金はそのままである。 この2つの質問で、多くの人は質問①ではAを選択し、質問②ではBを選択します。 実は2つの質問の「期待値」はともに100万円です。 それにも関わらず多くの人は目の前に利益が転がっていると、利益が手に入らないことを恐れてリスクを回避しようとし、損失が目の前にあると損失そのものを回避しようとします。 つまり、人は得をすることよりも、損をすることのほうに敏感に反応してしまうのです。 これをFXに置き換えると「損失を可能な限り先延ばしにして、利益を可能な限り速く確定する」という行動になります。 自分のトレードルールや損切りポイントがあるのにも関わらず、コツコツ確定してきた利益を先延ばしにして膨らんだ損失によって吹き飛ばしてしまう「コツコツドカン」がその典型的な例でしょう。 このようにプロスペクト理論は、人はお金が絡む意思決定の際には合理的な判断ができないということを示すものでもあります。 したがって、このプロスペクト理論の罠に陥らないためには、前述した「ルールに従う」「損切りに慣れる」ということを徹底して行う必要があるということです。 そこに余計な判断や感情は要りません。 そうすることによってプロスペクト理論に打ち勝ち、メンタルを自分でコントロールできるようになるのです。 FXでメンタルがやられるのを防ぐトレード日記の書き方 自身のトレードを記録しておくこと、つまりトレード日記を書くことはトレード技術の向上だけでなくメンタルの強化にもつながります。 一般的なトレード日記に必要な項目は以下のようなものです。 トレード日時 通貨ペア ロット(取引数量) トレード方向 エントリーポイント エントリーの根拠 利確と損切りの位置 トレードの反省 チャートの写真 トレード毎にこれらの項目を埋めていけば、後からデータとしてトレード技術の向上に役立たせることができます。 これにプラスして、メンタル強化のために自分の「感情」を記入するのがおすすめです。 「エントリーした時」「損切りになってしまった時」「利益を確定した時」、その時々の細かな感情を記入することによって、感情の起伏パターンの癖がわかるようになります。 パターンがわかればコントロールもしやすくなり、よっぽどのことがない限りメンタルをやられることはありません。 このように書き方次第でトレード日記はメンタル強化に役立つアイテムになります。 なお、詳しいトレード日記の書き方についてはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。 https://japan.wikifx.com/overseas-fx-trading-diary/ FXのメンタル管理におすすめの本 世の中にはFX関連の本が多数発行されており、メンタルを題材にしている本も非常に多くあります。 それだけFXにおけるメンタルの果たす役割は大きいということでしょう。 ちなみに、メンタルコントロールにおすすのFX関連の本は以下の5冊です。 「デイトレード」 「ゾーン 相場心理学入門」 「マーケットの魔術師」 「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」 「トレーダーの精神分析」 いずれもFXだけなく、投資全般について書かれた古典とも言うべき本で、FXトレーダーであれば一度は目を通しておきたい5冊です。 Amazonに飛べるようになってますのでよろしければチェックしてみてください。 中でも特におすすめなのは「デイトレード」です。 デイトレードの心構えを説いた本で、損切りの重要性についてあらためて学ぶことができます。 この5冊の他では、厳密にはFX以外のジャンルの本になるのですが、前述したプロスペクト理論の提唱者であるダニエル・カーネマンの本もおすすめです。 ダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を受賞した心理学者です。 「ファストアンドスロー」や「ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る」からはプロスペクト理論のようなFXにも役立つ行動経済学を学ぶことができます。 こちらもチェックしてみてください。 【厳禁】FXでこれをやったらメンタル崩壊の始まり FXでは損失や含み損がメンタルに大きく影響を及ぼすことは前述したとおりです。 そこでここからは、そうした損失や含み損を拡大させてしまうような、決してやってはいけない行動について見ていきます。 これをやったらメンタル崩壊まっしぐらですので気をつけましょう。 感情にまかせたトレード FXではいくら損失が出たとしても感情的になってしまってはいけません。 冷静さを失った時にありがちなのが「損失を取り返そう」と感情の赴くままにトレードしてしまうことです。 そのようなリベンジトレードでは、買いでダメなら売りというような根拠のないドテンのエントリーや、ギャンブル性の高いエントリーをしてしまいがち。 しかし、当然ながら勝てるはずもなく、さらに深みにはまりメンタル崩壊を引き起こすのです。 したがって、損失が出たときこそ冷静になり、トレードの量ではなく質にこだわりましょう。 感情にまかせたポジポジ病はメンタルを崩壊させるだけです。 ロット上げる これもリベンジトレードの一種になりますが、損失を取り返そうとむやみにロットを上げてはいけません。 投資の世界では「2%ルール」というものがあります。これは1回のトレードにおける損失を口座資金の2%までに抑えるというもの。 つまり、もし損切りになった場合の金額から逆算してポジションサイズを決めなくてはいけないということです。 ロットを上げてトレードすることは、それだけ損失のリスクも増すことを意味します。 むやみやたらとロット上げるのは自らメンタルに負荷をかけているようなものです。 メンタルが崩壊する要因になりますので、適切なポジションサイズでトレードを行うようにしましょう。 猪首顧問からのアドバイス リベンジトレードは元の金額に戻したいという気持ちだけでなく、「早く戻したい」という気持ちが生じることが多いと思います。 トレードと言うのは時間給で稼ぐものではありません。 然るべくタイミングでポジションを持つことによって、収益の可能性が生じるのがトレードです。 そして、その然るべくタイミングと言うのは、のべつ幕なくやってくるものではありません。 「その時を待つ」というのもトレードだと認識してください。 間違っても「昨日の損を今日中に取り返そう」だなんて発想は絶対に持たないように。 リスクリワードを正しく設定して、優位性のあるトレードを繰り返せば、必ず挽回できますから。 ポジション塩漬け 損切りできずに含み損を抱え続ける「塩漬け」をすることは、損失を先送りするというプロスペクト理論に支配されている状態です。 それまでに重ねてきた利益を吹っ飛ばす、コツコツドカンが起きてしまうのも安易にポジションを塩漬けしてしまうから。 たしかに含み損に耐え続ければプラスに転ずることもあります。 しかし多くの場合、強制的に相場から退場させられるほどの損失を被るのが現実です。 問題を先送りしても損失が拡大しメンタルが崩壊に向かうだけ。 何度も言いますが、損切りはしっかりと行うようにしましょう。 聖杯探し FXにおける聖杯探しとは、必ず勝てる特別な手法を延々と探し続けることです。 もちろん、必ず勝てる手法などというのは存在しません。 そのような聖杯があるとしたら、このインターネット時代ではすぐに拡散されていることでしょう。 トレードというのはある意味ひとつのスキルです。 自ら考え、仮説・検証を繰り返さないことには磨かれるものではありません。 その過程を飛ばして必勝法を探すというのは、思考が停止し何かに依存しようとしている状態です。 そのような状態ではひとつの損切りや含み損ですぐにメンタルが崩壊してもおかしくはありません。 思考停止の依存状態では、メンタルももろいものになってしまうのです。 海外FXの高レバレッジトレード 日本のFX業者では法律によりレバレッジが25倍と定められていますが、国内の金融商品取引業の登録を受けていない海外のFX業者そうではありません。 海外FX業者の中には1,000倍を超えるレバレッジのところも見受けられます。 そのような高レバレッジは、一見魅力的に映りますが諸刃の剣です。 少ない資金で大きなサイズのトレードができるということは、その分損失額も大きくなるということ。 もちろん大きな利益を狙うこともできるでしょう。 しかしFXに損切りはつきものだということを忘れてはいけません。 海外FXの高レバレッジトレードでは、ひとつの損切りでメンタルが崩壊してしまうということが起こり得るのです。 また、SNS等で度々話題になりますが、海外FX業者には出金拒否などのネガティブな噂が常につきまといます。 もし本当にそのようなことがあれば、メンタル崩壊どころではないでしょう。 信頼性という意味でも、メンタルの安定という意味でも日本のFX会社で堅実にトレードすることをおすすめします。 https://japan.wikifx.com/overseas-forex-strike-it-rich/ FXで大負けした時のメンタルダメージ軽減法 FXでは連敗や大損してしまった際にメンタルがやられることが多々あります。 そんな場合のメンタルダメージ軽減法についてまとめてみました。 ロットを下げる 連敗や大負けの後は、いつもよりロットを下げてトレードすることをおすすめします。 ポジションサイズを下げるだけで、メンタルにかかる負荷は大幅に軽減されます。 あるいは一旦デモトレードに戻って練習するというのもいいでしょう。 要するに、資金を失うリスクを抑えればメンタルダメージも軽減されるということです。 トレード日記を見直す FXで大負けしてメンタルがやられている時というのは、自分ことが見えなくなっている状態です。 無意識のうちに自分の悪い癖が出ている場合がほとんどですので、そんな時はトレード日記を見直してみましょう。 自分の悪い癖や、負けパターンを確認することで、負けトレードを冷静に分析できるようになり、メンタルダメージが軽減されます。 FX仲間をつくる トレードは孤独との戦いでもあります。 たとえ家族がいたとしても、FXのことは話しづらいものです。ましてや損失に関してならなおさらでしょう。 そうした時に力になってくれるのがFX仲間です。 同じFXをやる者同士、損切りになったトレードや、利益確定に失敗してしまったトレードなど、失敗を共有することによってメンタルのダメージは大幅に軽減されます。 もし身近にFXをやっている人がいなければ、コミュニティに入るのもおすすめです。 SNS等でのつながりだけでも、メンタルダメージは大幅に軽減されます。 トレードの情報発信する ブログやTwitterなどのSNSで情報発信することもメンタルダメージ軽減にはおすすめの方法です。 どんなに大負けした場合でも、それを発信することによって辛い経験もひとつのネタになり、コンテンツになります。 負けトレードも、受け取る人にとっては格好の学習材料になるということです。 ネガティブな感情を溜め込んでおくより発信することによって気分が晴れるでしょうし、人の役に立てるということで一石二鳥の方法になります。 トレードから一旦離れる どうしてもメンタルダメージが回復しない場合は、思い切ってトレードから離れてみることをおすすめします。 チャートも一切見てはいけません。もちろんデモトレードもやらないようにしましょう。 完全にFXから離れ、トレードのことを一切考えないようにしてください。 相場の世界では「休むも相場」という格言があるように、無理にトレードしても良い結果は出ません。 休むことが結果として、勝ちにつながっていくのです。 まとめ ここまで見てきて、FXではメンタルが非常に重要な要素であることがおわかりいただけたかと思います。 FXで勝てるようになるにはまずはメンタルを鍛えましょう。 ただメンタルを鍛える上で難しいのが、デモトレードではなかなかメンタルは鍛えられないということです。 やはり実際のお金が動くリアルトレードでしかメンタルを鍛えることはできません。 こつこつ積み重ねていくしかないということです。 ぜひここでご紹介したメンタルの鍛え方を地道に実践してみてください。 もちろん、メンタル崩壊につながるような行動はしてはいけませんよ。 毎日の積み重ねが強いメンタルを生み、勝てるFXトレーダーを生みます。 勝ち組トレーダー目指して、まずはメンタルを鍛えていきましょう。 猪首顧問のFXコラム:勝ち組になるためには「負け慣れ」を身に付けよ トレードを続けてると、連敗という場面はときに発生するものです。 1年を通せば、3連敗とか、5連敗なんて、何回か遭遇するもの… 確率的には早々起こるものでは無いです。 例えば5連敗が起こる確率というのは… 50%×50%×50%×50%×50%=3.12% 100回トレードやって、3回あるか無いかくらいの小さなもんです。でも、起こるときは起るんですよね。 ただ、その滅多に来ない5連敗に遭遇したとき、平常心でトレードを続けられるか?そのためのメンタルコントロールなのです。 これができるようになるためには、理屈で分かってるだけではダメなんです。 とにかくトレード数をこなして、経験数を増やして、負け慣れ(損切り慣れ)をすることが重要です。 何の世界でも、練習をたくさんやった人の方が、たくさん経験した人の方が、上手になるのは当たり前ですよね。 例えば、100回トレードをやって、50勝50敗(勝率5割)だったとしても、リスクリワードの設定が間違っていなければ、そんなに大負けしません。それどころか勝率が50%未満でも、トータルでは勝っているはずです。 あと、金額慣れも必要です。 まだ経験が浅いからとか、練習中だからと言うことで、控えめすぎる金額やデモ取引だと、ゲーム(お遊び)の延長になってしまい、本当の技術「負け慣れ」が身につきません。 お遊びで養った感覚は、お遊び場でしか機能しないのです。 特定の金額を言うのは難しいのですが、やはり真剣になれる金額、例えば「このお金が無くなったら痛いな・・・・」なくらいの金額でやるのが、上達への早道かと思います。(だからと言って生活に必要な資金を使ってまではダメですよ) 上記を経て、損切り慣れの感覚が身についてきたころには、トレードの結果に一喜一憂しないメンタルが出来上がっています。 この領域まで来れれば、あなたは既に勝ち組に入っています!
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FXの押し目とは?押し目買い・戻り売りのオススメ手法を解説
FXの押し目買いと戻り売りで大きな値幅を取り切るトレードができるようになりたい! 押し目と戻り目は何となく分かるけど、さらに押したり戻されたりしそうで不安……。 FXチャートを前に、苦戦しながらテクニカル分析をしている方も多いのではないでしょうか。 ところで、FXの押し目買い・戻り売りで勝つために大切なポイントを押さえていますか? この記事でわかること FXの押し目買い・戻り売りの概要と勝てるトレードの条件 FXの押し目買い・戻り売りに必要な分析方法について 成功するFXの押し目買い・戻り売りの具体的なエントリー方法 FXの裁量トレードで押し目買いと戻り売りをするときの重要なポイントを分かりやすく解説します。 時間の経過とともに廃れることのない手法ですので、せひ実際のトレードに役立ててください。 FXの押し目・戻り目とは FXの押し目とは、通貨ペアの価格が上昇している中で一時的に下がった局面のことで、その後に再度上昇に向かったときのみに使われる言葉です。 押し目となる理由は、利益確定やリスクオフなど外的要因を背景にした売りによるものですが、上昇トレンド中の押し目は絶好の買い場となります。 また、FXの戻り目は押し目をひっくり返して考えるだけです。通貨ペアの価格が下落している中で一時的に上がった局面を指しています。 FXの押し目買い・戻り売りについて ここからはFXの押し目買い・戻り売りの概要を解説します。「押し目と思ったところが実は押し目じゃなかった......」なんて事態を避けるためにも、順々に読み進めてくださいね。 FXの押し目買い・戻り売りのエントリーや拾い方 FXの押し目買い・戻り売りは、トレンドに合わせることで通用するトレード手法です。 押し目買いであれば上昇トレンドにおける一時的な下落で買い、戻り売りであれば下降トレンドにおける一時的な上昇で売ることになります。 仮に下降トレンドにおける一時的な反発で拾ってしまうとどうなるでしょうか。 下降トレンドで戻り売りが優勢にも関わらず安値①で押し目買いをした場合、そのままズルズルと下落に巻き込まれ、損切りしなかったときには瞬時に大きな含み損を抱えてしまいます。 FXの押し目買い・戻り売りのメリット FXの押し目買い・戻り売りのメリットを2つにまとめました。 トレンドフォローの初動エントリーで利益が伸びる 1つ目のメリットは、トレンドフォローの初動エントリーで利益を伸ばせることです。 トレンドが継続する※限りポジションを取った方向に値が伸び続けます。つまり順張りFXトレーダーは、トレンド方向に再度値動きが生まれる初動を捉えることが収益率を最大化する最良の方法です。 トレンドが継続するとは: ダウ理論の6つの基本原則の一つ「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」が該当します。つまり、上昇トレンドであれば安値切上・高値更新、下降トレンドであれば高値切下・安値更新をしている間はトレンドが継続しています。 狙う利益幅に対する損失幅が狭くなる 2つ目のメリットは、狙う利益幅に対する損失幅が狭くなることです。 成功するFXトレーダーの大半はエントリー前から目安の利確値と損切値を定め、リスクリワードの良いトレードを積み重ねていきます。 例えば、上昇トレンドにおける押し目①で拾った場合と上昇途中②でロングしたときを比較すると、同じ安値に損切り設定した場合の損失幅の違いは一目瞭然ですね。 FXで値幅ある押し目買い・戻り売りを成功させるために、押し目と戻り目を見極めてエントリーすることが大切です。 FXの押し目買い・戻り売りのデメリット 続いてFXの押し目買い・戻り売りのデメリットを2つにまとめました。 エントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性 1つ目のデメリットは、損切り値が適切でないとエントリー直後の逆行で損切りが積み重なる可能性があります。 押し目買い・戻り売りを狙うトレーダーは利益幅を伸ばす目的の他に、損失幅を狭くすることがあげられます。 それゆえ、テクニカル分析が甘い状態で変に狭い逆指値を設定すると、エントリー直後の逆行ですぐに刈られて損切り貧乏になってしまいます。 マルチタイムフレーム分析が必要で初心者には難しい 2つ目のデメリットは、マルチタイムフレーム分析が必要で初心者の方には難しいことです。 マルチタイムフレーム分析とは:上位足と下位足を総合的に分析してトレードの精度を上げる分析方法です。トレードの優位性が高いエントリーポイントを絞り込むことができ、勝率アップが期待できます。 FX初心者の方には大変難しく、裁量トレードに挫折する大きな原因でもあります。しかし、トレンドに合わせる順張りトレードで稼ぐためには必須の技術であることを忘れないようにしましょう。 参考記事:マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ! FXの押し目買い・戻り売り成功の鍵はマルチタイムフレーム分析でトレンドを見極めることです。 FXの押し目買い・戻り売りの注意点 FXの押し目買い・戻り売りの注意点を3つご紹介します。 トレンドに沿った順張りで使う手法 1つ目の注意点は、トレンドに沿った順張りで使う手法であることです。 FXの押し目買いと戻り売りが機能するのは、トレンド方向に再度価格が継続して動き出すことが大前提です。 なぜならFXトレーダーの共通認識として、先述のダウ理論「トレンドは転換の明白なシグナルが発生するまで継続する」があります。それゆえ、上昇トレンドであれば安値切上げ高値更新することを想定し、その過程における一旦の押し目を拾っていくことになります。 高値掴みと底値売りによる含み損 2つ目の注意点は、高値掴みと底値売りによる含み損です。FXチャートは高値と安値を作りながら波打っています。 いくら上昇トレンドや下降トレンドが続いていても、必ず新たな安値や高値を作りにいくものです。 それゆえ順張りトレーダーはロング勢力の買い疲れやショート勢力の売り疲れが起きるポイントをテクニカル分析で見極めていく必要があります。たとえ損切りにならずとも、含み損は資金効率を悪くして心理面にも悪影響があるので避けたいものですね。 押し目待ちに押し目なし【相場格言】 3つ目の注意点は、相場格言「押し目待ちに押し目なし」です。 予測に反して対象通貨ペアの価格が上昇し続けてしまい、トレードや投資の好機を逃すことを指しています。 例えば2022年3月10日以降のドル円の急上昇、116円を上限とするレンジから解放された途端に130円まで駆け上りました。年に数回あるかも分からない本当に強い相場では、待ち姿勢でいては稼ぐ機会を丸ごと失う好例となりました。 猪首顧問からのアドバイス 強いトレンドが発生しているときほど、押し目や戻りを付けにくいのも事実です。 ひたすら押し目を待っていて、結果エントリーができないまま上げを眺めている…なんてことも 下げトレンドからの転換で上げトレンドに変化した後の第1エントリーは、下げ途上の高値切り下げ・安値更新から、直近高値を上抜いたタイミングが狙い目です。 一見高値掴みに見えるかもしれませんが、エントリーの機会を逃さないためには、このポイントで買いエントリーしてみるしかありません。 ここで、本来持とうと思っているポジション数を一度で全て買うのではなく、2分の1もしくは3分の1くらいの買いポジションを持ってみるというのが重要です。 その後上手く上げの流れに乗れたことを確認できたら、そこから押し目が発生したタイミングで、残りの2分の1、3分の2をエントリーするくらいの分割売買がオススメです。 これなら大きな上げ相場でエントリーの機会を失うことはありませんし、仮にそれが高値掴みになったとしても、損失は2分の1か、3分の1に抑えることができます。 FXの押し目買い・戻り売りで勝てないトレーダーの共通点 FXの押し目買いと戻り売りが「分からない」「待てない」「難しい」と悩んでいる方もいるでしょう。勝てないトレーダーの共通点は「マルチタイムフレーム分析ができていない」に尽きると言って過言ではありません。 FXの押し目買いと戻り売りはトレンドをフォローする順張りで使う手法だとお伝えしました。しかし、異なる時間足を分析して最適なエントリーポイントを見極めることは大変むずかしいことです。 ここからは実践できる押し目買い・戻り売りを解説するので、少しでも順張りトレードのパフォーマンス向上に役立ててください。よろしければ「マルチタイムフレーム分析ってなに?使いこなせれば勝率アップ!」も合わせて参考にしてください。 FX押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法 ここからはチャートを用いて実践的な内容を解説していきます。FXの押し目買い・戻り売りで勝てるポイントの判断方法は、マルチタイムフレーム分析で伸びやすい価格帯を明確にすることです。この価格帯には2つのポイントがあります。 長い時間足の押し目・戻り目である 長い時間足の反対勢力が存在しない FXの順張り裁量トレーダーは、この2つをハッキリさせるためにテクニカル分析をしています。 長い時間足の押し目・戻り目を見極める 1つ目のポイントは、長い時間足の押し目・戻り目を見極めることです。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 押し目買いをしてからレートが大きく伸びるためには、エントリー後により多くの買い注文を必要とします。注文には新規・追加・損切りしかないので、3つの注文が重なるポイントを分析すれば良いわけです。 どうやって3つの注文が重なるポイントが分かるの? これこそがマルチタイムフレーム分析です!15分足・1時間足・4時間足・日足と異なる時間足を分析する中で、エントリーに使用する時間足が異なるトレーダーが買いたいと思う価格が合致したら最高にレートが伸びるポイントになります。 もっと具体的に教えて! それこそが長い時間足の押し目・戻り目の見極めです。ドル円の日足を用いて解説しますね。 ドル円の日足は安値①をつける前に高値を更新しており、レートが安値①近辺にあるときは押し目を作って上昇トレンドへ転換することを考える場面です。 日足ベースで押し目から反転上昇したのを確認してロングをしても遅いですよね。なので、4時間足以下を分析することになります。 ドル円の4時間足を見ると随分景色が変わりますね。 日足よりも下げ止まる印象が強くなったのではないでしょうか。理由は日足が①を安値にして上昇トレンドに転じるかを見極めていく場面において、4時間足が安値②の前に高値を作っています。さらには②の安値を左に延長すると、過去の安値と直近の売買が交錯した価格帯(支持帯)を支えにして反転上昇に向かうことを想定しやすくなります。日足で押し目買いが入りやすい水準において、4時間足でも拾っていける価格帯であることが分かりますね。続いて1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は4時間足の安値②で明確なダブルボトムを作っています。日足や4時間足よりもさらに下げ止まる印象を強く受けるのではないでしょうか。 ここで各時間足をエントリーに使うトレーダーの心理を想像してみましょう。 日足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい4時間足トレーダー:今は上昇トレンドへ転換する目前、押し目になりそうだから買いたい1時間足トレーダー:今は…… 一番長い時間足の日足で上昇トレンドに転換しそうな局面だからこそ、みんな同じことを考えるのです。そして1時間足の高値③においては、次の3つの注文が集中することを想定できます。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 FXの押し目買い・戻り売りで実際に稼ぐためにも、3つの注文の重なりを意識すると良いですね。 これは4時間足以下までブレイクダウンしたときに見えてくるものなので、頭の片隅に置いておいていただけたらなと思います。 さらには長い時間足のトレンドは短い足のトレンドより優先するという市場参加者の共通認識があります。なぜなら、巨額の資金を動かす機関投資家やヘッジファンドは日足をメインに取引している場合が多いためです。 それゆえ個人のFXデイトレーダーは4時間足以下の分析に注力し、大きな流れに一歩早く乗れる押し目買いに注力します。つまり、FXの押し目買いの精度を高めるために異なる時間足の分析が必須になり、それこそがマルチタイムフレーム分析となります。 長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極める 2つ目のポイントは、長い時間足の反対勢力が存在しない価格帯を見極めることです。 押し目と思って拾ってみたけど、ちょっと逆行しただけで利確しちゃった...... 理想的な押し目買いであったにもかかわらず利確を急いだがために、その後想定方向に大きく値が伸びて悔しい思いをしたことはないですか? それは押し目買いからレートが伸びる価格帯の見極め(利確目安)が甘いことが原因です。FXの押し目買い・戻り売りからレートが伸びる価格帯には長い時間足の反対勢力が存在しません。 まずはドル円の1時間足を見てみましょう。 ドル円の1時間足は上昇トレンドからレンジに入り、高値①を抜けたくらいで再度上昇トレンドを作る流れに見えますね。高値①を抜けてロングしたらどうなったでしょうか? 押し目買いが少しだけ入ってすぐに売り込まれてしまいました。4時間足を見てみましょう。 ドル円の4時間足を見ると大きなレンジ内をレートが推移しており、少し前に売り込まれていたことから、押し目買いよりも戻り売りが優勢になりやすい環境であることが分かります。 1時間足の高値①をブレイクアウトで買うことや、その前に押し目買いをすることは難しいですね。 さらに日足を見てみましょう。 ドル円の日足をみると高値切下げ安値更新で下降トレンドだと分かります。ここで長い時間足の売り勢力の存在を青い四角で示しました。過去の安値で直近の2つの高値(①の左側)が上値を抑えられており、青い四角が日足の抵抗帯になっていることが分かります。 1時間足では買いで入っていけるように見えた局面が長い時間足にすることで反対勢力の存在を明確にすることができます。つまりドル円の1時間足では押し目買いに見えたポイントが、長い足を分析することで反対勢力の存在を確認することができます。 実際にFXトレードをする際には4時間足以下を多用してエントリーを探ることになるでしょう。しかし近視眼的なチャート分析だと、機関投資家やヘッジファンドなどの反対勢力の存在を忘れがちです。 このような反対勢力が存在しない価格帯を見極めることが伸びる価格帯の選別にそのままつながるので、マルチタイムフレーム分析は順張りに必須条件となります。 戻り売りで勝てるポイントの判断方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売りで勝率を高めるエントリー方法 ここからは勝率の高いFXの押し目買いと戻り売りを2つご紹介します。上記の伸びる価格帯でエントリーできたら一気に値幅を取れるので、なんとか習得していきましょう! 長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリー 1つ目のエントリー方法は、長い時間足の支持線・抵抗線反発でエントリーすることです。再び上述の上昇トレンドに入ったドル円の日足を見ていきます。 シンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 結果論ですが、安値①は上昇トレンドにおける絶好の押し目買いポイントでした。ただし実際にトレードをしていた場合、①で安値を作らずにさらに下落する不安にかられた方も多いでしょう。 では、安値①が押し目の候補になると判断するにはどうしたら良いのでしょうか?一つ短い4時間足で確認します。 なんか様子が変わったけど、どう考えたらいいのだろう? ドル円の日足を見ていたときよりも安値①が押し目になりそうに感じますよね。その理由は安値①の水平線を左に延長したところに、4時間足で認識できる売買が交錯した価格帯(支持帯)が存在するからです。 日足はすでに高値を更新しており、安値切上げを想定した押し目買いが意識されやすい環境です。そこに表れた水平線①ですから、資金管理をしつつも押し目買いで積極的に拾っていく局面となります。 それでは、さらに短い1時間足を見てみましょう。 ①で押し目買いしたいと思わない。なんでだろう…… FX初心者の方も感覚的に安値①で買いたい!とは感じないでしょう。なぜならドル円の1時間足では明確に高値切下げ安値更新がおきて下降トレンドに転換しているからです。 ところが、この流れこそがFXの押し目買いポイントの理想形です! 冒頭で長い時間足の支持線・抵抗線反発でのエントリーがポイントだとお伝えしましたが、1時間足だけの短期思考になっていると、4時間足で確認した長い時間足の支持帯の存在を見落としてしまいます。 ですので、1時間足以下の短い時間足で反転ポイントを細かく探りながら、4時間足以上の長い時間足の支持線近辺の反発を確認して、資金管理をして押し目買いで拾っていく手法になります。 なお、日足の通り強い支持帯が作られていないことや1時間足の下降トレンドが継続して、短い足のトレンドが長い時間足へ波及することも想定すべき場面です。 よって、一括で全て損切りするか、もう一段・二段と下で押し目買いするために資金を分散させて反転上昇想定で拾っていくことになります。 短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリー 2つ目のエントリー方法は、短い時間足の支持線・抵抗線ブレイクアウトでエントリーすることです。 上述の上昇トレンドに入ったドル円の1時間足で解説します。 早速ですが1時間足の高値③に注目してください。この水平線をブレイク・アウトして急伸した理由がわかるでしょうか? 1時間足だけみると下降トレンドだけど、今まで習ったマルチタイムレーム分析だと......考えが整理できない。 FXのマルチタイムフレーム分析では長い時間足を優先することをお伝えしました。先述のとおりドル円の日足は上昇トレンドへ転換する局面に入っており、4時間足は安値①で押し目買いされて新たな高値を作っていましたね。 そしてドル円の1時間足は、過去の支持帯に支えられた安値②でダブルボトムを形成してから高値③を新たに作りました。 高値③をブレイクアウトしそう! リアルチャートでも誰もがブレイクアウトまで想像できるでしょう。日足は高値更新しており長い時間足の強い反対勢力は存在しません。ここでのポイントは、高値③に上述の3つの注文が集中しているかの見極めです。 ・1時間足高値③ブレイクアウトによる新規の買い注文・安値①、②で押し目買いをした買い勢力による高値③ブレイクアウトでの追加注文・売り勢力の損切り注文 1時間足高値③はデイトレードで理想的な買いのポイントになっています。買いが買いを呼び込み、売り勢力が慌てて買戻しに迫られています。 FXの押し目買い・戻り売りのためにマルチタイムフレーム分析をする過程で、常にこの3点を意識することをおすすめします。デイトレードで多用する1時間足をメインにし、スイングトレードでは4時間足で同じようにチャート分析すると、伸びやすい価格帯を明確に判断できるでしょう。 戻り売りで勝率を高めるエントリー方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 FXの押し目買い・戻り売り手法の精度を高める方法 マルチタイムフレーム分析からFXの押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を定めたものの、これだけでは心もとなく感じることもあるでしょう。 その際にエントリーを後押しして精度を高める4つの方法をご紹介します。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 移動平均線でエントリータイミングを判断する フィボナッチで押し目・戻り目の深さを判断する オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 選定の基準は古くから使われ続けているテクニカル指標です。 FXでは大衆心理が相場に影響を与えるため、誰もが意識するものを基本とします。 引き続きシンプルに考えるため、押し目買いのみを例にします。 トレンドラインでエントリーポイントを見極める 1つ目は、トレンドラインです。ダウ理論でトレンド継続を確認したら、押し目買い・戻り売りの目安となる水平線にトレンドラインが重なるかを見ていきます。 ドル円の4時間足です。安値切上げから高値更新で上昇トレンドを形成しているので、安値①と安値②を結ぶことで上昇トレンドラインを引くことができます。そして前回高値の水平線③と重なることから、押し目買いが強く意識されるポイントになっています。 参考記事:プロがオススメの手法を解説 | トレンドラインについて 移動平均線でエントリータイミングを判断する 2つ目は、移動平均線です。トレンド継続中における押し目買い・戻り売りの目安となる水平線を移動平均線が支えるか・抑えるかで判断します。 また、トレンド形成が再加速する初動を捉えるために移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。 先述のドル円4時間足の時間軸を長くしました。 まず④について、上昇トレンドが継続しているので赤色の移動平均線が支えになることを想定します。そこに売買が交錯して作られた安値と重なることから、押し目買いのポイントになります。 また、トレンド形成が再加速するときの初動は、2つの移動平均線の収縮から拡散をイメージしていきます。赤色より一つ長期の青色の移動平均線を追加しました。 トレンドラインの項目で確認した水平線③の押し目買いが入るあたりで、二本の移動平均線が収縮しているのが分かります。リアルタイムでチャートを見ていると、まだドル円が買われていない状態ですから、もっとギュッと近寄った状態になっています。 すでにドル円は上昇トレンドに転換しているので、水平線③にレートが近づいている時点で、再度上昇トレンドの形成が加速するとともに、二本の移動平均線が拡散に入るイメージを持てるかがエントリー精度を高めるポイントになります。 なお移動平均線の使い方は十人十色なので、FX初心者の方は使い方に迷うでしょう。こちらの記事「移動平均線がパーフェクトオーダーになっているか」で種類や期間設定を解説しているので、参考にしてくださいね。 フィボナッチで押し目の深さを判断する 3つ目に紹介するフィボナッチにはいくつか種類がありますが、FXで広く使われるフィボナッチ・リトレースメントで押し目・戻り目の深さを判断します。 ダウ理論で相場が上昇トレンドまたは下降トレンドにあると認識できたときに使うツールで、一般的に用いられる水準は「23.6%、38.2%、50%、61.8%」です。 実際のチャートで押し目の深さを判断する方法を見ていきましょう。 先述のドル円の4時間足です。終点の高値を「0%」、上昇起点の安値を「100%」に指定して結びます。すると「23.6%、38.2%、50%、61.8%」の押し目水準が自動表示されます。 今回は高値から38.2%下落して押し目を作り、反転上昇に転じています。実際に強い支持線がないのでフィボナッチのみで押し目買いをするのは難しいですが、上述のトレンドラインや移動平均線と重ね合わせることで、押し目買いの目安になることが分かります。 戻り売り手法の精度を高める方法はチャートの見方を真逆にするのみです。 オシレーター系のインジケーターでエントリー精度を高める 4つ目に紹介するオシレーター系インジケーターの代表例は、ストキャスティクス・RSI・RCIなどが上げられます。利用者の多いMACDはオシレーター系に分類されることが多いですが、トレンド系の性質も合わせもっています。 オシレーター系インジケーターは移動平均線よりも百人百様の色合いが強いため、本記事ではオシレーター系インジケーターの共通の考え方のみ簡単にふれておきます。 オシレーター系のインジケーターはFXトレーダーの心理状態を数値化したものだと捉えてください。 押し目買い・戻り売りに対するトレーダーの強気・弱気度合いを客観的に判断できます。ただし単独で使うと非常に精度が悪く、通常はトレンド系の指標と合わせて使います。 例えばトレンド転換を示唆するサインにダイバージェンスがあります。トレンドの方向性とトレーダーの心理状態の不一致を表しますが、ダイバージェンスが起こってからもトレンドが継続することは多々あります。 FXの押し目買い・戻り売りの基本はダウ理論に基づいたトレンド判定、そして水平線によるエントリーポイントの明確化です。その上にトレンドライン等のトレンド系指標を重ね合わせ、その後にオシレーター系インジケーターで補足することが基本です。優先順位を間違えないようにしましょう。 確かなテクニカル分析のもとでオシレーター系インジケーターが効果を発揮します。 FXの押し目買い・戻り売りを極めて一歩先のトレードを実現 ここまでFXの押し目・戻り目から始まり、相場で勝つための押し目買い・戻り売りの考え方や実践的なトレード手法をお伝えしてきました。 この記事を2つにまとめると FXの押し目買い・戻り売りは長い時間足のトレンドフォローの順張りで使用する FXの押し目買い・戻り売りで勝つためにはマルチタイムフレーム分析が必須 FXの押し目買い・戻り売りで稼ぎ続けるには、この2点を徹底することが大切ですね。 マルチタイムフレーム分析は職人技です。真摯に日々FX相場に向き合い、異なる時間足を分析して総合的な判断を積み重ねる。その先には、大衆の一歩先をゆく理想的なトレードを実現できるようになっているでしょう。 猪首顧問のFXコラム:我々の目標は後講釈の評論家になることではない 今回の「押し目買い・戻り売りのテクニック」に限らず、相場の分析は過去のチャートに当てはめれば、いかようにも解釈することができます。 「この時の相場は、オシレーター系のこのインジケーターが機能していた」…だとか、「あの時の相場は、ボリンジャーバンドをトレンド系的に使えば大きな幅が取れた」…とか。 いずれの手法も、チャートを後から振り返れば、必ず何かの分析手法にあてはまるものなんです。 大事なことは、我々は後講釈の評論家になることが目的では無いということ。 記事の中で「職人技」と言う表現がありましたが、まさに職人芸が必要なのかもしれません。 職人と言うのは、あれもこれもと技術の目移りをするのではなく、一つの技術を繰り返し繰り返し追及して、“一つの完成された技を持っている人”のことだと言えます。 トレードの世界も同じです。手法や分析方法はそれこそ無限にあります。相場分析手法が「後から講釈」の道具にならないように、自身の得意な手法や分析方法を極めることを意識してください。
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FXの名言を一挙紹介|伝説の投資家から学ぶトレードの極意
いまいちトレードが上手くなってない気がする 結局FXで何を意識すればいいのだろう? FXの学習に行き詰まっている方も多いのではないでしょうか。 そもそもFXの最適なトレード方法や勉強方法に関しても全く体系化されていないのが現状です。 しかし、これまでの歴史上でFXを始めとしたトレードで大成功を収めたトレーダーや投資家はたくさん存在しています。 したがって、このような成功した人が残した名言に触れておくことは、今後のトレードの考え方に大きな影響を与えることになります。 そこでこの記事では以下の2つについて解説していきます。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 2chに寄せられたFXの名言 それでは見ていきましょう。 FXの名言・格言を参考にすべき理由は? 最初に、なぜ過去の名言を今のトレーダーが教訓にすべきなのか、その理由について解説します。 金融マーケットの歴史は古く、株式においては世界最初の株式は1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」のもとで発行されました。 株式という形で小口の資金を集約し、大きな投資を可能にするこの便利なシステム(市場)は1602年、オランダで設立されました。その後、東インド会社によって本格的に活用され、合理的な資金調達方法としてヨーロッパ、アメリカ、そして全世界に広まりました。 金融マーケットには、なんと500年近い歴史があります。この間、数多くの投資家(投機家)がマーケットに挑んできたわけです。 常に勝者と敗者が存在しうる金融マーケットですが、独自の感性、理論、哲学で継続的に勝者側になれた伝説のトレーダーが存在したことも事実です。 時代は変わっても、この事実は揺らぎません。 過去に相場で成功を収めた先人の知恵は、少なくとも現在の世に溢れる「小手先のトレードテクニック」より価値があることは確かと言えるでしょう。 FXで役立つ伝説の投資家やトレーダーによる名言集 ここでは以下の6人の伝説の投資家・投機家の名言を紹介していきます。 この記事では名言の中でもメンタル管理に関するものをピックアップしていきます。 ジェシー・リバモア エド・シコータ マイケル・スタインハルト ブレア・ハル マーティン・シュワルツ リチャード・デニス それでは見ていきましょう。 ジェシー・リバモア:ウォール街のグレートベア ジェシー・リバモア 初めて取引をしたのは14歳の時 世界恐慌に向けて大量の空売りを行ったことにより1億ドル以上の利益を稼いだ ここではジェシー・リバモアによる投資の名言を紹介していきます。 損失は、それを出してしまったあとは自分を苦しめたりしない。私は一晩寝たら忘れてしまう。しかし、過ちを犯し、損切りをしないというのは、財布と心身にとって実にダメージになる ジェシー・リバモア この名言では損切りがどれだけメンタル管理に影響をもたらすかを言い表しています。 FXで勝てない人は、自分が間違った側でポジションを持っていることを認めることができずに、なかなか損切りに踏み切れないという特徴があります。 トレード計画に反して逆指値をずらして損切りを回避してしまった場合は、後に大きな心理的かつ金銭的なダメージがあるだろうことを言い表しています。 FXには損失が付きものであり、FXで利益を挙げていくためにはいかに損失を抑えていくべきかに集中する必要があります。 FXにおいて損失は必ずしも失敗を意味するものではないことを覚えておきましょう。 猪首顧問からのアドバイス 「含み損になってるポジション=間違った側のポジション」と言う解釈は、私はあまり好きじゃありません。 ポジションを持ったことにより生じる結果は、含み益になるか含み損になるか、のどちらかでしかないのです。 そしてその確率は常に2分の1です。 ①含み益はしっかりと伸ばして利益を確定できたか②含み損はできるだけ傷が浅いうちに損切ができたか 利益ではなく、生じた結果(含み益or含み損)に対して、どういう処理を行ったかが重要です。 ①②のポイントを忠実に実行できたならそれは「良いトレード」。感情に流され実行できなかったのであればそれは「悪いトレード」と言えます。 ジェシー・リバモアによる名言をもう一つ紹介します。 市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる。忍耐強く市場がシグナルを出した時だけ反応するのなら、それは投資になる ジェシー・リバモア これはトレードにおいてルールを持つことがいかに大切かを説いた言葉です。 FXで勝てない人は市場を予想しようとします。 しかしFXの本質は、値動きを予測することではなく、検証済みのエッジに基づいてエントリーをすることです。 「エッジ」とは確率的に優位性があることを指します。 検証されたエッジに忠実なエントリーを行うことによって、感情に左右されないFXが可能になります。 「市場を予想しようとしたら、それはギャンブルと同じことになる」これって重い(深い)名言ですね。多くのトレーダーは「予想が当たることが成功への道」と勘違いしてると思います。しかしマーケットの明日は、神様でも予想できないものです。神様でも予想できないものを、人様が…おこがましいと思いませんか? エド・シコータ:システムトレードの先駆者 エド・シコータ 先物市場のためのコンピュータートレードシステムを開発 5000ドルで始めた顧客の口座を25万%の運用益にまで成長させた 希望や恐怖心、欲望と同じで、プライドというヤツは素敵なバナナの皮みたいなものだ。これまでで一番ハデにすっころんだのは、感情的にポジションを取ったすぐ後のことだったよ エド・シコータ エド・シコータが先駆けとなったシステムトレードとは、トレードの実行にトレーダーの主観を挟まないトレード手法のことを言います。 システムトレードの対義語にあたるのが、裁量トレードです。 裁量トレードでは最終的にポジションを取るかの決断をトレーダーの裁量に任せているので、システムトレードに比べて感情的なトレードにつながりやすいというリスクをはらんでいます。 エド・シコータは感情に任せてポジションを取ることの危険性を当時の誰よりも理解していたのではないでしょうか。 負けが続く期間に取引をしようとするのは感情面で破滅的だ。「追いつこう」と投資するのは致命傷になりうる。 エド・シコータ また、トレードで負けが込んでいる時に、損失分を取り戻そうと資金を投じてしまうことのリスクの高さについても主張しています。 損失分を取り返すためにさらに大きな資金率でポジションを取り続ける手法は「ピラミッティング」として知られています。 この名言からもわかるように、ピラミッティングは口座に取り返しのつかない致命傷を負わせることにつながることを覚えておく必要があります。 猪首顧問からのアドバイス 「感情に任せてポジションをとってしまう…」これは私の経験上、負けが続くときに起きやすい心理です。 人って地道に利益をつみあげていくことって、決して苦手じゃ無いのです。 それが日々わずかな金額でも、日々少しづつでも増えていく分には、心穏やかに眺められます。 ところが、ある日コツコツドカンで大きく負けると、損した分を早急に戻したくなる本能(本心)から、それまで地道に守ってきた売買ルールなんかすっとばして、無謀なトレードを躊躇なく始めることが多いです。 焦りから、一気に損失を取り戻したいという心理が働きます。そんな経験、あなたにもありませんか? 仮に大きな損失を出しても、本来やるべきトレードを冷静に繰り返せば、時間の経過とともに損失は取り返せます。 「大きく負けてしまっても、一気に損失を挽回しようとしない」これが重要です。 マイケル・スタインハルト:ヘッジファンドの帝王 マイケル・スタインハルト 子供の頃に父親から株式200株をプレゼントされたことがきっかけに株式市場に興味をもつ 自身が設立したヘッジファンドは年複利30%以上の成績を挙げていた 優れた投資というのは、自分のアイデアに断固従おうとする信念と、間違いを犯したときに率直に認める柔軟性の間の、特異なバランスの上に成り立っている マイケル・スタインハルト 優れた投資を行うためには、他人の相場観に振り回されることなく、自らの相場観に断固として従う姿勢をもつ必要があります。 しかし同時に自らの相場観に固執しすぎずに、素直に自分の間違いを認める柔軟性も必要であることを説いています。 この名言はFXなどのトレードが持つ特異な性質を言い表しているといえます。 ブレア・ハル:ギャンブラー出身のトレーダー ブレア・ハル カジノでブラックジャックのプレイヤーをしていた 投資会社を設立して、大口の取引を展開した 勝つために決定的に必要なのは数学的なスキルではない。システムにどこまで執着して行動できるかの規律である ブレア・ハル トレードで勝てていない人に限って、 全てのテクニカル分析やテクニカルツールを使いこなすことができれば、勝てるようになる 勝てる人には何か特別な数学的才能があるに違いない といった考え方をします。 しかしブレア・ハルは、トレードで勝つために必要なのは自らが作ったトレードルールにいかに執着することができるかだと主張しています。 ブレア・ハルがかつてプレイしていたブラックジャックも確率のゲームという点でトレードと同じ性質を持ち合わせています。 確率を味方につけるには、同じルールに則り十分な試行回数を重ねる必要があります。 ギャンブラーとして大金を手に入れた経験のあるブレア・ハルは、経験的に規律を守り続けることの大切さを理解していたと言えます。 猪首顧問からのアドバイス ギャンブルの世界でもトレードの世界でも、共通して言えることは、「勝ち組の人間は必ず自分なりのマイルールを持ってる」ということです。 そして、そのマイルールは、端から見ればまるで相反する真逆の発送にすら見えるようなルールなことが多々あります。 大事なことは、継続して行える、自分の信念が持てるルールかということ。 目先の表面的な結果ばかりを見て、常に後追いで流行の手法を探すのではなく、自分自身のマイルールを作り、忠実に実行することが何よりも大切です。 マーティン・シュワルツ:チャンピオントレーダー マーティン・シュワルツ スタンフォード大学主催のトレーディング・チャンピオンシップで優勝 1日で数百万ドルの利益を挙げた記録がある 私の投資キャリアのうちで最も重要な変化は、自分のエゴを投資から決別させることを学んだ時に生じた。投資は心理的なゲームだ。ほとんどの人々は自分が市場と対決していると考えているが、市場はそんなことは気にしていない。あなたは実はあなた自身と戦っているのだ。あなたは自分が正しいと証明されるために、こんなふうになってほしいと願うことを止めなくてはいけない。市場が今、あなたに何を語りかけているかだけに耳を澄ますのだ。何を語っているかと5分前に考えたことは忘れなさい。投資の唯一の目的は自分が正しいと証明することではない。レジに入金されるチャリンという音を聞くのが目的なのだ マーティン・シュワルツ マーティン・シュワルツは自分が正しいことを証明するためにトレードを行うことをやめるように警告しています。 FXで大金を稼いで、自分が優秀であることを友人にアピールしたい。 私の分析によれば、価格は間違いなくこの水平線で反転する。 以上のように、トレードで成功して他人からの評価を向上させることや、自分の相場観が正しいことを証明するためにトレードをしている人は多いのではないでしょうか。 トレードの目的は利益を得ること以外にありません。 トレードで利益を得るという目的を達成するには、正しくありたいというエゴを捨て去って相場の現状を素直に受け止めることが必要だということを主張しています。 あはは、この言葉、重いですね~。マーケットは貴方が思ってるほど貴方のことを意識もしてないし、気にもしてないし、いやいや、貴方のことなんか知りもしません。貴方が勝手にマーケットと戦っている気になってるだけです。マーケットにおいて正しさなんて証明する必要はありません。貴方はただただマーケットの動きを素直に受け止めて、ついて行くだけに徹しましょう。 リチャード・デニス:ピットの王子様 リチャード・デニス トレードをはじめた当初の元手は400ドルだったが、最終的に数十億ドルの利益を出した タートルズという名目で、トレーダーの育成を行い、優秀なトレーダーの輩出に成功する 鍵となるのは一貫性と規律だ。我々が人に教えているルールのうちの8割くらいはほとんど誰でもリストアップすることができる。彼らにできないのは、物事が暗転した場合でもそれらのルールにしっかりと従い続けられるような自信を持つことだ リチャード・デニス 勝ち続けているトレーダーが使っているトレードルールはかなりシンプルであり、誰にでも考え得るような手法であると述べています。 しかし、勝ち続けているトレーダーとそれ以外を決定的に分けるのは、その手法を信じて使い続けられるかどうかです。 トレードでは勝ち負けがランダムに訪れるので、勝ち続ける時期があれば負け続ける時期もあります。 負け続けの時期にはかなりの損失を被る上に、メンタル的にもダメージを受けることになります。 リチャード・デニスはこのような負け続けの時期にでも、自分のトレードルールを信じて使い続けられるような一貫性と規律が鍵であると主張しています。 2chに寄せられたFXの名言 ここまで伝説のトレーダーや投資家による名言を紹介してきました。 ここからは2chのスレッドに寄せられたFXの名言を紹介していきます。 5 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/08(木) 04:21:16.57 ID:7Tegy7KZ0 たしか昔にこの板のどこかのスレで見つけた金言「祈り始めたら損切りのタイミング」 14 名無しさん@お金いっぱい。2019/08/11(日) 18:52:13.64 ID:LZJzFidS0 >>5希望を持ったら手仕舞いって本で読んだ 自分が抱えているポジションに対して「祈る」や「希望を持つ」などの感情を持ってしまった場合は、トレードのギャンブル性がかなり高まっていることを示唆していることになります。 この名言はトレードからギャンブル要素を排除することがいかに大切かを言い表しているのではないでしょうか。 「祈り始めたら損切りのタイミング」これって最高に通用するトレード(損切り)の本質だと思います(笑)人知が及ばないマーケットなのに、神頼みしちゃう人って本当に多いです。私も…笑マーケットは常に人がいない方に動きますから、これって究極のインジケーターかもしれません。 もう一件、2chから名言を紹介します。 17名無しさん@お金いっぱい。2019/08/14(水) 10:50:35.71ID:La3Fc9RC0 名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2019/08/14(水) 10:05:42.02 ID:4HMVsk0K0 [1/2] >>45チャート分析してもその通りに動くか分からないしどんなにチャート分析しても突然起こる要人の発言で全てブッ飛ぶ可能性も大いにある 資金力でカバーしていても急激なトレンド相場が起きて押し潰されることもある FXは実際ほとんどの要素が運 運以外のものがあるとすればそれは損切り行為だけ勝つも負けるも全て運が支配するゲームで生き残るには損切りする勇気を持つか逆指値をキチンと設定する冷静さが大事 この名言は大胆でありながらも、FXにおける本質をついた発言といえるでしょう。 どのトレーダーも相場の方向性を完全に予測することはできません。 どれだけ相場を分析していても、たった一つのファンダメンタルズ要因によって全ての分析が通用しないような値動きを見せることは多々あります。 したがって「FXはほとんどの要素が運」と割り切った上で、損切りを行なっていかに上手に負けるかが相場で生き残るための秘訣だと主張しています。 まとめ:先人の名言からFXにおけるメンタル管理を学ぼう ここまでFXの名言について解説してきました。 どの名言でも、感情的にポジションを持つことに対して警鐘を鳴らしつつ、規律を守ったトレードを強く推奨していることがわかります。 この記事で扱った名言から学べることは以下の3つです。 感情的なトレードでは必ず大きな痛手を食らうことになる 一貫性と規律を持ったトレードをしよう 必ず損切りを行う WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問からのアドバイス 「時代が変わっても、参加者が変わっても、科学がどれだけ発達しても…」 参加しているプレイヤーが人間である以上、そこで行われてるアクションは常に、その時々の欲望を持った“人間”のものです。 人間がマーケットを作ってる以上は、そこでは常に間違ったアクションが繰り返されます。 だからマーケットは存在しうるのです。そしてそこに勝ち組(チャンス)が存在する。 その道しるべが、先人の言葉に隠されていると思います。今一度、今だからこそ、先人の言葉に傾聴しましょう。
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FXは資金管理が超重要!基礎知識や具体的な管理手法を解説
FXの資金管理ってそんなに重要なの? オススメの資金管理法は? 「資金管理」と聞いて上記のようにお悩みの方も多いのではないでしょうか? 結論から言うと、資金管理はFXで継続的に利益を出す上で重要な要素になってきます。 しかし実際のところテクニカル分析ばかりを重視して、資金管理を疎かにしているトレーダーはかなり多いです。 資金管理に向き合わなければ、いつまで経ってもFXの収益をプラスにすることができません。 この記事では以下の6つについて解説していきます。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? FXの資金管理についてよくある質問 動画での解説はコチラ 猪首顧問からのアドバイス 「資金管理」と一言で言っても、その考え方や実践方法にはいろいろなものがあります。ただし共通して言えることは、トレード活動を続けていく上で、マーケットで生き残るために絶対に必要なことだということです。 初心者の方が最初に勘違いしてしまってるのが「トレードで成功するためには」が一番重要だと思ってることです。 「相場の行方(上げ?下げ?)を高い確率で予測できるようになること」が重要だと考えてしまう人は多いです。 もちろん自分が持ったポジションが思惑通り動いてくれなければ、利益にならないことは事実です。 しかし、エントリーしたポジションが思惑通り動くかどうかは、相場次第です。 大雑把に言えば、当たったりハズれたりを繰り返すのがトレードです。 そして、ポジションを持った後は、貴方がどんな努力をしても、神頼みをしても、思惑通りには動いてくれません。相場次第なんです。 しかし、貴方の思惑通りの結果に誘導(コントロール)できるのが「資金管理」なのです。 資金管理についての具体的な考え方や実践方法(検証)について、以下本文をお読みください。 FXは資金管理だけでも勝てるって本当? FXは資金管理が全て FXは資金管理さえ徹底していれば負けない FXにおける資金管理は以上のような表現がされるほど重要とされています。 資金管理だけということは、チャート分析を全く行わずにランダムなエントリーをしていても、資金管理さえ徹底していればFXでは利益をあげることができるということです。 果たしてこれは誇張された表現なのでしょうか。 資金管理のイントロダクションとして、ここではコイントスによるエントリーを想定して資金管理だけで利益を出していくことが理論上可能なのかを検討していきます。 そもそもコイントストレードとはベテラントレーダーであるトム・バッソがとある講演の質疑応答の中で述べたトレード手法のことをさします。 具体的には以下のような手法になっています。 トム・バッソのコイントストレード トレードの資金率は1%以下 ATR(期間10)3倍の位置にトレーリングストップを置く ロングかショートはコイントスの裏表で決定する 手法の内容をみてわかるように、テクニカル分析などによるチャート分析は全く行われておらず、エントリーの方向はその名の通りコイントスの結果のみに委ねられています。 ちなみにATRとはAverage True Rangeの略で、市場のボラティリティを表すオシレーターです。 ランダムなエントリーの後はボラティリティの変化と値動きに合わせて損切りの逆指値を狭くしていく(トレーリングストップ)手法です。 実際にこの手法をGBPUSDの1時間足で検証してみます。 ここでは「表」が出た場合はロング「裏」が出た場合はショートをし、トレーリングストップは1時間足の終値が更新されるたびに行うこととします。 試行回数コイントス損益口座資金0--$10,000.001裏-$100.08$9,899.922表$42.47$9,942.393裏$189.52$10,131.914表-$101.28$10,030.635表$49.25$10,079.886裏$231.00$10,310.887表-$103.20$10,207.688表-$102.03$10,105.659裏-$100.80$10,004.8510表-$99.96$9,904.8911裏$240.54$10,145.4312裏-$101.25$10,044.1813裏-$100.80$9,943.3814裏-$99.36$9,844.0215裏-$98.40$9,745.6216裏-$97.44$9,648.1817裏-$96.60$9,551.5818表-$95.55$9,456.0319裏-$94.38$9,361.6520裏$2,535.52$11,897.1721裏-$119.28$11,777.8922裏-$117.81$11,660.0823裏$196.56$11,856.6424裏$28.28$11,884.9225裏$297.18$12,182.10トレード記録 項目結果トレード数25勝ちトレード数9負けトレード数16総利益$2182.10平均利益$423.37平均損失-$101.76リスクリワード2.34最大利益$2535.52トレード結果 以上が25回のトレード結果です。 このようなランダムエントリーであっても、資金管理のルールさえ徹底していれば利益を残すことができています。 この結果を踏まえれば、資金管理だけで勝てるという話もあながち嘘ではないことをわかっていただけると思います。 しかし実際に自らの資金でトレードを行う際には、自分のトレード手法やメンタルに合った資金管理法を選択する必要があります。 ここからはみなさんが自分が採用するべき資金管理法を見つけることができるように、資金管理法を徹底解説していきます。 FXの資金管理で知っておくべき基礎知識を解説 FXでは少しでも相場で生き残るために資金管理を徹底しておく必要があります。 FXの資金管理を考える際に必ず知っておくべき要素が4つあります。 要素①:リスクリワード 要素②:期待値 要素③:複利 要素④:資金率 ここではこれら4つの要素について解説していきます。 要素①:リスクリワード リスクリワードとは、トレード全体の平均利益と平均損失を比率に直した数値のことです。 FXの資金管理を考える上で、トレード手法のリスクリワードを考えることは、リスク管理上最も重要になります。 リスクリワードの計算 例えば、25回のトレードを行ったとします。 勝ち数:15回 負け数:10回 トータル利益:30万円 トータル損失:-10万円 この時平均利益と平均損失は、 平均利益:30÷15=2万円 平均損失:10÷10=1万円 したがってこの25回のトレードのリスクリワードは2になります。 また、注意点としてリスクリワードは十分な試行回数を確保した上で計算するようにしましょう。 試行回数が少ない場合勝ち負けが偏ってしまうので、使用しているトレード手法の成績を正確に反映しているとは言えません。 正確なリスクリワードの数値を得るためには、なるべく多くのトレード回数をもとにリスクリワードを求めるようにしましょう。 要素②:期待値 先ほど解説したリスクリワードは勝率との関係が深く、トレード手法の良し悪しは勝率とリスクリワードの両方を考慮する必要があります。 その際出てくるのが「期待値」という考え方です。 期待値は、一回あたりのトレードで期待できる利益のことで、以下のような計算式で求めることができます。 期待値の計算方法 期待値=勝率×平均利益ー負率×平均損失 例えば、以下の成績を持つトレード手法の期待値を計算していきます。 期待値の計算 勝ち数:15回 負け数:10回 平均利益:2万円 平均損失:1万円 このトレード手法の勝率は 15÷25=0.6(60%) よってこのトレード手法の期待値は 0.6×2ー0.4×1=0.8(8,000円) 以上のように期待値を求めることで、使用しているトレード手法は使用し続ける価値があるものなのかを判断することができます。 期待値を求めたら、その数値が0を上回っているかを確認してください。 もし期待値が0を下回っている場合、理論上トレードをするごとに損をしている手法になってしまうので、今すぐにトレード手法を改めた方が良いということになります。 期待値はFXの資金管理を考える上で必ず考慮しなければならない要素なので、自分が現在使用しているトレード手法の期待値は常に気にしながらトレードを行うことをオススメします。 要素③:複利 FXの資金管理では複利を取り入れることが大切です。 複利とは、元本に利息を合わせた金額に金利が適用されることをさします。 例えば、FXの運用を単利2%で行うのと複利2%で行うのでは、運用額に差が生じます。 単利2%の場合 1ヶ月目:100万円+2万円=102万円 2ヶ月目:102万円+2万円=104万円 3ヶ月目:104万円+2万円=106万円 複利2%の場合 1ヶ月目:100万円×102%=102万円 2ヶ月目:102万円×102%=104万400円 3ヶ月目:104万400円×102%=106万1,280円 複利運用に関しては以下の記事で詳しく解説しています。 要素④:資金率 資金管理を行う際は、トレードごとの資金率を意識することが大切です。 資金率とは1回のトレードごとにリスクに晒す金額の割合のことです。 資金率の計算 例えば口座資金が100万円で、毎回のトレードで損切りの逆指値を最大損失額が2万円になるように設定していたとします。 この時、このトレードの資金率は 2÷100×100=2%です 資金率は使用しているトレード手法の破産確率を求めるために使用する「バルサラの破産確率」に必要な要素です。 バルサラの破産確率については以下の記事で詳しく解説しています。 FXの資金管理法にはどんなものがある?それぞれの良い点と悪い点を解説 まず、資金管理はマーチンゲール法と逆マーチンゲール法に大別することができます。 これら2つは具体的な資金管理法というよりは、資金管理の考え方を表す言葉として理解しておくことが正しいです。 FXに限らず、トレードの資金管理法では逆マーチンゲール法の考え方に沿っている方が好ましいとされています。 この点を踏まえて、ここではマーチンゲール法や逆マーチンゲール法を解説しつつ、実際の資金管理法をいくつか紹介していきます。 マーチンゲール法とは 逆マーチンゲール法とは 資金管理法①トレードリスクを固定する 資金管理法②階層的にロットを増やす 資金管理法③資金率を固定する マーチンゲール法とは? マーチンゲール法とはトレードで勝った場合にロットを減らし、トレードで負けた場合にロットを増やす資金管理法のことをいいます。 これは負けた場合に倍賭けを行うことで、負け分を取り戻すことを目的としたギャンブル要素の高い資金管理法になります。 トレードではいつか勝つことを考えれば、負けるたびに倍賭けをしておけば理論上いずれ利益を出すことができますが、軍資金の限界を考慮していない点に大きな落とし穴があります。 マーチンゲール法の落とし穴 例えば、最初のトレードで負けて1万円の損失が発生したとします。 マーチンゲール法に則れば、次のトレードでは倍のロット数でエントリーすることになるので、負けた場合の損失額は2倍の2万円になります。 もしマーチンゲール法で10回連続で負けてしまった場合、最大損失額は 1×2×2・・・×2=512万円になります。 FXでは10回連続で負けてしまうことも往往にしてあることを考えれば、マーチンゲール法はかなり危ない資金管理法であることがわかると思います。 また、資金率の面でもマーチンゲール法は破産確率を高める危険な資金管理法であることがわかります。 「資金率」「勝率」「リスクリワード」の3要素から破産確率を求める「バルサラの破産確率」では、同じ手法であっても資金率が高くなるほど破産確率が上がっていくと知られています。 マーチンゲール法では、トレードで負けるたびにさらに大きな金額を賭けていく方法なので、口座状況が悪くなるたびに資金率は上がっていきます。 これはバルサラの破産確率から考えれば好ましくない資金管理ということができます。 以上の点を踏まえて、FXの資金管理を考える際はマーチンゲール法に陥っていないかを確認することが大切になってきます。 逆マーチンゲール法とは? 先ほどまでマーチンゲール法について解説してきましたが、逆マーチンゲール法とはその名の通りマーチンゲール法とは逆の方法で資金管理を行います。 逆マーチンゲール法の場合トレードで勝った場合にロットを増やし、トレードで負けた場合にロットを減らしていきます。 これによって、負けた時にはよりリスクを抑えることができる上に、勝った時には大きく利益を伸ばすことができます。 バルサラの破産確率から考えれば逆マーチンゲール法は最も安全であり、逆マーチンゲール法に則った資金管理法を採用することが最も合理的であるとされています。 ただし、逆マーチンゲール法には損失分を取り返すためにより大きな利益率が必要になるという弱点が存在することも覚えておく必要があります。 これ以降で見ていく具体的な資金管理法では逆マーチンゲール法に則っているかが採用するための重要な判断基準になるので、ぜひ覚えておきましょう。 資金管理法①トレードリスクを固定する 1つ目はトレードリスクを固定する資金管理法です。 つまり、1トレードあたりのトレードリスク額を1万円に設定した場合は、口座資金の増減にかかわらず最大損失額が1万円になるということです。 この資金管理法のメリットは大きなドローダウンが発生しないことです。 しかし、この資金管理法は逆マーチンゲール法に則っていないためあまりオススメできません。 トレードリスクを固定する資金管理法では、連敗が続いている時は口座資金に対するリスク額の割合が常に高まり続けることになります。 トレードリスクを固定する 口座資金:100万円 固定リスク額:10万円 3回連続で負けた際の資金率の推移を見ていきます。 【1トレード目】 資金率は、10÷100×100=10% 【2トレード目】 1トレード目で負けた場合、口座資金は90万円になるので、 資金率は、10÷90×100=11.1% 【3トレード目】 2トレード目でも負けた場合、口座資金は80万円になるので、 資金率は、10÷80×100=12.5% このように連敗という最もリスクの高い状況下で、トレードリスクを固定することはさらに破産確率を高めてしまうことになります。 また、連勝が重なって口座資金を積極的に増やすべきタイミングでリスク額を増やすことができない点もあまりオススメできない理由の一つです。 このように固定リスク額の資金管理法は、「リスクを取るべき時に消極的になり、リスクを避けるべき時に限って積極的になる」という特徴を持っているため、オススメできません。 資金管理法②階層的にロットを増やす 2つ目は階層的にロットを増やす資金管理法です。 「階層的に」とは口座資金を額に応じて複数の階層に分け、その階層ごとに取引できるロット数を定めておくということです。 この時の階層の分け方には2種類あるので、それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。 階層の幅が等間隔 階層の幅が等間隔でない ⑴階層の幅が等間隔 まずはロットを増やす基準となる階層が等間隔な資金管理法です。 口座資金ロット数〜¥1,000,0001ロット¥1,000,001〜¥2,000,000(100万円)1ロット¥2,000,001〜¥3,000,000(100万円)2ロット¥3,000,001〜¥4,000,000(100万円)3ロット階層ごとのロット この資金管理法では以上のように等間隔に階層を設けて、ロット数を増やしていく点が特徴的です。 ここでは100万円未満の階層に関しては0ロットとならないように、1ロットでの取引を認めています この資金管理法のメリットは2つあります。 逆マーチンゲールに則っている ロット数を上げやすい まず、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 したがって、資金管理法としての最低基準はクリアしているといえます。 また階層を上げるほど、ロット数が上がりやすくなっています。 100万円から200万円までは1ロットのみ100万円を稼ぐ必要がありますが、200万円から300万円までは2倍の2ロットで100万円を稼ぐことになるので、労力は半分になります。 したがって、トレードの調子が良い時はどんどんとロット数を増やして、大きな利益をあげることができます。 一方でデメリットとして、大きなドローダウンが発生しやすいことが挙げられます。 ドローダウンとは? ドローダウンとは口座資金が最大の時をベンチマークとし、そのあとにどれだけの額が減少したかを指しています。 一回の損失額ではなく、口座資金がどこまで下がり続けたかに着目します 例えば、一時的に口座資金が200万円に増加したが、そのあと複数の勝ち負けを繰り返して150万円にまで口座資金が落ち込み、再び180万円まで戻したとします。 この場合のドローダウンは200万円と150万円の差の50万円です。 資金増に合わせてロット数を増やすことになるので、リスクにさらされる金額が大きくなるのは仕方のないことですが、メンタル管理ができていないトレーダーにとっては苦痛が伴うでしょう。 つまり、「10万円から9万円になる10%減」と「500万円から450万円になる10%減」を同等に捉えられない場合は、かなり不安になる場面が多くなると考えられます。 ⑵階層の幅が等間隔でない 次にロットを増やす基準となる階層が等間隔でない資金管理法です。 口座資金ロット数¥500,001〜¥1,000,000(50万円)1¥1,000,001〜¥2,000,000(50万円×2=100万円)2¥2,000,001〜¥3,500,000(50万円×3=150万円)3階層ごとのロット この資金管理法では以上のように階層ごとに間隔が異なり、ロット数と比例する形で間隔が広がっています。 この資金管理法では「⑴階層の幅が等間隔」とは違って、各ロットで稼ぐべき利益がずっと一定であることに特徴があります。 つまりロット数が増えても、「1ロットあたり50万円を稼ぐという労力がかかる」という点は変わらないということです。 この資金管理法のメリットは2つです。 逆マーチンゲール法に則っている 大きなドローダウンを防ぐことができる この資金管理法も、口座資金が一定以上に増加すればロット数を増やし、口座資金が一定以下に減少すればロット数を抑えるという、逆マーチンゲール法に則っています。 また「⑴階層の幅が等間隔」に比べてロットを増やすまでに時間や労力がかかるというデメリットがありますが、そのおかげで大きなドローダウンの発生を防ぐことができるというメリットもあります。 資金管理法③資金率を固定する 3つ目は資金率を固定する資金管理法です。 この資金管理法は初心者トレーダーからプロトレーダーまで幅広く利用されており、あらかじめ資金率、つまり各トレードごとで許容する損失率を定めておく方法です。 この資金管理法を利用する場合、口座資金が増えるほど許容する損失額が増えていくことになるので、その分大きなトレードが可能になります。 資金管理法②では口座資金がどの階層にあるかによって保有できるロット数が決まっていましたが、この資金管理法では資金率の数値や損切りの逆指値の位置によって決まります。 資金率を固定する 口座資金:100万円 許容する損失率:2% 以上のような資金管理を行なっている場合、1回のトレードの損失額は最大で2万円になります。 ここでUSDJPYでエントリーを検討しているポイントがあり、テクニカル分析の結果20pips離れたところに逆指値を置くことにしました。 この際、エントリーするロット数(1ロット=100,000通貨)は、 5,000÷0.2/100,000=0.25ロット この資金管理法のメリットは3つあります。 逆マーチンゲール法に則っている ロット数や損切り幅が自由 破産確率をかなり下げることができる まず、この資金管理法は常に口座資金の2%を許容損失額として設定しているので、資金が増えればリスクを取り、資金が減ればリスクを減らすようにできているため、逆マーチンゲール法に則っているといえます。 また、資金管理法によってルール化されているのがトレードリスクだけなので、「ロット数」と「損切り幅」を自由に設定することができます。 テクニカル的に優位性のある場所に損切りの逆指値をして、それに合わせてロットを調節することで、相場観が外れていたとわかる前に損切りしてしまうのを防ぐことができます。 また、他の資金管理法に比べて破産確率をかなり下げることができます。 資金率破産までの連敗数1%528回2%263回5%104回連敗数 以上はそれぞれの資金率でトレードを行なった場合に、どれだけの連敗数に耐えられるかを示した表です。 資金率が少ないほど破産に至るまでの連敗数が多いということは、それだけ安全な運用ができることを示しています。 資金率を固定する方法でFXの資金管理を行う場合は、最大でも資金率を5%までにとどめておくことが相場で生き残り続けるためには必要です。 トレードスタイルごとにオススメの資金管理法は? ここまで具体的なFXの資金管理法について解説してきましたが、トレードスタイルごとにオススメの資金管理法はあるのでしょうか。 ここではトレードスタイルごとに適切な資金管理法を検討していきます。 スキャルピングにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 自動売買にオススメの資金管理法 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 スキャルピングにオススメの資金管理法 スキャルピングには「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 スキャルピングでは高頻度に高レバレッジのトレードを重ねることが特徴のトレードスタイルです。 少しでもシナリオと異なる値動きをした場合はすぐに損切りをし、利益が乗ったらすぐに利確することになるので、トレードごとのリスクリワードや勝率はあまり重視されません。 勝率の低いスキャルピングでは複利の悪影響を受けてしまう可能性が高いので、複利効果の高い資金管理法③はあまりオススメできません。 また「資金管理法①トレードリスクを固定する」でも問題はありませんが、ロットの変更ができるという点では資金管理法②の方が優れていると考えられます。 デイトレードやスイングトレードにオススメの資金管理法 デイトレードやスイングトレードには「資金管理法③資金率を固定する」がオススメです。 資金率を固定するという管理手法は最もトレーダーに支持されており、トレーダー人口の多いデイトレードやスイングトレードとの親和性は当然高いです。 デイトレードやスイングトレードではある程度の値幅を狙っていくことになるので、スキャルピングよりもトレード手法の期待値にもこだわる必要があります。 したがって、プラスの期待値を持っているトレード手法であれば複利の良い影響を受けることができます。 また、人によっては資金管理法②の「階層的にロットを増やす」という方法を選んでも良いでしょう。 項目資金管理法②:階層的にロットを増やす資金管理法③:資金率を固定するドローダウン大小損失からの立ち直り早い遅い資金管理法②と資金管理法③の違い 両社の違いは、主に「ドローダウンの大きさ」と「損失からの立ち直りの早さ」なので、どちらを重要視するかによって採用する資金管理法を変えてください。 自動売買にオススメの資金管理法 FXのEAを動かしている場合は、「資金管理法②階層的にロットを増やす」がオススメです。 EAは複利運用することが理想的ですが、その分ドローダウンが発生した時の目減りが激しく映り、人によっては運用し続けることに苦痛を感じてしまうかもしれません。 よって、階層的にロットを増やすことで、単利と複利の両方の性質を活かすことができます。 詳しくは以下の記事で解説しています。 海外FXでのハイレバトレードにオススメの資金管理法 海外FXのハイレバレッジを一番活かすのは「資金管理法③資金率を固定する」です。 海外FXは最大レバレッジがかなり大きいので、高い資金率での運用が可能です。 高い資金率で運用すればそれだけ破産リスクも高まりますが、資金率を固定すれば、少ないトレード回数を重ねただけでも大きな複利効果を得ることができます。 ただし、この手法は損失分を取り返すのに労力がかかるので、勝率に不安が残る場合は階層的にロットを増やす資金管理法②を利用しても良いでしょう。 階層的にロットを増やす手法であれ、階層を下回らない限り損失分を取り返すことは比較的容易なので、すぐに口座状況を立て直すことができます。 FXの資金管理についてよくある質問 ここではFXの資金管理に関してよくある質問に回答していきます。 FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? 資産管理やロット計算を行なってくれるツールや無料アプリはある? FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できるのか? 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? FXの資金管理のシミュレーションをエクセルで行う方法は? FXの資金管理法が定まったら、エクセルやスプレッドシートを用いてシミュレーションを行なってみましょう。 エクセルやスプレッドシートの作成方法や実際にシミュレーションを行う様子は以下の記事で詳しく解説しています。 資金管理シートは以下から無料でダウンロードできます。 同じファイル内で切り替えができるようになっているので、ぜひご活用ください。 資金管理シミュレーション(期待値、ロット計算)ダウンロード 資金管理やロット計算を行ってくれるツールや無料アプリはある? デベロッパー対応OSアプリ名kuraberu appsAndroid・iPhoneFXなびthibault zaniniAndroid・iPhoneForex 計算機FX CoreAndroidFore Calculatorsアプリ 先ほどは資金管理シートやロット計算シートを自作する方法を紹介しましたが、作成に手間を感じる場合は、無料アプリに頼るのも良いでしょう。 FX、CFD用資産シミュレーション(OANDA JAPAN) https://www.oanda.jp/lab-education/asset_simulation/ また、OANDA JAPANの公式サイトでは勝率やリスクリワードを入力することで口座資産の推移をシミュレーションしてくれます。 インジケーターリンク料金【MT4】ロット自動調整エントリーツールhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/26799有料ロット自動計算インジケーター for MT4&MT5【EasyOrder】https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/32266無料Breakeven(損益分岐点)/Stopout(強制ロスカット)表示インジケータhttps://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/25172無料インジケーター MT4やMT5でトレードをしている場合、インジケーターとして資金管理を行なってくれるものもあるので、有効活用しましょう。 FXの資金管理を学ぶのにオススメの本は? 資金管理を学ぶのに一番オススメの本は「システムトレード基本と原則」です。 この記事で紹介した資金管理法は本書を大いに参考にしています。 ただし、FX初心者やFXや投資に触れたことのない人にとっては少々難解な部分があります。 また、筆者が先物トレードをメインとするトレーダーであることから、先物トレード独特の表現をすることがあります。 「ロット」ではなく「枚」と表現したりなど… したがってこの記事で書いた内容をしっかりと理解した上で本書を読んでみることをオススメします。 FXの資金管理に「出金」をどう組み込めばいいの? 資金管理の戦略の中には出金するタイミングも組み込んでおくことをオススメします。 口座資金が順調に増加していったとしても、現金として出金するまでは実際の利益とはなりません。 いくら資金管理を徹底していても、相場で急激な値動きが発生した際には逆指値注文やロスカットが間に合わず、想定以上の損失が発生してしまうことがあります。 このような事態が発生したことが原因で口座資金が大きく減少してしまうのを防ぐためにも、出金の計画を資金管理に含めておくべきです。 例えば、トレード頻度の高いスキャルパーやデイトレーダーであれば月末または週末に利益分のみを出金するなどの戦略が考えられます。 長期的にポジションを持つ必要があるスイングトレーダーであれば、半年に一度くらいのペースで出金する戦略が考えられます。 ゴールドのトレードでもFX資金管理法は利用できるのか? ゴールドのトレードでもFXの資金管理法は利用できます。 「勝率」「リスクリワード」「複利」「逆マーチンゲール」などのキーワードはFXの領域だけにとどまらず、カジノのギャンブルの世界でも使用される考え方です。 したがって、この記事で紹介した資金管理法はあらゆるトレードに対応していると言えます。 両建てやナンピンは資金管理的にアリ? 両建てとナンピンはFXにおける典型的なNG手法として説明されることが多いです。 実際に資金管理の観点から言っても両建てやナンピンはあまり推奨できる手法ではありません。 まずは両建てが資金管理の観点からオススメできない理由を解説していきます。 両建てとは保有ポジションと同量の反対のポジションを保有することで、損益の変動を抑える手法のことをさします。 両建ては実質的にポジションを決済している状態にはなりますが、ポジションを保有する際のスプレッドやスワップポイントを考慮すれば、損を被りやすい状態になっています。 またFX業者によっては反対ポジション分の証拠金も必要になるため、通常よりも強制ロスカットにかかりやすい状況になってしまいます。 このように資金管理上では想定していない損失が発生する可能性が高いので、両建てはあまりオススメできません。 そもそも両建てを禁止している業者も多いです 次にナンピンが資金管理の観点からオススメできない理由を検討していきます。 ナンピンとは最初にエントリーしたレートよりも低い価格で同じ方向のエントリーを繰り返すことによって、ポジションの平均取得価格を改善する手法のことをさします。 同じ方向へのポジションを積み重ねてしまうと、トレードごとの資金率が高まってしまうので、破産確率が格段に上昇します。 したがってナンピンも同様にオススメできません。 利益が出るまで損切りをしないのは資金管理的にアリ? 中にはポジションを持ったら損切りはせずに、利益が出るまでホールドするという戦略をとる人もいます。 しかし、資金管理の側面から考えればかなり危ない戦略です。 確かに勝率が100%であれば理論上破産することはありませんが、実際の相場では何が起こるかわかりません。 どれだけ小さなポジションしか持っていなくても、2015年に発生したスイスフランショックや2019年に発生したフラッシュクラッシュほどの大暴落には耐えられません。 したがって、相場に生き残り続けることが大切であるFXにおいては、好ましくない戦略と言えるでしょう。 まとめ:自分のトレード手法にあった資金管理法を選ぼう ここまでFXの資金管理について解説してきました。 この記事のポイントは以下の2つです。 「資金管理法だけで勝てる」はあながち嘘ではない FXの資金管理で大切なのは逆マーチンゲール法に則っていること この記事では資金管理の重要性を伝えてきましたが、テクニカル分析をおろそかにしてもいいということではありません。 コイントストレードはテクニカル分析は無意味であることを伝えているのではなく、シンプルなルールでも一貫した運用を続けていくことの大切さを伝えています。 テクニカル分析と資金管理は自分が定めたルールを辛抱強く守り続けることによって初めて効果を発揮するものであることを覚えておきましょう。 WikiFXでは安全性に優れた国内FX業者の利用をオススメしています。 猪首顧問のFXコラム:マーケットから退場しない立ち回りを身に付けよ いかがでしたでしょうか? 一口に「資金管理」といっても、ずいぶん奥深いものかということを感じていただけたと思います。 日本の相場格言に「相場の金と凧(タコ)の糸は出し切るな」というのがあります。 凧の糸は出し過ぎると、突発的な強い風が吹いたりすると切れてしまいます。それと同じように「投資用のお金も出し切ってしまうと危険だ」という意味の格言です。 いかなる状況が起こっても、手元でコントロールできるように、余裕の糸を余らせておくことが必要なのです。 大事なことは、相場の動き(行方)はコントロールできなくても、資金管理はコントロールできるということです。そして、マーケットから退場させられないためには、元手である運用資金を無くしてしまわないこと。 手元に資金が残っていれば、必ず浮上の機会は生じてきます。 トレードごとの結果は勝っても負けても、その都度の結果でしかありません。そして、その結果は等分に生じます。 だから「勝ちトレードが良し」「負けトレードは悪し」という考えも良くありません。どちらも1トレードの結果なのです。 トレードごとに「当たった!」「負けた!」と一喜一憂するのではなく、継続してトレードした結果をちゃんと記録し(売買履歴)、それを振り返りながら、自分自身の資金管理のルールを確立していくことが成功への最重要課題となります。 これができれば、勝ち組への仲間入りは約束されたようなものです。